皆さま、こんにちは。
海外事業部のマスドメです。
ロンボク島の震災発生後の8月からの現地調査の様子をこれまでお伝えしましたが(OB編、学校・地域住民編)、今回は現場で実施した活動の様子をお伝えします。
まず、今回現地での復興活動を中心として担ったのが、スカブミ研修センター・木工部門の責任者のバンバン氏。前回調査に出向いた同センター所長のハリッド氏同様に、このロンボク島出身のスタッフということで、今回のチームリーダーに抜擢され、彼を支える2名、同じ木工部門のディックディック氏と元センタースタッフのイムロン氏の計3名がセンターより派遣されました。
スタッフ派遣に当たり、ハリッド所長による現地調査で得たニーズ情報をもとに、毛布やゴザ、洗剤・石鹸やおむつなどの日用品、さらなる地震の発生や建物の倒壊を恐れ、家の外で暮らす人々のために防水シートなどを準備しました。
被災地のロンボクでは、物資不足で物価が高騰し始めている、という情報を得ていたため、できる限りの物資をスカブミから準備し、さらに現地オイスカ関係者によって集められた古着など、被災地で必要とされる多くの物資がセンターのトラックに搭載され、一行は研修センターを出発。
ちなみに、「Food First」をスローガンの1つとして掲げるオイスカが忘れてはならない「食」の支援として、お米も現地調達で1000㎏用意しました。
西ジャワに位置するスカブミ研修センターから被災地のロンボク島まで、地図のように陸路でみると1000㎞以上の道のりを、今回はジャワ島スラバヤ-ロンボク島間でフェリーを利用し、3日掛けて一行は今回の活動地に入りました。
3名がようやくロンボク島入りした際には、現地のOBやその親族、地域の人々が彼らを出迎え、リーダーのバンバン氏の実家を拠点にさっそく物資の荷下ろしがなされました。手伝ってくださった住民のみなさんのご協力も大変ありがたいものでした。
大量にある物資は、各村のニーズなども踏まえた上で支給が必要となるため、スカブミからの3名、そして現地のOB達で事前にミーティングがなされ、これから始まる活動のために計画が練られました。
皆さまからこれまでご協力いただきました貴重なご寄付は、このように現地の人々が主体となって、実際の活動まで結びついています。
さて、次回は実際に始まった活動の様子をお伝えします。引き続きどうぞ応援をよろしくお願いいたします。