10月5日、UAゼンセン33名、6日、公募ボランティア140名の手で、
毎年恒例のツルマメ抜き取り総仕上げを行い、
今年の草との闘いは終了しました。
今年は名取市海岸林全長5kmがクロマツでつながりましたが、
私にとっては、それよりもプロ・ボランティアで植栽地70haを
怪我人もなく完了できたことのほうが嬉しい。
この両日は総仕上げと思っていましたが、思ったよりツルマメが多い・・・
植える前から闘い始めた2016・2017年植栽地は、通算4・5年続けねば。
ですが、最繁茂ゾーンをよくここまで減らせたとは思います。
これはボランティアのおかげ。本当にありがたく思っています。
5日は、半日で0.86ha、クロマツ約4,400本と広葉樹214本。
(UAゼンセン33名の午後は、溝切り80m頑張ってくれました)
6日は、終日かけて5.6ha、クロマツ約28,500本のお世話を。
いま、先日の台風で「風に回された」マツが多数。
両日ともにツルマメ抜き取りだけでなく、「根踏み」も並行。
二つの大事な仕事をしていただきました。
ボランティアの腕は毎年上がっています。
本当は、70ha・35万本全域が根踏み点検の必要箇所。
来春は早々に動き出し、根踏みと溝切りを行うことになるでしょう。
また来年頑張ればいい。
9月27日、プロによる下刈75haは、今期も事故なく無事完了しました。
松島森林総合、宮城中央森林組合の皆様に心から御礼申し上げます。
4月20日の植付・施肥・下刈と、半年ずっと通ってきた人もいます。
飽きただろうな・・・
先日ブログで「今年は今年の草刈り」と題して書きましたが、
それにしても、よく見ると毎年毎年の特徴があること・・・
「現地をよく観察して」と佐々木統括も言いますが、それに尽きます。
お盆前と後とでは、まったく違う姿になりました。
10月5・6日にボランティア180人が来訪。
毎年恒例、プロの手に負えなかったツルマメの残党探し、総点検。
残った箇所は把握しています。去年ほど歩くことはないとでしょう。
下草刈りの完全完了宣言はその後に。
それにしてもプロとボランティアの総力戦で、よくやったものです。
しっかり生長するでしょう。
毎年のことですが、彼等とは半年間会えなくなります。
葛枯殺は女性向きか? ~今期のニセアカシア・葛枯殺も完了~
「猛暑の今年は全国的に葛が例年以上に繁茂」という報道があった模様。
たしかに今年の葛もすごかったが、いつものこと。
9月25日、葛枯殺の最終盤戦の様子を見に行きました。
松島森林総合、この夏から登場の「松島の女性陣」を。
いつも南北数㎞離れて仕事していたので、拝む機会がなかった。
噂には聞いていたけど、楽しそう。
防風垣の中の処理も、ためらいなく突入。
だけど、蚊には弱いらしい。
山仕様の赤い蚊取り線香貸したら喜んでくれました。
ただ葛を刈るのではなく、除草剤を刈った木口にピンポイントに垂らします。
そして、効果を見るためにスプレーで印。
この仕事は「男には向いてない」と自分たちでも言ってます。
男性は、しゃがんで一つ一つ処理していくのは飽きてしまうとか。
仕事帰りに女性陣は岩沼の「食彩館」でスイーツ食べて、
買い物して帰るのが楽しみだそうです。
ほぼ毎日。余計なおじさん抜きで。
9月27日、今年のニセアカシア・葛薬剤枯殺は無事完了しました。
皆さん、こんにちは。
海外事業部のマスドメです。
JICAのECO-DRR(森林生態系などを活用した防災・減災)研修に合わせ、3年ぶりに名取の現場に足を運ばせてもらいました。
以前の訪問から、遥かにクロマツは広がり、また当時私も作業した溝切りの深さも幅も広がり、よりよい水はけの状態を保とうとしていることが見て取れました。現場に何かの目印として付けられたカラフルなテープ、植林地の上を悠々と飛ぶトンビ、植林地を支え、この数年の月日を見守ってきた防風柵など、その一つ一つに現場の歴史や人々の思いなど、多くのものが詰まっていて、自然に目に入ってきました。そして何より、当時は腰下ぐらいの背丈だったクロマツが、青々と茂り、さらに上に横にと頑張っている様子に自然と気持ちも込み上げました。
さて、今回現場訪問に至ったのは、この現場が3年連続の対象地となった「自然災害に対する森林の防災機能など生態系を活用した防災・減災(ECO-DRR)機能強化のための能力向上コース」という森林や環境、災害対策などに関わっている海外の政府関係者を対象とした研修が行われたためです。(以前の研修の様子⇒http://www.oisca.org/kaiganrin/blog/?p=19180)
メンバーはタイ、ミャンマー、ベトナムといったアジアだけでなく、ヨーロッパ、中米など大陸も異なる7か国7名が研修に参加。
佐々木統括よりクロマツの種から植林するまでの一連の流れがテンポよく、明快に説明され、100%に近い発芽・活着率の高さに一行からは驚きの声が上がっていました。さらに植林されているマツが抵抗性という、より防災林として適した強い種が選ばれていることを知り、参加者の興味も質問もヒートアップ!それにもろともせずに、すらすらと答えていく統括。そんな中誰よりも頭がフル回転しているのは、統括や研修メンバー以上に、通訳を務めた2人。一人は、オイスカをボランティアとして支えてくださっている鈴木昭さん、そしてもう一人は本部のフィリピン人スタッフのグラゼンさんです。
こちらの二人、幾度となく現場に足を運び、活動に関わる地元の皆さんやボランティアさんとも交流を深めると同時に、このプロジェクトに関しても理解を深めてきました。どんな良い通訳でも、現場での活動や背景を理解しなくては、相手に的確にこの「海岸林再生プロジェクト」の持ち味は伝えることはできません。そんな二人に佐々木統括や吉田部長も信頼を寄せ、短時間の中で軽快に研修は進みました。
時には、海外から現場に来られる方にはより細かい説明が必要、と気づいて、この現場の通訳としてベテランの二人がさっとこれまで持ちえた知識を加えて説明。英語で説明しているんですが、佐々木統括が「あー盛土の説明かー」と何だか通じている様子。
最後には、「とても印象的なプロジェクトだった。私の小さな国では1h程度の植林が一般的で100hという面積の大きさには大変驚いた。松も4年間ですでに2m近くの高さにあり、生長が非常に早く、強い。よい緩衝帯なる」(ボスニア)、「政府からの援助を受けることなく、民間企業からの支援や助成金によって、プロジェクトが自立していることに感銘を受け見習いたい」(イラク)、「この大規模なプロジェクトは、この地の海岸林の長い歴史と技術が伴って実施できている。自国ではマツを見ることはなく、ココナッツやマングローブのみが海岸には広がっている。これまでサイクロンなどが発生しても、住民は危機感を感じていないが、その恐ろしさや備えることの大切さを伝えたい」(エルサルバドル)という感想が参加者から出ました。
現場を背負う佐々木統括や吉田部長、そして今回日本の防災に関して学び、自国での防災を担う海外から研修に来た皆さん、しかしそこを繋ぐのは、現場を知り得た通訳の二人がいるからこそ。
多くの方々が支え繋ぐこのプロジェクト、日本だけでなく、今後海外の防災を担うのは、実はそこを「繋ぐ人」の存在もとても大きいものなのでした。
初のボランティア体験
西日本研修センターのリナです。
5日~6日まで名取市に行ってきました。
5日には、6日のボランティアに参加する髙島屋労働組合の人たちに広報室の林久美子さんが海岸林再生プロジェクトのことを説明に行きました。私もその話を聞いて、海岸林のことで新しい言葉などを知って勉強になりました。特に防風林とかきんこんきん(菌根菌)などです。
6日のボランティア活動には150人ぐらいが参加しました。
センターでもお世話になっている三菱UFJグループ、第一三共、フィリップモリス、仙台トヨペットなどの企業の方々やオイスカの会員は三重や東京からも参加していました。恵まれた非常にいい天気でした。少し暑かったです。
作業はツルマメとりでした。初めて会う方々と話ができ、また久しぶりに会うオイスカ会員の方々とも話ができました。大勢で作業をしましたので作業が面白くて楽しかったです。
私は、2014年5月に私の国、フィリピンから来日した「子供の森」計画こども親善大使の一行と一緒にプロジェクトを訪問しました。その時は作業はできませんでしたが、見学だけしました。植栽地にはまだ植えたばかりの40㎝ぐらいの小さな苗がありましたが、今回は高いところは3m以上でした。こんな早く高くなるなんてすごくびっくりしました。とてもきれいな森になりました。
林久美子さんのレクチャーで、松の木は海岸のような強い風が吹く、乾燥した栄養の少ないところでも菌根菌から栄養をもらっていて、強いということを知りました。でも、他の植物も育つ栄養のあるところだと菌根菌が弱くなるので、松の木も弱くなるそうです。
また、防風林の大切さを知ることもできました。それはこんな話を聞いたからです。津波の後、防風林がなくなって住宅の中に砂がたくさん入ってきたり、いろいろなものがすぐに錆びたりしていたのが、今、少しずつ防風林が育っていますから、近くにある家に砂があまり来なくなったり、錆も出なくなったということです。また、林野庁の調査では、11種類のトンボがいるそうです。いろいろな生き物がいると森が豊かになると思います。
こういう素晴らしいプロジェクトに行かさせていただき本当にありがたく思っています。
オイスカは山の森、海の森、海岸林の再生に取り組んでいます。
普段の私の仕事では、なかなか現場に行く機会がありませんから、
今回このような経験ができたのは、素晴らしいことだと思います。
ありがとうございました。
広報室の林です。
2014年植栽地の防風柵の外にこんなキノコを発見!
ちょっと気持ち悪いのですが、なんだかムーミンに
登場するニョロニョロのようでもあり……。
奥の一つだけ傘が開いていました。
以前キノコ愛あふれる住友化学のOさんがブログを寄せてくれましたが、
Oさんが現場に来てくださった時はまだあまりキノコがなかったようでした。
今はいろんなキノコがいたるところで発生していますから、
ぜひOさんの解説を聞いてみたいなぁと思っています。
もし、このキノコが食べられるものだとしても
私はちょっと食べたくないなぁ。
65回目の写真パネル展 in 川崎市早野
プロジェクト開始当初からずっと熱心にご支援くださっている川崎市の井上さんから、写真パネル展の報告が届きましたので紹介します。
井上さんは、65回のパネル展開催期間中、ほぼ手渡しでこれまで7800部のパンフレットを配ってくださっています。
プロジェクト支援のための苗木バザーで販売する苗木の管理、パネルの準備、道行く人々にパンフレットを手渡すためにご自宅前の道路に立ち続けるなど、プロジェクトのために費やしてくださっている時間は相当なものです。
頭が下がります。
今回の報告で届いた写真の中のパネルはどれも人々に訴える力のあるものだと感心してしまいます。
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川崎市早野聖地公園里山ボランティア 井上文雄
2018年9月23日、秋のお彼岸バザーを里山ボランティアが開催しました。
新春に焼いた木炭を提供して里山ボランティアをアピールすることが目的です。私は、巨大津波の翌年から、名取市海岸林再生プロジェクトをお知らせするパネルを出し寄付を訴えることを加えてきました。かわさき市民アカデミーや自宅前、同窓会などでも展示をしてきたので、今回で65回目となりました。
写真パネルは、今回、全面リニューアルさせました。
1枚目は、名取市の海岸線5キロがクロマツで繋がったことを報告したくて航空写真を目いっぱい拡大しました。
8年前の事実を思い出してもらう目的で津波の写真を配置、プロジェクトの柱である「育苗に立ち上がった名取市海岸林再生の会と苗」を配置しました。
2枚目と3枚目は、苗が確実に生長していることを一目で見てとっていただけるよう高所作業車から毎年撮った4枚をA2版に拡大して並べ、私の背を超えた2014年植栽のクロマツの写真も配置。また志を同じくする植栽のプロとの長期契約、ボランティアを含む一般人の参加を保証したものが寄付金だけで賄う事業だということを紹介しました。
4枚目は「キツネが子育て中」のタイトルで「生物多様性の涵養」が実現しつうある状況を見ていただくよう動物の写真12枚、8月26日ボランティアデーに参加したとき撮った巣穴の写真も出しました。
バザーでは、名取の育苗にちなんで自分で育てた実生や挿し木の花木苗を並べ、1時間半で40ポットが出ました。開花中のクリーム色のヒガンバナ、白ピンク絞り八重咲きのムクゲが注目されました。寄付金パンフ手渡しは80部でした。
「去年買った木、大きくなって花を咲かせたよ。」「もうこんなに大きくなったのか。たいしたもんだ。」「継続は力だね。」など うれしいお声をいただきました。が、
「私、仙台出身なのよ。」「ご親族の方々はご無事でしたか?」「それがね、・・・・・・」
10月11日から11月4日まで、私の自宅前で秋のバラ苑解放のお客様に向けて、写真パネルを展示し、花木苗のバザーをおこないます。寄付金パンフを手渡す絶好のチャンスですから頑張ります。
広報室の林です。
先日、通勤途中の解体工事現場(この春まで私が住んでいた
アパートが取り壊され、さら地になっています)で健ちゃんを発見。
健ちゃんは名取市在住のステキなボランティアさん。
活動に参加できない日でも、朝だけでも…ときてくれて、
遠方から電車で来る参加者を駅まで迎えに行ってくれるのです!
そんな健ちゃんが、なんでここの工事現場に?
……よく見たら別人。でも作業着を着た感じ、髪型、体型がそっくり!
びっくりした~。
そっくりさんを見かけて、健ちゃんのことを思い出したので、
今日は健ちゃんのステキな写真を公開します。
吉田と並んだ健ちゃん。
普段はあまり写真に写りたがらないのですが、
この日(8月のボランティアの日)は満面の笑み。
健ちゃんは、プロジェクトに関連することが新聞に掲載されれば
すぐにメールで送ってくれたり、海岸林の復旧に関する新たな情報などが
出されるとすぐに知らせてくれたり。現場から遠く離れた
東京の事務所にいる私たちにとって名取の動きや情報を知らせてくれる
健ちゃんの存在はとても貴重で、吉田も健ちゃんをとっても信頼しています。
そんなふたりの頭上に、この日は虹がかかりました。
写真だと薄くて見えないかもしれませんが……。
笑顔のおじさんたちの写真に
なんだか私も笑顔に。
おじさんたちにいいことがありますように!
広報室の林です。
14・15日のボランティアの日、全日空グループからも
60名ほどの参加者が2日間活動してくださいました。
会社としてのボランティア派遣なのですが、取り仕切っているのはこの若者たち。
お揃いのつなぎまでつくってしまったANAすか隊です。
彼らは、社内で結成されたボランティアチーム。しかも
ANAの社員がオイスカのプロジェクトを支援するために結成したので
名前がANAすか。過去にはこんな活動も。
何度も個人的に現場ボランティアに参加してくれているメンバーも多く、
オイスカスタッフと同じぐらい(あるいはそれ以上?)現場のことが分かっているため
会社のCSR担当者も彼らにいろいろと任せてくれていた様子。
事前の班編成や説明、現場までの誘導などもすべて彼らがリードしてくれました。
社内にこんなチームがある会社、ほかにはありません!!
自分の仕事を進めながら、この日のための準備も行ってくれていた彼らに感謝!
そして、またすごいのが、後列左の彼がこのチーム内で結婚したのに続き、
後列右から2人目の彼女もまた、このボランティアで知り合った男性とゴールイン!
人のために・・・と一所懸命動いているといいご縁があるのですね。
今回ANAすか隊メンバーに加わりたいと申し出てくれた女性社員がいました。
少しずつ輪を広げながら結束を固め、こうして現場に来てくれる彼らは
本当に心強い存在です。これからもよろしくお願いします!!