「ゴミがひどいので、サークルのメンバーと拾いたい」
先日、東北大学の学生さんが電話をくださいました。
見ず知らずの方たちですが、我々の予定よりも一週間早かったので、
あの場所はお任せすることにしました。市役所に行って専用ゴミ袋をもらい、
分別方法と集積を打ち合わせるよう勧め、市のクリーン対策課を紹介。
11月10日、生長モニタリング調査写真管理のため閖上に行くと、
不法投棄の発泡スチロールゴミも含め、すべて拾ってくださった後でした。

すっかりきれいに。学生さん、ありがとうございました

すっかりきれいに。学生さん、ありがとうございました


「午前中、20人ぐらいで2時間ぐらいかな?随分拾って両手で運んでたよ」
工事の警備員さんから聞きました。
でも、もう空き缶が1個捨ててある・・・
その後、もう一度来たらもう1個。
今日の私は、どこかの港から漂って名取に流れ着き、
台風で防潮堤を超えてきた発泡スチロールを仕事ついでにたくさん回収。
大きくても軽いから、強風が吹けば防潮堤は軽く越えますね。
モニタリング調査地の写真撮影しながら集めた発泡スチロールごみ

モニタリング調査地の撮影をしながら集めた発泡スチロール


捨てられた不法投棄ゴミと一般ゴミ

捨てられた不法投棄ゴミと一般ゴミ


今週17日(土)のボランティアの日は、午前中モニタリングしながら、
ゴミ拾いを広範囲に進め、調査が終わったら北釜の残存林のゴミ拾いかな。
他にもやることはたくさんあるので、手順をよく考えておきます。
17日はこの北釜残存林の中にほぼ専念

17日はこの北釜残存林の中にほぼ専念


こんな感じです。除伐した篠竹で足元が悪い。怪我しないよう無理せずできる範囲で

こんな感じです。除伐した篠竹で足元が悪い
怪我しないよう無理せずできる範囲で

こんにちは!
先日、クレジットカードの支払いを延滞してしまい、クレジットカード利用停止になってしまいました(笑)
そういう明治大学経営学部一年の田之上健と申します! 先日、初めてボランティアとしてオイスカに来ました!
オイスカは、農業を通じた人づくり・国づくり”を目指し、アジア太平洋地域の国々で「農村開発」「人材育成」
「環境保全」「普及啓発」を行っているNGOです!!!!!
いつかは、NGOのボランティアに参加してみたいと思っていたので、参加できることになったときは、胸が躍りました!!
そして、与えられた仕事内容はなんと台風による塩害被害の状況の調査でした!!!
※明治大学の学生のなかで指名いただき、吉田さんの指示で、この仕事を行うことになりました(笑)
かねてから、塩害には興味があったので縁が良い!!!塩害だけに(笑)(笑)
前回来た時、約5時間ほど、黙々とパソコンとにらめっこをしながら、台風の塩害被害の状況について調査しました。
なぜ台風24号で塩害が起きてしまったかというと、普通だったら、雨が塩を流してくれるのですが、
今回は雨が降らなかったため、起きてしまいました。
そして塩害の被害の実態は想像以上に悲惨でした。
自分が住んでいる千葉県では23億円の被害が、他にも、静岡県や茨城県など太平洋側で大きな被害が出てしまいました。
なかには1000万円以上の被害を被った農家もありました。
そして、神奈川県鎌倉市では、イチョウの葉が塩害により変色してしまい、紅葉に影響が出ると懸念されています。。。。。。。。。
やはり塩害対策は、日本の農業を守るためにも必要不可欠だなと感じました。
海岸林再生プロジェクト頑張ってください!!!
吉田です。
今年のような大規模な風塩害は10年に一度か?
彼は、手早く、上に書いた事の何十倍もしっかり情報を集め、整理してくれました。
これから各方面で使わせていただきます。ありがとうね。
今月末、台風21号の風害を京都で視察します。
京セラ労組50周年記念大会で発表の場をいただいたので、その前に寄り道して。
しかし、なんであのような、いくつもの山が丸ごとの倒れ方をしたんだろう・・・

焼津・用宗 海岸林視察

2018年11月2日( カテゴリー: 海岸林あれこれ )

オイスカ静岡県支部の中西佑輔です。
報告会・懇親会の終了後に、焼津・用宗に足を延ばして
アドバイザーの小林様と吉田さんと海岸林の視察も行いました。
焼津市では、藤守(静岡県焼津市藤守)の海岸林視察にいきました。

河口の護岸工事中でした

河口の護岸工事中でした


大正初期頃まで河口を利用して船の出入りで魚、米、塩、みそなどを京浜・伊豆方面へ 運んでいたようです。

大正初期頃まで河口を利用して船の出入りで魚、米、塩、みそなどを京浜・伊豆方面へ運んでいたようです。


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この海岸林は、飛砂防備保安林として整備され、ゴミもなく木もまっすぐ成長している
様子から地域の方々に大切に守り育てられていることがよくわかりました。
焼津市をあとにして、用宗(静岡市駿河区)へ
焼津とは異なる海岸林の植栽

焼津とは異なる海岸林の植栽


保安林に対する啓発看板

保安林に対する啓発看板


こちらは潮害防備保安林として植えられた海岸林
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一見すると左側が古い様に思えますが、なんと 平成14年に設置されたもの。
右が昭和55年設置。設置される向きの違いで潮の影響を受けていることがよくわかります。
その他、よく現場を見るとビニールひもが、松にくくりつけけられていました。
間引くための目印だそうです

間引くための目印だそうです


今回は焼津・用宗の2か所の海岸林視察でしたが、どちらも地元の方や自治体がしっかり関わって
保全に携わっていることがよくわかりましたし、自分自身海岸林に対する見方が大きく変わるものでした。
これから日本各地を訪問した際には、いろんな海岸林を見に行きそこから地元の様子を感じ取ってみたいと思います。

静岡県支部 活動報告会・懇親会

2018年11月1日( カテゴリー: 本部発 )

オイスカ静岡県支部の中西佑輔です。
2014年前後、海岸林担当として宮城中央森林組合の皆さんと思い切り植えたこともあります。
10月25日(木) ホテルアソシア静岡にて、海岸林再生プロジェクト活動報告会・懇親会を開催しました。
当日はお忙しい中、落合会長・後藤副会長をはじめ約30名の方々にご参加いただきました。
東京からはアドバイザーの小林省太様、吉田部長の二人に来ていただき
プロジェクトの現状やこれからの展望について、わかりやすくお話をしていただきました。
参加者の皆さんも熱心に耳を傾けて、報告を聞いていただいている姿を見て、震災復興に対する
関心の高さを改めて感じました。
その熱気は会場にいる全員が共有したようで、皆さん口々に「百聞は一見に如かず」、
以前に訪問したことがある方も、初めての方も来年には全員で現場を見に行こう!と
来年の事業計画がすでに決まるほどの勢いがあり、懇親会までその熱気が途切れることなく、
盛会の内に終わることができました。
ご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました。
※当日、寄付と募金で1万8000円のプロジェクト支援金が集まりました。
ご支援いただいた皆様ありがとうございました。
小林省太様によるプロジェクトの報告

小林省太様によるプロジェクトの報告


懇親会での一コマ

懇親会での一コマ

岩手大学学祭当日

2018年10月31日( カテゴリー: お助け隊員の声 )

こんにちは、損保ジャパンインターン生の大和田です。昨日の続きを。
いよいよ学祭1日目。
この日から自主企画は東北大学の学生が1人手伝いに来てくれたので、2人で対応していました。
27日は残念ながら雨が降っていたため、人がなかなか来ませんでした。
展示の方を見に来てくださった方は約10人。
やはり岩手県なので、陸前高田市の高田松原や奇跡の一本松の話、下北半島の方にある防風林などについて知っているという方が多かったです!
友人やゼミ・サークルの先輩、先生などが見に来てくださっていました。
自主企画の方はワークショップが好評で、アクセサリー作りにハマる方が多く、先輩から「楽しかったから宣伝しておくよー」と言っていただきました!

ワークショップ

ワークショップ


ワークショップ参加者の作品①

ワークショップ参加者の作品①


ワークショップ参加者の作品②

ワークショップ参加者の作品②


学祭2日目。
28日は晴れていたこともあって、1日目と比べるとたくさん人が来てくれました。
約30人の方が展示を見てくださって、家族連れや高校生も何組か来ていました。
ワークショップが大盛況だったため、子どもを待つ親御さんに活動内容の紹介をしたりしていました!
 説明の様子

説明の様子


宮城県出身の方や名取市の近くで働いていた方などもいらっしゃいました。
被災地の様子に詳しいか方や、親戚が被災したため震災後すぐに被災地に向かったところ、通ることもできず何も無くなっていて驚いたという方もいらっしゃいました。
私は家が流されて避難所で生活していたのですが、震災当時は移動手段も無く、テレビも見ることが出来なかったため、身の回りのことしか知らなかったので、展示を見に来てくださった方々の話を聞いて勉強になりました!
学祭での企画を通して、やはり地域差が出るなと感じました。
普段は、地元の方やリピーターの方が多いので名取市や海岸林について説明しなくても分かっている人が多いのですが、岩手県民に説明するときは、名取市がどこにあるか、なぜ海岸林が必要なのか、といったことから説明しなければいけなかったので大変でした。
そして、名取市内の話だけではなく、陸前高田市の高田松原や下北半島の防風林、秋田の砂防林などに詳しい方も多く、色々なことを知ることができました。
また、1人で企画して、準備して、対応して……というのは、思っていたよりもかなり大変でしたが、なんとかやり遂げることができました。
1人でといっても、パネルや写真などを送っていただくなどサポートをしていただいたので、なんとか成功させられたと思います。ありがとうございました!
そして、展示を見に来ていただいた方もありがとうございました!

岩手大学学祭準備

2018年10月30日( カテゴリー: お助け隊員の声 )

こんにちは、損保ジャパンインターン生の大和田です。
10月27日・28日は私の通う岩手大学の学祭でした。
私は、教室を1つ借りてオイスカ名取事務所の活動内容の展示を行いました。
パネルを14枚、全景写真を4枚展示し、いらっしゃった方にパンフレットを配ったり活動内容の説明をしたりしました。
さらに、インターンシップに参加している東北の大学生たちで海洋資源を使った小物作り&販売を自主的に行なっているので、そちらの方も同じ教室内で行いました。
こちらは手作りの小物やアクセサリーを販売したりワークショップを開いたりしました。
26日は教室準備をしていました。
机を並べてパネルを並べて……。説明の紙を書いて下に並べて……。
1人で準備していたので予想していたよりも時間がかかってしまいました。
特に時間がかかったのはホワイトボードの絵と文字でした。
かわいい絵が思いつかなかったので、長谷川等伯の『松林図屏風』の模写です(笑)

教室before

教室before


教室after①

教室after①


教室after②

教室after②


自主企画の方はワークショップで使うパーツなどの買い出しに行っていました。
アクセサリー作りに必要なビーズやラメなどを少しずつ買っていったところ、40点になってしまったので、レジの方に申し訳なかったです……。
自主企画

自主企画


当日の様子は次のブログで…。

仙台空港東の「残存林」と呼んでいる約2haが2019年植栽地です。
9月から10月にかけて、植栽前の準備「地拵え」(じごしらえ)を行いました。

2019年植栽地全景。マツの下、南北に長い2ha

2019年植栽地全景。マツの下、南北に長い2ha


自然砂丘とも、100年以上昔の北釜集落の人達が村を守るために人力で作ったとも思える、
最高6mにもなる砂丘上に、樹齢約120年と思われる津波に耐えたクロマツが、
南北を分ける市道を挟んで約200本残っています。
2011年5月、林野庁「東日本大震災に係る海岸防災林の再生に関する検討会」で
委員も視察した、人工盛土造成による復旧のモデルとなった場所です。
将来、5,000本/ha植えたものを、最終成立本数800~1,000本/haまで
数十年かけてコツコツ本数調整伐を繰り返します。指針次第ではもっと減らすかもしれません。
ここの残存クロマツは100本/ha。全く本数が足りません。
つまり、植えねばなりませんが、残存があるので3,000本/ha、
来年は2haに6,000本の植付。一日か二日で終わります。
地拵え施工前。篠竹・矢竹などがビッシリ

地拵え施工前。篠竹・矢竹などがビッシリ


ここの問題は、震災後に高密度に生えた「篠竹・矢竹」。
その根を植える前に出来るだけ断ち切るために、1シーズン前に手を打ちます。
今回は爪の付いた重機で引きちぎり、処理した竹をきれいに「筋置き地拵え」しました。
地拵えは等高線状に横に筋置きかと予想していましたが、重機の作業のしやすさから縦に。
施工中。まず篠竹を刈ります

施工中。まず篠竹を刈ります


施工中。枯損マツを倒して、集積・林外搬出

施工中。枯損マツを倒して、集積・林外搬出


植えた後は、竹との闘い。
たった2haですが、きっとまたビッシリ出てくるでしょう。
プロの2回刈り×最低3年は確実。加えてボランティアで執拗に刈り込む必要があります。
ちなみにここは「海砂」。滞水・過湿の心配はナシ。
クロマツの根は刺さりやすく、きっと生長は早いでしょう。
施工後。1.4m間隔で植栽可能な状況に

施工後。1.4m間隔で植栽可能な状況に


震災前後から実生で育った松・広葉樹は活かす

震災前後から実生で育った松・広葉樹は活かす

再生の会のいま

2018年10月25日( カテゴリー: 現場レポート )

私はすぐ植栽地や外回りに行ってしまうので、再生の会と日中行動を共にすることは稀。
お互い忙しいですが、朝一緒にお茶を飲んだり、昼を一緒に食べたり、道端で会ったりと、
大体の様子は把握しています。
9月下旬から10月上旬の再生の会は、連日10人弱出勤。
いつもの除草・散水・消毒のほか、2年生コンテナ苗の「根降ろし」(空中断根終了)、
台風で破れた防風ネット修繕、岩沼市内公共工事への苗出荷10,000本の準備、
そして、来月の県の苗木生産量調査の準備など。
これに加え、名取市60周年特別褒賞「つながりナトリ市民賞」の受賞もありました。
また、来週は名取市から復興に関する感謝の盾をいただくことになりました。

根降ろし作業(2年生苗の3ヵ月の空中断根終了)

根降ろし作業(2年生苗の3ヵ月の空中断根終了)


市民賞を受賞しました

市民賞を受賞しました


いま育苗場には、2019年出荷用苗は38,000本弱、2020年用苗は約45,000本あります。
あと、名取市海岸林で使うのは来年6,000本、再来年30,000本。
北釜地区、2019年は残存林約2ha、2020年は旧宅地・乗馬場など追加造成地約6haの植付です。
残りは、公共工事や各方面で使います。
12月~2月は、我々も再生の会もゆっくりできるのではないかと。
現場の動きは、例年通り少ないと思います。
来年植える苗。菌根菌もしっかり付いています

来年植える苗。菌根菌もしっかり付いています


櫻井副会長に楽天vs日ハム戦連れて行ってもらいました

櫻井副会長に楽天vs日ハム戦連れて行ってもらいました

11月17日(土)ボランティアの日では、ゴミ拾いも行います。
モニタリングもやらねばならないし、忙しい日になります。
参加者が少なく、ぜひ半日でもご協力ください。
10月17日に名取市役所クリーン対策課、農林水産課と打ち合わせ、
回収袋をいただいた後、一人で現場を下見。
閖上の堤防から海を見に来る人、釣り客などが車を止める防潮堤沿いと、
仙台空港東の北釜防潮堤ゲート周辺・残存林内にゴミは集中。
北釜は、盛土工事をやっているので、工事業者が回収した模様で少ないですが。
・燃えるゴミ(弁当容器などプラスチック類・ペットボトルなど)、
・燃えないゴミ(金属製品・缶・ビン・ガラス・瀬戸物・有害ごみに分別)
・袋に入らない粗大ごみ
・不法投棄(閖上に大きな発泡スチロールの筒が大量投棄)

可燃ごみ。このようにまとめます

可燃ごみ。このようにまとめます


不燃ごみ。ゴミの種類ごとに分別します

不燃ごみ。ゴミの種類ごとに分別します


ボランティアの皆さんには、土嚢袋の中に拾ったモノを入れていただき、
1ヵ所に集め、分別しながらゴミ袋に入れてもらおう。
袋に入れ終わったら、まとめて目立たない場所に隠します。
そのゴミ袋を置いた周辺に捨てる人が多いのだとか。
不燃・可燃の袋の数などを、月曜日に市役所に報告し、回収に来てもらう。
という流れです。
北釜残存林南側にて

北釜残存林南側にて


北釜残存林北側にて

北釜残存林北側にて

次回11月17日ボランティアの日、モニタリング調査などしながら、通りがかった組の人に
お願いしたいことです。今回は微害にも入りません。ごく一部、気付くと思います。
主に防潮堤に一番近い最前列の防風垣のごく一部、20基ほどが、風で押されていたり、ひっくり返ったり。
具体的な場所は、①飛行機誘導灯のすぐ南(2015年植栽地北東端)、②2014年植栽地北東端から500m南。
この他、溝切りの際、ずらしたままになっている箇所。③2016年植栽地北西端、サイクリング道西側すぐ下。

ひっくり返りました

ひっくり返りました


引きずった跡がついています

引きずられた跡がついています


また、静砂垣が倒れてしまった箇所。④防潮堤沿い北釜ゲートから500m北。2018年植栽地2ヵ所。
マツが倒れてしまった箇所。⑤2014年植栽地北端中央から100m南。1本だけ養生した杭が抜けました。
④⑤は「掛矢(かけや)」で打たねばなりません。
風害を受けやすい場所はだいたい決まっています。
リピーターの方には、そういうことも共有したいし、さしたる量ではないので
我々で直さないで取っておきました。
来春樹液が動き出す前に根踏みします

来春樹液が動き出す前に根踏みします

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