みなさま、こんにちは。西日本研修センターの立石考子です。
センターでは、研修課で日本語指導を担当しています。
とはいえ、昨年は研修生が来日せず、日本語授業もほとんど行われませんでした。
そのような中、本部からの提案もあり、待機中の研修生たちを対象にオンライン事前面談を昨年から行っています(シスカさんブログ参照)。
内容は、①自己紹介、②近況報告、③センター紹介ビデオ視聴、④日本語習得状況確認 です。
Zoomの扱い方、通訳を介しての会話など、慣れない点も多かったですが、緊張した面持ちの研修生、ビデオを食い入るようにみつめる研修生、こぼれるような笑顔の研修生、背後から好奇心で顔を出すご家族、犬の鳴き声、自分の日本語力を目のあたりにして学習意欲が増した研修生、早く来日したいと訴える研修生など、メールや電話ではわかり得ない様子を知ることができました。
コロナ禍以前は、データとして送られてきた情報しかわからない状態で、お互いど緊張して研修生を受け入れてきました。来所した際に、すこし緊張がほぐれた表情で再会できるのをとても楽しみにしています。
また、事前面談を行うにあたって、現地スタッフや通訳をしてくれた研修センターOBたちと繋がれたこともよかったです。今だけでなく、繋がりを意識した研修を行っていきたいです。双方にとってメリットがあるオンライン事前面談は、今後も続けていきます。コロナ禍での収穫になりました。
先日は、ひらがなカタカナが未定着の研修生を対象にオンライン授業を行いました。3名の参加者で、ディクテーション(私が言った言葉を耳で聞いて、正しく書き取ってもらう練習)をしたところ、PNGの研修生はまだ日本語を書くのが難しいようで、思わず画面に手を入れて手直ししたくなりました。やはり、対面で教えられる日が待ち遠しいです。そして、研修生が地域の方や支援してくださる方々と、日本語を使って交流できる日が早く訪れることを願っています。