仙台空港横の残存林内「樹下植栽」
仙台空港から海に向かって徒歩10分余り。
樹齢100年前後のクロマツが、2haに約200本残っています。
幹の上部10mあたりをよく見ると、津波漂流物がぶつかってできた傷も確認できます。
もともとの自然砂丘の上に、津波とともに流れてきた砂が堆積し、最大6m高。
したがって、ここは盛土の必要がない場所。
現在オイスカが託されている協定区域内ですが、
明日のブログで書く、追加協定予定の2020年度植栽地約6haに囲まれています。
国・県・市などの協議によって、その植栽基盤盛土工事概要がはっきりされ、
昨年末から、オイスカとして測量、篠竹などの除伐、地拵え、津波ゴミや廃棄物処理などを経て、
ふつうは5,000本/haという基準ですが、残存林内の樹下植栽なので3,000/haと判断。
5月9日から宮城中央森林組合の手で数日間植栽し、17日に全6,000本を完了。
なにしろ篠竹がびっしり生えていた場所。
地拵えでは重機を使って根を切る工事もしましたが限界があります。
2haと言っても植え手は苦戦。グラインダーで研いだ唐鍬で根を切断しながらの植付。
3人の若手は200本/日に届かなかったと現場代理人。私は一瞬しか立ち会うことはできませんでした。
5月17日夕方、植え終わった現場を林久美子広報室長とともに確認しました。
まず、篠竹の切り株で歩きにくい。下手をすれば、長靴など穴が開くし、
切り株に引っかかって転んで手をつけば、確実にケガ。竹の筋が刺さって、とっても痛そう。
ボランティアさんは入れられない場所と思っています。
ここは元の地盤でもあり、地味があるとみて施肥は省略。
ただし、下刈はしばらくの間、年3回も覚悟。
森林組合に頑張ってもらうことになります。
先月末広葉樹ゾーン2か所を一通り歩いて様子を見たものの、まだ開葉確認するには早く、
5月16日に699本すべての調査を行いました。
【総合】広葉樹10種699本中 開葉553本(生育79%) 未開葉・枯損146本
①国有林 2014~16年植栽10種 462本中 開葉345本(75%)未開葉・枯損117本(25%)
*宮城県産コナラ、ケヤキ、ヤマザクラ、ウワミズザクラ、オオシマサクラ、クリは、
クロマツを育てるための山砂ゆえ、地を這うような生き様ながら、ようやく成長の気配。
*皇居産エノキ50本はすべて先端枯れながらも萌芽更新。同地産タブノキ・アカガシ・
スダジイはきわめて厳しい。
②市有林 2014~16年植栽 6種 237本中 開葉208本(88%)未開葉・枯損 29本(88%)
*宮城県産コナラ、ケヤキ、ヤマザクラ、ウワミズザクラ、オオシマサクラ、クリは、
国有林よりは成長が良い。クロマツも横で苦しむ劣悪な粘土質土壌ながら、
保水性があるため?2014年植栽木は、2・3年後にサクラ類の開花が始まるかも。
広葉樹植栽ゾーン内で自然に生えた高木類は、いまのところハンノキ2本。
植栽ゾーンに沿った国有林地内(オイスカ協定外)に設けられた「生物多様性配慮ゾーン」
から種子が飛散したもので、一昨年に発芽確認しています。戦後の国有林再造林で植えられ、
津波で流されたものの、幼い実生が残り、いま同地内の一部箇所で5m前後に育っています。
今月末、1回目の下刈りと、1本あたり100g以上の施肥を行う予定です。
施肥の箇所は1本1本判断がいるので、簡単ということはないです。
今年のトレンドは「カラスノエンドウ」
年により、場所によって、出てくる雑草は違うとつくづく実感します。
葛とニセアカシア以外としては、
2014年、2015年はオヒシバ・メヒシバ(イネ科)、
2016~2018年はツルマメがトレンドでした。
今年前半のトレンドは「カラスノエンドウ」。
連休前は繁茂を意識しなかったのですが、浅野さんが誰よりも、プロよりも早く変化に注目。
東京本部海岸林チームの女性陣3人は、現場でもとにかく何かに気付くのが本当に早い。
感心するのはもう一つ。即調べること。その結果は、
「7月にはタネが拡散」「草丈最大1.5m」。
森林組合も植付開始前に、カラスノエンドウだらけの場所だけを第一に草刈。
17日の花壇自動車学校80名、18日の公募ボランティア140名には、
まず、2018年植栽地16haをすべて歩いて、カラスノエンドウだけを
全長2㎞探していただいて駆逐するようお願いしようかとも考えました。種が飛散する前に。
作業方法は、ツルマメ同様、根っこごと「引き抜く」のがベスト。
ですが、あまりに斑で、広範囲(全長5㎞)。初めての人たちに探してもらうのは荷が重く、
目が慣れるころには帰る時間になってしまう。
一部お願いしますが、今週末の皆さんは、溝切りメインとします。
6月後半には、きっとツルマメが出てくるでしょう。
去年も十分駆逐したので、あまり出てこないという希望的観測もあるのですが。
ボランティアの皆さんには、①除草、②溝切りの二つをお願いすることになるでしょう。
①②の対象地は2016年~2018年植栽地40.98haが主戦場。溝切りは大きなサイズを掘ります。
本当はアカツメグサも刈ってほしいのですが、何種類も覚えてもらうのは難しい。
例年通り、ツルマメ狙いの第2波で「つぼ刈り」もすることにします。
こんにちは、浅野です。
先週、植栽地に行ったときに発見しました!
なにを?と思った方もいると思いますので、
近づいてみます。
踏まなくてよかった…。
近づいたときにヒバリが飛び去って行ったので注意して見てみたらありました。
私が離れるまで、ずーっとヒバリが上のほうで鳴いていました。きっと怒っていたんでしょうね…。
調べてみると、キジ、ハクセキレイ、ヒバリなど植栽地でよく見る鳥たちは地面に巣を作ることがわかりました。
ボランティアに来られる皆さんも踏まないように注意しながら作業してください!
そして、見つけても触らないようにそっとしておいてあげてください!
(去年、卵を見つけた次の日に卵が食べられていました…)
ツルマメじゃないツル
こんにちは、浅野です。
先週、植栽地に行ったときにいつもと違うツル性の草を発見しました。
ボランティアに来てくれたことのある方はツル性の草というと「ツルマメ草」を思い浮かべると思います。
ですが、ツルマメ草は5月下旬~6月ごろに発芽するので、まだこの時期には見られません…。
今年、大量発生しているのはこれです!
花の間にさやがあるのが見えますか?
この植物の名前はカラスノエンドウ(正式な和名はヤハズエンドウ)
ソラマメ属の越年草、つまり秋に発芽して冬を越し翌年に枯れる草です。
この草は3月~6月に開花し、そのあとさやが黒くなり晴天の日に弾けて種を落とします。
ということは、もう抜いておかないとまた来年増えるということです。


カラスノエンドウはツルマメ草とは違い、何が何でも絡みつくわけではなく
基本的には直立するようですが、巻きひげがあるので近くのものに絡みつくこともあるそうです。
この草は60㎝~150㎝くらいまで伸びるそうなので、成長していく過程でマツに絡むかもしれません。
そもそも150㎝まで伸びてしまったらマツに光が当たらなくなってしまいます…。
ちなみにカラスノエンドウは食べられるそうで、若芽・若さやは天ぷらにするとおいしいようです。
https://cutee.jp/gourmets/recipe/1067731
食べ方のサイトもあるくらいです。豆笛にしても遊べるということで使い道は多いみたいですね。
といろいろ書きましたが…
なんにせよ、マツのためにはカラスノエンドウを抜かなければなりませんので、皆さんよろしくお願いします!!
人工盛土の「海の森」(東京都)
オイスカも2008年から植樹に参加協力させていただいている東京都「海の森」ですが、
5月25日に海の森倶楽部の育樹イベントで草刈りをすることになり、下見に行きました。 人工盛土つながりで、ぜひ見たいと思っていました。
「海の森」はオリンピックの総合馬術競技の会場。「海の森」の麓はボート・カヌーの競技会場。
新木場駅を出て、夢の島や木材会社群、東京へリポート、ゲートブリッジを越え、
車で15分あまりですが、実際は相当遠いです。途中のきれいなゴルフ場や公園の下も、元はゴミ処分場。
この一帯は江東区という気がしますが、大田区との間で長い裁判を係争中のようです。
ゲートブリッジから島が見え、植栽に連続参加している法人会員「長門屋商店」の中島執行役員が
森になりつつある様を見て驚きの声。その南側には「最後の廃棄物処分場」と言われている場所。
「海の森」の敷地面積は約90ha。植付面積は約50ha。壮観です。
1973年~1987年の都内のゴミが、「サンドイッチ構造」で覆土に挟まれ、その上に、建設発生土と優良土、都内の公園・街路樹などから出た枝葉で作った堆肥を混ぜた植栽基盤土壌が1.5mの厚さ。標高約30m。場所ごとにゾーンニングした上で、一部クロマツ、主に多くの種類の常緑・落葉広葉樹が植えられています。
東北の人工盛土植栽基盤と共通点は多々。
風対策としては、南向きに20m間隔、高さ2mの防風ネット5㎜径を配列。
建設発生土の代表的なものは、地下鉄工事など。土質は実にさまざまでしょう。
頂上にまで斑状にアシが生えていました。滞水対策の溝切りも多々あり、遊水地もある。
広大な面積ですから、部分的には、重機の踏圧による生育不良や滞水も発生もやむを得ないでしょう。
植栽初年度の2008年、2012年などは申し分ない生育。
風衝地の2014年植栽のクロマツは、ざっと樹高1.4m、根元径4㎝。広葉樹樹高も1.4m。2012年クロマツは樹高2m、根元径6㎝。
「植えた木がよく育っていますね」(オイスカ首都圏支部藤田事務局長)
「最初はなかなか成長してくれないんです。でも何年かすると一気に伸びてきて」
(都港湾局海上公園課ご担当)
「私たちのところでも同じです」(吉田)
「この広葉樹も間引くのですか?」(東京中央木材市場㈱ 飯島社長)
「はい、もう除伐しています。あとで見てもらえますよ」(都)
はじめてオリンピックを身近に感じることができました。
本当に丁寧に教えていただき、東京都のご担当に御礼申し上げます。
こんにちは、浅野です。
5月9日に今年の植栽が始まりました。
今年の植栽地は北釜地区の残存林(津波でも残ったマツ林)です。
この場所の問題については前のブログにも
書いてありますが、篠竹・矢竹が高密度で生えることです。
そのため、去年のうちに地拵えを済ませてありました。
今年の植栽面積は2ha、植栽本数は6000本。
例年通り、苗木の準備、水・ポリマーの準備などを進めていく再生の会と森林組合の皆さん。
いつもと違うのはこれ↓
鍬をグラインダーで研いでいます。
今回の植栽地は上の写真のとおり、砂地ではなく雑草も生えているので植えるときに表層部を鍬で削り
地中に伸びている竹の根っこを切りながら植えなければならないので、鍬の刃をしっかりと手入れしていました。
この後、植栽地に移動して植栽開始。
去年とは注意する点も違い、山での植栽に慣れていない職人さんのために佐々木統括が丁寧に説明、実演。
残存林に植えるということで、一定の幅で植えられるわけでもなく、基本は1.8m幅で植えていても、
残っている大きなマツからは2m、小さいマツや広葉樹からは1.8m離して植えるのでそこの間隔はうまい具合に…
などと考えながら植えなければいけないので、例年とは違い苦労している様子でした。
初日は800本の予定だったはずですが、予定本数ほど進まなかったようです。
今年は面積も少ないので、慣れるころには植栽が終わってしまいそうですね。
樹液が完全に動き始める3月中旬以降、再生の会の動きは多忙に。
優良苗の生産者ゆえ、2年前、県から種苗組合に払い下げられた種子が、
再生の会には多目に配分され、以来2年育てた苗は公共工事植栽から
アテにされ、100本単位の細かな注文を含む出荷が連日続きました。
出荷ですから、朝早く、植える現場まで配達するところまでが仕事です。
その注文は直接販売ではなく、種苗組合を通じて行うのが原則。
手数料6%を引かれますが、再生の会の収入になり、当プロジェクトの
経費削減にあてられるという名取独自の「仕組み」です。
もちろん、計画時点で、本当に「収入」が生まれるとまで計算していた
訳ではありません。理屈はわかっていましたが。
ですが、多目にタネを配分されたのに、実際に2年後になると、
「植える場所はないですね…」ということは往々にしてあります。
需要がなく、こそっと焼却処分したところ、「ゴミを燃やした」と通報され、
罰金を払ったという笑い話を、2011年に組合長から聞いたことがあります。
去年の秋までは、余るんじゃないかと本当にヒヤヒヤしていました。
私も「いい苗ありますよ」と情報を流すお手伝いをしたり。
今春の宮城県内公共工事の植栽はピーク。100ha近い植付。
おかげさまで、再生の会の2年生圃場は、名取用6,000本を残して空っぽ。
再生の会の皆さんは、名取以外にも貢献できたねと考えています。
残っている来年用の苗木は、すべて名取行きで、25,000本ほど。
育苗場は寂しくなりました。閉鎖する準備もコツコツ始めています。
育苗がいかに重要であったか、来年は色々な角度で総括し、
今後の財産にしたいと思います。
レポートが届きました! その1
広報室の林です。今日はボランティア活動日。
そんなタイミングで先月の活動レポートを公開するのは
ちょっとタイミングがよろしくないかもしれませんが……。
先月参加してくれたオイスカ中部日本研修センターのスタッフから
活動レポートが届きましたのでご紹介します。
第二弾も届くそうなので、皆さんお楽しみに~!
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期間:2019年 4月19日(金)~4月21日(日)
中部日本研修センター研修担当の安部です。
「ボランティアの日」に合わせて海岸林再生プロジェクトの活動に参加させていただきましたので、報告させていただきます。
1日目(4/19)
中部国際空港から仙台空港までは、飛行機がプロペラ機でした。利用者が少ない線だから小さい飛行機なんですね。他の乗客の方が、「プロペラ珍しいよな~」なんて話をされていたので、つられて写真を撮ってみました。そういえば、国際線ではプロペラ機に乗る機会はあまりありませんよね。私も国内線でしか乗った記憶がありません。調べてみると、プロペラ機はジェット機よりもスピードは劣るそうですが、維持費を考えるとジェットエンジンを交換するよりもプロペラを交換する方が低コストで、それほど速度が求められない路線ではプロペラ機を使うなど、各社路線によって使い分けているそうです。今回のプロペラ機はカナダのボンバルディア社製。短中距離ではジェット機に匹敵するスピードが出るのだそうです。小さいからよく揺れるのかな?なんて心配しましたが、乗り心地は快適でした。
さすがANA! 帰りも楽しみです。
のっけから脱線しました。すいません。空港へは吉田部長、浅野さんが車で迎えに来てくれていました。空港から事務所まで歩くつもりでいましたので、助かりました。事務所に着いたら、さっそく苗場へ。
苗場に着くと、「再生の会」の皆さんが苗の選別作業をされていました。海岸林再生プロジェクトで予定通りの本数を植えた後、余った苗は販売してプロジェクトの運営資金にもなるとのこと。元々は海岸林再生プロジェクトで植えるために作った苗で、良い物から選別して植えた後の残り苗なわけですが、出来が良くて高い評価を得ている「再生の会」の苗だけあって、残り苗でも売れるんですね。この時作業されていたのは、その残った苗から、さらに選別して販売できる苗を揃える作業。選別の基準を聞いて、私も参加します。
葉が赤くなっている苗は冷たい風に当たったからで、良い状態ではないですが、しばらくして回復すれば緑になるので、選別はちょっと後回しにしてまた後日。葉が茶色く乾いている苗でも、先が青々としていれば、まだ元気になるとのこと。また、元気でも軸が無い(?)枝分かれしている(?)苗は販売できない、と言われました。どうしてこういう苗になってしまうのか、と検索してみましたが、素人の私にはその原因は発見できず。おそらく、これも生存戦略の一つで、種に多様性を持たせるという意味があるのかな、ということにしました、勝手に。自然界では、“ちょっと変わったヤツ”ということで元気に生きていくのでしょうが、人間界の商品としては、残念ながら失格です。
休憩しながら「再生の会」の皆さんにお話を伺ったのですが、関西出身の私には宮城の言葉は難しかったです。時々意味がわからない所があるのですが、でもやっぱり方言というのは温かいですね。生まれた場所で、自然と身に着いた言葉は、感情ごと相手に伝わるような気がして、みなさんのお話を聞いていると気持ちが安らぎました。それぞれの地域の方言も、次世代に伝えていけるといいですね・・。 また脱線してしまった・・。
休憩後、苗の選別の続きをしていると、選別が終わったところから苗に灌水をされていました。水は農業用水が引かれているのかと思ったら、井戸水とのこと。海が近いので井戸を掘っても塩水が出るのかと思ったのですが、そうではないんですね。私は学生の時に、佐賀県で短期の研修を受けたのですが、有明の海岸近くには潮遊池(ちょうゆうち)という池が掘られていました。海面干拓堤防に沿って陸地側に長い池を掘って、満潮時に堤防から浸透した海水が耕地に侵入するのを防ぎ、干潮時に排水する、というものでした。そのイメージが残っていたので、この苗場が海岸からそう遠くないことを考えると、農業に使う水は川から引いてきていると思い込んだのですが、ここでは井戸水が使えるんですね。場所が変われば自然環境も変わるという当たり前のことを、再認識しました。何事にも、思い込み、というのは危ないですね。しっかりとその場の情報を集めなければなりません。。
弁当を食べて、吉田部長と20分の昼寝をしたら、いよいよ午後は植林地へ。初めて植林地に入ると、どこもかしこも松だけの世界で、「ここは何年に植えた、あっちは何年。」と言われても、よくわかりません。吉田部長と浅野さんが、相談しながらテキパキとスズメバチを誘引捕殺するワナを設置していきます。「こっちは去年かかってたな。」「この辺は確認するのに効率が悪いのであっちにしましょう。」う~ん、プロっぽい会話がかっこいい。わけもわからずフラフラついて行く私が、吉田部長に言われた方を見ると、遠くにモヤがかかったように白く見えるところがあります。潮です。海から堤防を越えて内陸へと流れていく潮がはっきりと見えます。海岸林は津波に備えるためだけではなく、日々の生活を潮から守るためにも、大きな役割を果たしている。そのことが実感できました。
この重要な役割を果たす海岸林。しっかり育ってもらわねば。
そう思うと、明日の作業に向けて気合が入ります。
明日は「ボランティアの日」。大勢のボランティアの皆さんが全国から来て下さいます。
明日に備えておいしいご飯も食べたし、ビールも飲んだし、スイーツ食べて寝よう!
頂芽の勢い ~溝切り効果~
2014年植栽のクロマツを、2017年春は「鬱閉のはじまり」と表現しました。
防風垣の上に立ってみて、地面が見えないほど茂った箇所が出現。
去年の春は、「そんなに伸びて大丈夫か?」と思うぐらいの勢いとなって、
頂芽がひょろひょろっと、見るたびに伸びました。
防風垣を大きく越えたので、台風で折られることを覚悟したり。
1年で1m以上伸びるものもあるんです。
今年一番感じているのは、多湿で悩む2016年植栽地の「頂芽」の活力。
過去3年、プロと、年平均2,000人のボランティアの多くが、世話してくれました。
多湿に苦しんだだけあって、「鬱閉のはじまり」は2年遅れの感があります。
でもやはり、やるだけのことはある。来てくれた全員に胸を張ってお見せできます。
2年遅れぐらい、松の一生においては影響ない。
今日5月9日、「溝切り効果」を、大阪から来てくれたダイセル労働組合10人にも
見てもらいました。感想は後日寄せてくださることになっています。
彼らは、溝切り新設50m(直接効果720本分)、補修60m(間接効果約1,500本分)
つぼ刈り(720本分)、約0.6ha分の成長促進に相当します。
今年のトレンド候補、「カラスエンドウ」の「抜き取り」にも着手。
去年の台風で、防風垣がひっくり返っていた箇所も修復。
一日ありがとうございました!大阪に行ったら、寄らせていただきますね。
プロとボランティアのリレー、次は、オイスカの法人会員、
角川学園花壇自動車学校の自動車整備士を目指す学生さん約80名の巻です。