写真展開催中!@四国研修センター
海岸林担当の鈴木です。
6月1日から30日まで名取駅の市民ギャラリーにて展示していた写真
苦労して制作したので、1回だけの使用ではもったいないなぁと思っていたところ、
プロジェクトを熱心に支援してくれているオイスカ四国支部から、
写真を使用したいとの申し出がありました。
掲示をしてくださることはもちろん、再利用してくださることもありがたい!!
写真展で掲示した写真は、現在、香川県のオイスカ四国研修センター内にこのように掲示してあります。
廊下の壁をいっぱいに使っての掲示、廊下を通るとちょっと迫力を感じるかもしれません。
紙が大きすぎて電気のスイッチが隠れてしまうようで、はしっこがぴろ~んとなってしまってます(^^;)
とはいえ、写真展を見るために研修センターにふらっと立ち寄るのも気が引ける・・・それはそうですね
現在、四国研修センターで「オイスカの夕べ」というイベントが企画されています。
どなたでもウェルカムのイベントです。
研修センターにちょっと興味があるけれど、行くきっかけがないという方
何となく楽しそう~♪と思った方
もちろん、海岸林の写真展を見たいという方
どなたでもどうぞ!!
申し込み締め切りが8/15(水)となっていますので、お早めにお申し込みください!
個人的には・・・
シフォンケーキばかりに目がいってしまいます(^^)/
四国センターのシフォンケーキはとびっきり美味しいですよ(^^♪
8月3日、国・県・市・再生の会・オイスカによる座談会を行いました。
発案から1か月半で実現。財団会員向けの月刊「OISCA」11月号の特集記事で紹介されます。
私にしてみれば、過去2回に続く第3回情報交換会。
議題は、現場の進捗確認・現状報告、近々の工事設計に関することから、将来のことまで。
これまで同様「名取で先陣を切れば県全体に益する」と考えています。
当日の発言内容で、いまお伝えできることは
・2020年には元々の海岸林、県内工事予定の750haすべて植栽完了できる見通しが立った。
(宮城県苗組など多くの方の努力があった)
・こんなに雨水が海岸林に悪さをするとは、誰も考えが及ばなかった。
・植栽完了後、国有林以外、つまり大半は、宮城県、各市町村など所有者が
管理を受け持たねばならない。
・植えることは華々しい。植えたら終わりと思っている人が多すぎる。
むしろこれからが始まり。
・震災後、地域差、温度差が広がった。残念ながら海岸林再生の雰囲気はない。
被災自治体として海岸林には直接かかわることは難しかった。
どういう仕組みで取り組めばいいか、いまは全くわからない。
地元にどういう役割が出来るか、50年、100年単位で考えて探したい。
率直な話が出来る関係でなければならないと思います。
詳しくは11月号で。大きくページを割きます。
JR名取駅写真展の効果
8月4日のボランティアの日、「名取駅の写真展を見て・・・」と
名取市内の男子大学生2名と、2つの高校から5名の女子高生が参加してくれました。
仙台トヨペットの新入社員4名も含めると、74名の参加者中、10代シェア率15%。
「地元の活動の何かで役に立ちたかった」と女子高生。
そういう若い人は潜在的に確実にいるという感覚があります。
学校教育の影響もあると思いますし、自分で申し込んでくるという事がすごい。
この世代は、大人になったら何かが違うでしょうね。
JR名取駅の写真展は、これまで7回、去年は年3回開催してきました。
いつも設置を手伝ってくださるオイスカ会員の大槻さんは
「じわじわっと若い人が増えててる。写真展効果あるね」
同感です。帰京後、写真を準備した本部職員に真っ先に報告しました。
「名取の海に来たことある?」
「港まではありますが、砂浜には来てないです」
「作業が終わったら、いつも必ず行く時間があるから頑張ってね」
社会人ボランティアの方たちは、作業時間外もあれこれと声掛け。
目下、宮城県は「みやぎ森と緑の県民条例基本計画」という将来ビジョンを策定し、
11月にシンポジウムを開催予定。オイスカは事例発表とパネラーのご依頼を受けていますが、
次世代への啓発普及に関しても織り込むことになっております。
とにかく、コツコツと実績を積んでいきたいと思います。
cf. 8月末のボランティアの申し込みが昨年同様「大低調」。
もっと集まるとイイのですが・・・
最新版「KAIGANRIN REPORT」みどころ
こんにちは
海岸林担当の鈴木です。
ご支援してくださっている全国のみなさんに、プロジェクトの報告のために年2回、
8月と3月にダイレクトメールを送らせていただいています。
最新の報告を8月8日に投函していますので、すでにお手元に届いているかたもいらっしゃるかと思います。
今回の目玉はこのマンガ↓(クリックすると拡大します)
ボランティアに参加してくださったことがある方は、特に、よーーーく絵を眺めてみてください。
あっこれ!もしかしたらボランティアの時に見かけるあの人?
こっちはあの人かな?
あれ?このビブス、どこかで見たことあるなぁ
これ、吉田さん?こっちは浅野さん?ということはこれは林さん?
ここに指導者の佐々木さんがいる?
などなど、よーーーく見ると発見があって面白いです。
このマンガを描いてくださったのは、プロジェクトのパンフレットのイラストなどを手掛けてくださっているico.(いこ)さんです。
(ico.さんに関するブログはコチラ)
こんなにコマ数の多いマンガを描くのは実は初めてだったんです。
と描き終えてからおっしゃったのですが、初めてとは思えない程の予想以上の出来上がり。
シンプルな線で描いているのに、誰を描いてくださっているのかすぐにわかります。
やっぱりプロは違うなぁ
このマンガのモデルになっているのは、ベテランボランティアの森さんです。
モデルになることを快諾してくださり、コメントを寄せてくださいました。
『海岸林再生の活動を通して、縁もゆかりもない大勢の人たちが繋がりを持っていることは素晴らしいと思っています。
同じ活動を通して繋がった人たちの証が、黒松の海岸林として立派に育っていくことを強く望みます。
そして、一度でもこの活動に参加していただいた方達がいつかまたこの地を訪れて、訪れた人のその時、その後に良い気持ちを持っていただけることを望みます。ボランティアに参加してくださった方は、すでにこの地の住民であって、この地が故郷になっていっていると私は思います。』
クロマツ林は、縁もゆかりもない人たちがつながることができる場所です。
ぜひ現場にいらしてくださいね!
お待ちしています
【観察日記】イタタタタッ!
海岸林担当の鈴木です。
去年の猛暑はお盆前には落ち着いた記憶があるのですが、今年の酷暑はまだまだ続きそうです。
これも自然災害なのではと思うほどです。
今日はクロマツの災難のお話です。
何と!クロマツにツルが巻き付いてしまい、かなり引っ張られてしまってます。
発見した時、すぐに救出!と思ったのですが、待て待て!写真を撮ってブログで報告しなければと思い直して写真に収めました。芽を出して間もなく、7㎝ほどの背丈のマツに巻き付くとは!
ひょうたんのツルです。
オイスカの職員の誰かがこの場所にひょうたんを植えたようで、公共の場所のため、引っこ抜いてしまうわけにもいかず・・・
ツルがクロマツの方に伸びてこないようにしてはいたのですが、土日明けに様子を見に来たらこの通りのあり様
きっと苦しかっただろうに・・・
助けて~と言い続けていただろうに・・・
早く気づいてあげられなくてごめんねと独り言を言いながらツルを取り除きました。
ツルを取り除いた6日後、1本はみるみるうちに弱っていき、2週間後には完全に枯れてしまいました。


名取の現場では、ボランティアのみなさんに目を皿のようにしてツルマメ草を探し、除草をしていただいています。
現場に植えてあるクロマツは、種を播いてから2年以上経った苗なので幹が太くなってはいますが、ツル性の植物は、巻き付く力が強そうですので、きっと巻き付かれたらかなり苦しいだろうなぁと現場のクロマツたちに思いを馳せました。
改めて、現場でクロマツにとって大事な仕事をしてくださっているボランティアさんに感謝感謝です。
しかし、このひょうたん、誰が植えたのだろう?
ネットやフェンスなどに伝わられて、実をぶら下げられるように栽培するのではないんでしょうかね??
クロマツの敵ながら、実はこのひょうたんがどのように実をつけて、大きくなるのかが秘かに楽しみです。
時々、どこに実があるのかな~と葉っぱをめくって探してます。
【観察日記】2回目の種まき
海岸林担当の鈴木です。
この猛暑はいつまで続くのでしょう・・・秋の涼しい風が待ち遠しいです。
このところクロマツ観察日記をサボっていたので、いくつかまとめて連載しようと思います。
そもそも、今年も種まきをしたのですが、まいたことすらブログで報告していませんでした(^^;)
さかのぼること3ヶ月、5月8日に種をまきました。
再生の会が種まきをした4月26日に、本部でまく分を少しよけておく予定が、気持ちよく全部まいてしまったとのこと。
浅野が種を取り置くことを忘れたことに、まき終わってから気づき、慌ててゴミ箱から拾ってくれました。
拾ったのは浮き種
種まきをする前に1日ほど水につけ、種が成熟していないため水に浮いているものは取り除きます。
この取り除いたものを本部に持ち帰ってきました。
そういえば、去年の種を冷蔵庫で保管していたのだった!
今年の種は「浮き種」と「去年の種」
それでも1ポットあたり3粒くらいまけばきっと大丈夫なはず!
と何の根拠もない自信(^^;)
だいたい10日ほどで芽が出るだろうなと思い、8日目くらいから寒冷紗をめくりチラチラと見ていました。
あれっ!
これ芽!!
鹿沼土にまぎれてよーーーく見ないとわからないのですが、
真ん中あたりの、重そうな頭をようやく持ち上げているのです。
緑が濃くて力強そうなもの、黄色く細くてか弱そうなもの、芽を出す時点で違うのですね。
14日もするとこんなに大きくなります。種殻の帽子がとれて葉を広げました。
葉っぱをよーく見てみてください。
根元と先の方から2本、3本に裂けて(?)割れて(?)います。
芽が出た時は6本ほどの葉なのですが、葉が広がると本数が増えるのは、分裂(?)するのですね
ここまで大きく成長したので、寒冷紗を取ることにしました。
ついでにまわりに生えていた雑草もきれいにしました。
2人目の子どもはどうしても写真の数が減りますよね
クロマツも同じでした。
見守りはしますが、写真におさめることまではせず・・・随分と写真の数が減ってます(^-^;
清藤先生が、今年の少雨とクロマツの関係をブログにしてくださいました。
私は少雨が広葉樹に与えた影響を。
クロマツ約35万本に対して約600本だけ植えた広葉樹10種の今を、継続レポートしています。
波打ち際から400m以上離れた最も内陸側、国有林に10種約300本、市有林に6種300本。
「週末、広葉樹見てきます」
「広葉樹、大きくなったのが何本か枯れてたな。厳しいよな」と佐々木統括。
今春の「開葉確認」では、ほぼ全数冬を越え、嬉しく思っていました。
ですが、毎年多くが枯れるのは初夏。新緑で一時は元気に見えた葉の縁がみるみる茶色に。
見慣れた光景ですが、今年はとくに厳しい。毎夏見る毛虫は一度も見なかった。
落葉してしまって、食べる葉すらなくなったか。
今年は塩害のみならず、極端な乾燥の影響を受け、葉の変色や、幹の先端枯れが目立ちます。
ただし、完全枯損になっているものは少ないと見えました。
生長不良の小さな苗木でも、悪くとも、根元部分だけは生きているようだ。
萌芽の萌芽の萌芽。萌芽更新の繰り返し・・・
また今年もか。つまり、太く大きく育たない。
同じように海に近い他の場所での広葉樹も観察していますが同様。
8月5日から、久々いい雨が降りました。
今月末か来月初旬に、正式に毎木調査します。
内陸防風林 つぼ刈り
こんにちは、浅野です。
8月4日の午前中、ベテランボランティアさん12名と内陸防風林のつぼ刈りを行いました。
今回のつぼ刈りの対象は内陸防風林のマツ全部ではなく、
ネズミの食害などで枯れてしまったマツが多かったために補植したマツのみ。
現場はこんな感じ。
補植したマツどころか大きくなっているはずのマツも見えませんね。
ここから補植したマツを見つけ出しつぼ刈り、大きいマツに絡まっているツルたちを
取り除くことが今回の作業です。
さすがはベテラン勢でした。
松島森林総合の佐々木さんから説明を受け、怯む様子もなくどんどん入っていく皆さん。
ツルの取り方も手馴れてる。つぼ刈りだってお手の物。
しかし、この繁茂した雑草たち。
補植したマツをしっかり覆い隠していたため、スルーをされていたマツも。
後ろの方から「あ~!あった!!」という叫び声。
そんなマツたちを最後尾を進んでいた3名が見つけてくれました!
分かりますか??
ちょこっと寄ってみると…
皆さん、本当にありがとうございました!!
2018年第1次ツルマメ攻略戦は無事完了
総点検をしました。プロの仕事もしっかり把握しておかねばならないのです。
素人の仕事が早く、森林組合は遅れを取り戻そうと、必死で後を追ってきます。
プロはお盆まで、あとひと踏ん張り。
彼等の仕事の後は、美しさを目指さなくても、芸術的なほど壮観に見えます。
1mにもなるセイタカアワダチソウや月見草などは、やっぱり目障りだったのが、
プロの刈払機で一掃されます。今年はあまりの酷暑。苦労しただろうに。
4月以降、植樹祭の530人を除き、956人のボランティアの助力を得ました。
おかげさまで、今期ツルマメ多発地帯20haの、第一次攻略は無事完了しました。
加えて、内陸防風林下刈にプロが入る前に補助することもできたし、
2016年植栽地の溝切り最優先個所2haも、6月上旬には完了出来ました。
植樹祭で市民が植えた約2haも、ほぼ100%根付いています。
欲を言えば、ツルマメが点々と発生する箇所も済ませたかったし、
溝切りしたい場所は際限なくあるし、森林組合の補助も、もっとボランティアで
やりたかったけど、まあこのぐらいが限界でしょう。
プロにもボランティアにも、けが人、病人もなく無事に進んでいることに、毎回ホッとしています。
あらためて、すべての皆様に心から御礼申し上げます。
今月末のボランティアの日は空席多数。
8月はどうしても人が少なくなる・・・(笑)
多発中の多発箇所、特に2017年植樹祭の場所では、ツルマメはまた発生。
あれほどの繁茂では、どうしても抜き漏らしが出てしまう。
10月上旬までの第二次ツルマメ攻略戦は、対象が40ha、斑状に拡大します。
一昨年、昨年の成果と、第1次の頑張りがあるので、
必ずやり遂げることができると考えています。