将来のマツの可能性 Part2
こんにちは、国際協力ボランティアの中川です。
今日は、以前の記事の続きということで、マツの落ち葉の利用方法について、さらに理解を深めていきたいと思います。今回は、マツの燃料・肥料に焦点をあてて、特徴と有効活用方法について考えたいと思います。
マツの落ち葉の有効活用方法の主な使い道として、燃料・肥料が挙げられます。実は、マツの落ち葉は昔から人々の生活の暮らしに身近なものなのですよ~。ガスや灯油が普及する1940年代~1950年代の半ば頃までは、薪や炭が庶民の暮らしを支えていました。特に松の落ち葉は火がつきやすく、かまどや風呂の焚きつけに重宝されていました。固めて縄で縛った松葉を売り歩く商売もあった程だそうです。現在では、家庭からかまどが消えつつありますが、夏の京都の風物詩、五山の送り火には松の薪と松葉が使われているそうです。他にも、陶磁器を焼き上げる登り窯としても使われています。マツは、他の木材と比較しても単位重量当りの燃焼熱量が高いんですね~。
他にも、マツの落ち葉が燃料・肥料として有効活用されている事例があります。例えば以前の記事でもご紹介した、松野菜です。松野菜は和歌山県美浜町で作られているもので、マツの枯れ葉と籾殻が発酵されてできた、松堆肥から栽培され、松トマト、松キュウリと呼ばれています。煙樹ヶ浜松葉堆肥ブランド研究会事務局は、「松葉は環境にも優しいバイオマス資源であり、その堆肥を撒いた土壌は通気性、保水性に優れ、植物の根に良好な環境を作り出す」と述べています。他にも、ガーデニングなどでよく使用されている、クロマツペレットが挙げられます。クロマツペレットは熱量が高く、灰分1パーセント以下の燃料用として非常に優れた特徴があるそうです。
このように、クロマツの落ち葉は、特徴を活かしながら、燃料・肥料として有効活用されているのですね。マツ初心者の私には、調べ進めていくことがすこし難しかったですが、マツの新しい可能性を垣間見えることができました。ぜひ、クロマツの特徴を活かしながら、新しい有効活用方法を考えたいものですね。そして、読者の皆さん!もし、なにかクロマツの落ち葉の有効活用方法を知っておりましたら、ぜひぜひ教えてください~。
おやつ……ではありません
広報室の林です。
今日はお休みなので、ちょっと緩いお話を。
8月末のボランティアの日のこと。
地元のMさんがたくさんスイカを持ってきてくれました。
うれしいおやつ。食べる前に撮影するのを忘れてしまいました!
でも食べ終わった皮だってカラフルでキレイ!
ご自宅の畑で息子さんが育てているものなのだそう。
甘くておいしかったです!
一方こちらはおやつのフランクフルト。
…ん?? 細身のホットドッグ??
……ではありません。
なんだかおいしそうに見えてしまったのは私だけ??
これは、植栽地に生えているガマの穂。
ガマは通常水辺に生えるんですけどね……。
ガマの穂から綿状の種子?が吹き出すように
出てきているのを見たことがありますか??
私は、そうなる直前にギュッと穂を握り、
手のひらの中で綿がはじけるようにムニュムニュっと
広がっていく感覚が好きで、早くその時期が来ないかなぁと思っているのですが、
植栽地に種子が広がったら、来年はさらに草刈りが大変になってしまいますね……。
8月26日、ボランティアの日に“4年ぶり”の女性が参加してくれました。
現在大学生の彼女が前回ここに来たのは、
仙台に単身赴任中のお父さんの誘いで、
千葉から小学生の弟を連れて参加してくれた時のこと。
当時のことは「姉弟ボランティア」というタイトルでブログにしました。
かわいい高校生だった彼女、すっかり大人の女性になっていました。
そんな娘がひとり暮らしをしているお父さんのところに来たものだから
ちょっとお父さんもドキドキしてしまったようです(笑)
お父さんは一昨年、大阪マラソンのチャリティランナーとしても
プロジェクトに貢献してくださいました。
小学生だった弟君は、受験勉強が忙しく、今回は不参加。
でもお姉ちゃんだけでもこうしてまた現場に来てくれたこと、
とてもうれしかった!
普段一緒に過ごせない親子が1日、こうして作業を通して
どんなことをお話しているのか、とっても気になりましたが
休憩中も仲良く(ちょっと距離を置きながら?)並んで
防風柵に腰かけているお二人を遠くから見て勝手にほっこりしていました。
来年は高校生になった弟君と一緒に来てくれたらいいなぁ。
ステキなKさん親子、いつもありがとうございます!
また皆さんでいらしてくださいね。
まずはアナウンスから。
9月3日、河北新報社夕刊、名取出身のイラストレーターicoさんのエッセーでプロジェクトを
紹介くださいました(8月30日、東京本部来訪、第1迎賓館の餃子屋にも行きました)。
https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201809/20180903_13060.html
(河北新報社・まちかどエッセー・物江麻衣子で検索すると他のものも読めます)
台風21号で関西空港滑走路が水没した9月4日、名取は翌朝まで暴風雨。最大瞬間風速22m/s。
当然事務所は揺れに揺れました。翌日朝、「22mぐらいなら防風垣が飛ばされないだろう」と
思いながらも、念のため、被害がないか確認に行きました。
南南東の突風が吹くと何か起こりやすいので。
地元農家は、早朝から排水機の門のごみを取り除いています。水路はかなりの勢いで流れています。
私が通った農地は大きな水没はなさそう。この10日で約115㎜の雨でも、これまでの少雨が幸い。
多くの関係者・ボランティアのおかげで気になっていた場所は即排水され、
防風垣など全体とくに異状なく、途中からランニングで海岸林公共工事を見ながら岩沼二ノ倉まで。
オイスカの現場の変化は、2018年植栽地の苗は、北西に向かって斜めになっていたこと。
2014年植栽地南東端も、よく見ると煽られた跡がある。
風衝樹形の始まりかな。
明日から2日間、「松くい虫防除実務研修」秋田に向かうため、
11時から歩いてレンタカーの空港受付まで。朝見えなかった部分を点検。
朝から誰より忙しいのは「トンボ」のカップル。
クロマツ林床から排水された水溜まりに、ひたすら卵を産んでいる。
1日どのぐらい産むんだろう。昼寝したかったけど、つい、トンボ観察に代わってしまった。
水色の顔のは、朝ゲート開ける時にいきなり発見。
トンボの中でも今日忙しいのは、ギンヤンマとイトトンボの2種類のカップル。
そのほかのトンボは、まだカップル成立ではないのかも。
写真撮れるのはカップルが卵を産んでいるときだけ。
そのほかのトンボは、休みもせず飛んでいるので撮れません。
やっぱり虫取り網が欲しくなった。次の日曜日やろうかな。
トンボだけでなく、防潮堤で吹き上がった風がどの辺に吹き付けるのか、
林内を歩きながら点検してみたい。マツが倒されている可能性もなくはないし。
宮城県庁の方がいらっしゃいました!
こんにちは、インターン生の大和田です。
9月4日に宮城県庁の方がいらっしゃいました。
今日いらっしゃっていたのは職員の方2人と宮城県庁のインターン生(しかも同じ大学!)なので常に専門用語が飛び交っていました。
名取市にも台風が近づいてきており雲行きの怪しい中、海岸林を南から北まで見てまわりました。
今日は育苗場から見ていきました。
種まきは2012年から始まっており、被災された地元の農家の方々の力をお借りしながら種まきと育苗が行われ続けているそうです。
ここで2年間過ごしたマツは育苗場を卒業し、植栽されます。
マツの保育園のような場所ですね。
晴れて1歳になったマツたちは根を地面から離され、地面から水分と養分を取れなくなり、一層根を出してたくましくなります。
小さい頃からとてつもないスパルタ教育をされているのです。
人間で言うと小学生になる前から一人暮らしするようなものでしょうか……。
南側に一本だけ立っているマツも見ていきました。
こちらのマツはなんと約120歳!
育苗場のマツもいつかこれくらい大きくなるのでしょうか。
数十年後、数百年後まで見届けたいものです。
吉田さん曰く、伊達政宗の頃、つまり400年近く前から海岸林がつくられたそうです。
400年前から海岸林は必要だと考えられていたとは思いませんでした!
2011年に海岸林はほとんど流されてしまいましたが、その中には伊達政宗と同じ時代を過ごしたマツもあったのかもしれませんね。
生物多様性についてのお話もありました。
マツ以外の植物を全て切って潔癖なマツ林にするのではなく、これからもずっと残る林にすることが重要というお話が印象的でした。
実際にマツの周りを雑草が囲んでいる場所や防風垣に葛が絡みついている場所も多々あります。
植物だけでなく、様々な動物、鳥、昆虫が海岸林にいます。
海岸林を飛ぶ猛禽類はなんと6種類もいるそうです!
さらに最近は珍しいトンボも多いようで、顔の青いトンボが3種類ほどいるのだとか。
私は写真に収められなかったので、見たい方はぜひボランティアに参加してください!
7月は過去8年最少、8月は過去8年最多の降水量、お盆明けから連日雨の名取。
海岸林北端、広浦沿いでは、林野庁発注の静砂垣設置の建設会社約10人、
南端、北釜ゲート前では、名取市発注の旧宅地の基礎撤去工事数人。
今日は建設会社の杭打ちを見学しながら、ドリルで穴掘りする手応え、
杭打ちの感触など、多くの従業員からじっくり盛土の情報収集。
「14工区北側が固いね。南半分と穴開け方法変えたよ。石交じりだけどドリルなら砕ける。
マツなら大丈夫だと思うね」(社長)
「雨がたくさん降った後だから、杭が水に跳ね返される。反発だね」(職人さん)
滞水改善についても、現場代理人さんや、協力会社の社長さんに僕の意見を聞いてもらった。
「ずっと温めてたんだけど、まだジャストアイデアだから、統括と相談してからにします」(吉田)
中央部北寄りでは、森林組合の若いT兄弟が黙々と下草刈り。2人は4月以降ほぼ毎日名取。
「ハチに刺されてない?」(吉田)
「スズメバチに初めて刺されました~ 別の現場ですけど」(兄)
お茶を飲みながら、作業指示と、ボランティアの進捗状況の確認。
「刈り高は力枝の下だからね。丁寧過ぎて赤字にならないようにな。
誤伐すれすれで、幹周りを攻め過ぎるなョ(笑) 草も蔵王おろし対策になるから友達だよ。
いっつも言うけど、防風柵周りは、刃はこの部分だけ使うんだぞ。キックバックわかるよね。
(刈払い機による重大災害防止のために)」(吉田)
ゲートを閉めて戻る時、お揃いの水色Tシャツを着て虫取り網を振る2人を発見。
「息子が珍しいトンボを探していて・・・ここにいるって言うんで・・・」(父)
「なんって名前ですか?どんな色ですか?」(吉田)
「〇トンボ・〇トンボ・〇イトトンボです。色は・・・」(息子さん)
http://tombozukan.net/ym-marutanyanma.htm
http://tombozukan.net/ym-madara.htm
http://www.tombozukan.net/ito-kobaneaoito.htm
「それ、ここで見たかも!こんな綺麗な色のトンボ見たことないと思ったですよ」(吉田)
「ほんとですか?!どのへんでしたか?!」(父)
「うちの息子、3歳のころからトンボ好きで、50種類ぐらい確認してるんです」(父)
「イトトンボもいろいろいますよ。よく見るのはココです」(吉田)
「入っても大丈夫ですか?」(父)
「歩いてはいる分なら大丈夫ですよ。何か困ったら連絡してくださいね。
トンボ、僕も注目してるんだ。教えてほしいなあ。さすがにこれは分からないんで」(吉田)
名刺を息子さんに。
いい親子だな・・・惚れ惚れしました。虫取り網、本気で買おうかなぁ。
お盆挟んで、統括とも菅野さんとも会うのは1ヵ月ぶり。
「福島大学理工学部、今年は9月に4回植生調査するそうです。私いませんが」
今日の情報交換は多岐。雨、風、土、水のことも、先枯れ病(今週ちゃんと調べます)や
生き物のことも。短時間で結構な広範囲の話題を一気に。
今日の統括の生き物系各種コメント
「ミサゴ・・・これがいるってすごいんだぞ」(チヨウゲンボウも今朝見ました)
「広葉樹・・・やっぱりここじゃ難しいよな。2mに育っても枯れる。よそで大きな声で言ってくれ」
「キツネの巣穴・・・鳥の卵は随分食われただろうな」
「ちゃんと森林整備して50年単位でちゃんと植生を見れば、すごいことがわかる。
生物も多様化、植生も豊かになる。こういうことを証明したいな」
広葉樹にとっては過酷な土壌に加え、例年以上に過酷な条件が加わりました。
でも、今年は過去8年で一番少ない降水量。急がなきゃ葉が全て落ちてしまう・・・
9月2日、広葉樹生育「予備調査」的に、671本すべて見てきました。
多い順からコナラ・ケヤキ・ヤマザクラ・ウワミズザクラ・オオシマサクラの5種が全数の9割。
これまでの経緯を記した海岸林ブログ内カテゴリー「広葉樹」はコチラ
http://www.oisca.org/kaiganrin/blog/?cat=18
5月の開葉確認では極めて好成績だったが、葉の状態が非常に悪く、例年以上に6・7月を乗り切れない。
充実した溝切りを経て環境が良くなったクロマツが、真横で青々としているのに対し、
広葉樹は蒸散量を減らすために葉の周りから枯れ、樹種によっては7月に落葉も始まった。
粘土質で多湿の市有林の201本は、葉の変色が酷いものの、枯損は少ない。
2016年10月の最終補植木の生育率は90%以上だろう。
ただ、去年のような上方生長はない。根元径は太くて希望が持てるが。
砂質壌土、排水溝にガマが育つ国有林の470本は、強いはずのサクラ3種が予想以上に枯損。
サクラほどひどくないがケヤキも厳しい。辛うじて・・・という感じ。
この少雨を旺盛に生き抜いたのはコナラ。ただ、去年の上部が枯れて萌芽更新を経たため、
ハイマツのように低く横ばいに伸びている。とても見栄えが悪い。
エノキ50本は全数生存しているものの、2年間上方生長の気配なし、太くもならず。
2016年10月の最終補植木の生育率は、生長不良のものを入れると80%程度。
夕飯の定番、ラーメン「ねぎっこ」で今日を振り返って、
今秋の保育と現場管理を10種類、来春の仕事2種類を考えました。
一人じゃ大変だな。松島森林総合に手伝ってもらおう。
植えて2年は辛抱というのが定番。来年こそ「おがる」といいのだが。
とにかく、この場所で広葉樹は厳しいのは明白。
8月31日、東北電力労組5回目のボランティア実施前日、
研修会で1時間以上説明させていただき、翌日、公募ボランティアの日に参加。
前日から質問がビシバシ。リアクション付き自己紹介する人も多数。
今年も士気が高い。懇親会では息子と同い年の20歳の社員さんが隣に座ってくれた。
思えば、溝切り(排水路づくり)は、植栽が始まった2014年、宮城中央森林組合の現場代理人、
佐々木秀義君と、水溜まりを前にたまたま二人とも鍬を持っていたので、少し空いた時間で
半分遊びで始めました。ニセアカシアの薬剤枯殺も、どこにどう薬剤を塗るといいか、
遊びから始めたものです。
2015年9月、大雨警報が出て宮城で大きな被害があった翌日、力持ちの東北電力労組だから、
一度防風柵を持ち上げてもらうか!と思って始めました。
私にとっても記憶に残る日です。
あの場所に行くたびに「あの時の東北電力労組」と思い出します。
当時はまだSサイズの溝。あれから今に至っては、場所に合わせ、LL、M、Sの三種類を駆使。
苦労した場所がどうなったか、お見せできました。2年半がかりで1haの応急処置を完了。
森林法違反のいわくつき、粘土ばかりの土。長い間多くのボランティアが奮闘。
(余力があれば、まだやりたいことがあるが・・・)
今年取り組んでいるのは、名取市海岸林5㎞の中央部2016年植栽地の一部。楽天スタジアム全体1個分。
先週28日の86㎜の雨で、今年8月は過去8年で最多降水量223㎜に跳ね上がった。今日も小雨まじり。
植栽地の「貯水」は十分。
「今回は豪快な通水式ができるなあ」(しめしめ)
狙ってました。僕なりのこれまでの御礼。
東北電力労組チームは、去年は1m高の草に突入しての下草刈り。
2014年、2016年はその夏で一番暑い日に当たった。
それでも頑張った。さすが地元企業。
仙台トヨペットや、兵庫県庁から宮城県庁森林整備課に出向している方などを加えて約50名。
防風垣50基以上どけ、排水口めざしLLサイズの溝を補修80mと、一部石まじりの場所に新設30m。
指示通り防風垣内のフタモンアシナガバチの巣探し、一つ発見。即、薬剤処理。
硬い土があったけど仙台トヨペットの若い社員たちも頑張った。
掘り下げられず、うまく流れないか・・・と思っているうちに底力を見せた。
雷の音が聞こえ始めた。別チーム40名を率いるオイスカ職員からも電話が入る。
10㎞圏内だな。こちらもバスを移動させ、最短距離で退避の態勢をとった。
雷次第で、時間切れになるかもなあ・・・
午前中から約40名で下刈10m×750m(3,825本分)をやり切り、
夕方の一番疲れているときに、前夜からリアクション力のある東北電力新潟チームが
底抜けに明るい声出し。自然に出てくる声を聞くと仕事冥利に尽きます。
頑張った。間に合った。
声を合図にせきを切ったのは電力の団長さん。事前の段取りがいい。
ガンガン流れてくる。排水口は滝のよう。
みなさんお見事!
みんなどう思ったかな?
下刈を終えた場所を見るのと同様、私はこういう時、快感というか痛快です。
2年後、見違えるような生長を見せるはず。
9月1日ボランティアの日レポート
こんにちは、国際協力ボランティアの中川です。
今日は、9月1日に行われたボランティアの日についてお伝えしたいと思います。
9月1日の天候は雨。そのような中でも約80名のボランティアの方々が参加をしてくださいました。
それでは、1日を振り返ります。参加してくださった方は「あ~そうだったなぁ」と一緒に振り返りましょう。また、今後ボランティアに参加予定の方は「そのようなことをするのか~」と参考にして頂ければ、と思います。
朝9時に全員が集合し、企業・団体紹介と1日の流れの説明が行われました。
ボランティアさんの中には、佐渡から来てくださっている方もいて、驚きました。
その後、激しい雨のためすぐに作業に移るのではなくて、育苗場と海岸林見学を先にすることに。
育苗場は名取事務所より少し内陸側にあります。
ボランティアさんは初めて見るマツの苗に興味深そうなご様子でした。
実際に触ってみたり、吉田さんに積極的に質問したりしている姿が印象的でした。
雨が弱まってきた午前10時30分ごろに作業が始まりました。
今回は吉田チームと浅野チームに分かれて、ツルマメ除去と草刈りの作業。ひとりひとり鎌をもって行いました。
最初は「ツルマメってどこ?全然見つけられない」と思いましたが、何度もボランティアに参加してくださっている
リピーターさんが積極的にとっている姿を見ながら、私も一生懸命探しました。
ちなみにあとから聞いた話なのですが、ツルマメは上に引っ張るようにとるのではなく、横にさっと流すように(?)すると、上手に取れるらしいです。これは、次回の私の課題ですね笑。
お昼休憩をして午後の作業開始。
午前中の作業の続きだけではなく、つぼ刈りと溝切りも行われました。今回は残念ながら、
雷のため15時半ごろに作業終了となってしまいました。悪天候の中での作業だったにも関わらず、
ボランティアさんからは文句もなく、最後の片付けまで積極的に行ってくださいました。
そのおかげもあり、ケガ人がでることもなく、円滑に終了することができました。
皆様の積極的なご協力、本当にありがとうございました。
私は、初めてボランティアの日に参加したのですが、大勢のボランティアさんのご協力があるからこそ、
活動ができているのだな、と改めて実感しました。
次回参加するときは、今回よりも積極的にボランティアさんとお話ができるように心がけたいです。
今回は本当にありがとうございました。また、再来週お会いできることを楽しみにしています。
ちなみに今回の除草面積は…
浅野チーム:2.0ha、クロマツ12,000本分
吉田チーム:0.75ha(10m×750m)、クロマツ3,825本分と
溝切りは約50人でLLサイズ溝 110mでした。
将来のマツの可能性
こんにちは、国際協力ボランティアの中川です。
先日、吉田さんからある課題を指示されました。
それは、、マツの落ち葉・枝などの事例を整理してほしい、というものでした。
なぜなら、現在すくすく育っている名取市のマツが成長し、たくさんの落ち葉が落ちた時、間伐材が発生した時、そのまま林内据置にしてしまうと土壌が富栄養化してしまうことが考えられるからです。そこで現在の利活用の現状を調べるという試みなのです!「一部地域ではバイオマス発電に利用されている。たばこ農家の苗床や、川の浄化に少量使われている。燃料としては早く燃え尽きてしまい、堆肥としても使いづらく、事業規模では成立していない」と聞きました。
調べてみると、、思っていた以上に事例だけはたくさんありました!!
昔は主に燃料として活用されていたそうですが、現在は燃料としてだけではなく、松野菜・松酒・松葉茶・サイダーといった食料・飲料品からシャンプー・薬といった日用品にまで本当に幅広く活用されているのです。他にも松脂(マツヤニ)の成分から、粘着剤、香料、滑り止め、紙の添加物にまで使用されています。
ちなみに、松野菜は和歌山県美浜町で作られているもので、マツの枯れ葉と籾殻が発酵されてできた、松堆肥から栽培されたトマト、キュウリ、イチゴなどのことを指しています。このように、一部地域ではマツは堆肥としても活用されているのですね。一方、松葉茶やサイダーは、マツを香料として使用されています。
驚いたことに、海外でもいろいろな国で使われているのです。例えば、韓国の松餅(ソンピョン)と言われる、マツの香りのついた蒸し餅は、お盆の時期に食べる風習のあるお菓子だそうです。他にも、フランスではマツヤニ入りのキャンディーが販売されています。フランスでは昔から、マツヤニには肺の浄化作用がある事が知られているそうです。
このように、マツは様々な面をもっており、マツの特徴を活かすことで有効活用の可能性はぐんと広がるように思いました。
そして、意外と(?)マツは私たちの生活に身近な存在なことがわかりました。
さっそく吉田さんに整理して報告しなくては笑!