オタクの休日。離れ難く・・・
こんにちは
海岸林担当の鈴木です。
まだしばらく名取の現場に行かれない日々が続きそう
こんなに長い期間、宮城に行っていないなんて!
今年の植栽地はツルマメ草の繁茂地でないといいなぁ
去年、一昨年の植栽地はツルマメ草を取らないと、ひどいことになりそうだなぁ
ボランティアのみなさん元気にしているかなぁ
企業や団体のボランティアの申込みはキャンセル続き・・・はぁ
と、隣の席でため息をついている現場が大好きな浅野
こんな情勢になり、海岸林スタッフは、現場でボランティアさんにたくさんの元気をいただいていたことに気付かされます。
飛行機まで使って遠くからでも来てくれる
作業がきつくても何度も参加してくれる
助け合いながら作業をしてくれる
そんな、たくさんのボランティアさんに支えられての活動
あらためてありがとう!
これまで現場でいただいたたくさんの笑顔のエネルギーを、
こんな時だからこそ、みなさんにお届けします。
いい顔してますね!!
Stay Home!
Keep Smile!!
海岸林担当の鈴木です。
ご近所の家のジャスミンがとても芳しい香を放っていました。
1週間前には固いつぼみだったのですが、淡いピンクの花を咲かせ、心を和ませてくれました。
先日、NHKラジオの「子ども科学電話相談」を聞いていたところ、
「花はどうしてきれいな色をしているの?」
という男の子からの質問がありました。
改めて、「どうしてきれいな色をしているの?」と言われて考えた答えは
「人の目を楽しませるため」と思ったのですが、植物学的には、
「きれいな色をしていることで、虫に見つけてもらいやすくなり、花粉を運んでもらうため」
植物専門の先生がそう回答していました。子孫を残すためなのですね。一方で、ブタクサなど緑色で目立たない花は風で花粉を運んでもらうため、目立つ色でなくていいのだそうです。
では、クロマツはどうだろう?
風で運んでもらっているのかな?
風で運んでもらっているならば、雌花は頂芽のてっぺんについていて、雄花は離れた下の方についているのはなぜだろう?
雄花が上にあった方が飛びやすいのではないだろうか・・・??
緑化技術顧問の清藤先生に伺ってみよう!すぐにお返事くださいました。
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「樹木はほとんど風です。風を利用して花粉を飛ばし受粉受精しています。マツの花粉は2つの羽根(花粉胞)を持っていて、かなりの距離を稼いで受粉します。なぜ雌花が上で、下に雄花か、その理由は、自家受粉による自家不稔を防ぐためです。花粉の落下で受粉しないように。樹木はほとんど他家受粉、すなわち他の花粉をもらって受精して種子をつくります。
もちろん、自家受精でごくわずか種子も出来る場合がありますが、中身のない種子、発芽して枯れる、以上な形態の苗・樹木ができます。マツは99%が他家受精で子どもをつくっています。ですから、樹木は自由恋愛をかなり謳歌している植物ということで、貞淑なカップルの植物ではありませんね。ちなみに、男知らずの植物もあるのですよ。セイヨウタンポポ、ドクダミなどは処女生殖です。でも、日本のカントウタンポポなどは虫媒で他家受粉させてもらってゴールインです。
紹介お見合い結婚ですね。」
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おぉ!
マツは自由恋愛をかなり謳歌している植物なのか!!
こんな見方をしたことがなかったので、かなり新鮮でおもしろいです。
樹木がほとんど風で花粉を飛ばすということは、風の強い海岸沿いに植えられるということは、マツが子孫を残すという意味ではかなりプラスということになるのでは?6月ごろになると、あの海岸林の一帯は、結婚相手を探してさまよう花粉だらけなのか~
マツオタクには程遠いなぁと改めて思います。
今秋の植栽地2.18haの盛土工事も終盤
昨日、一昨日のブログに関連して報告します。
北釜集落の一部、旧宅地・乗馬場跡が新たに保安林として指定されたのに伴い、
今春は1.57ha、秋は2.18ha植栽します。
下記が秋の植栽地です。
ブロックがたくさんでややこしい説明ですみません。
現実はそんなに難しくありません。
空港東の自然砂丘上クロマツ残存林2haのいま
先日、鍵をイタズラされた空港真東の北釜ゲートの近くのクロマツ残存林2haには、2019年5月に樹下植栽のため密度を落とし、3,000本/haとして合計6,000本植えてあります。篠竹がびっしりで、オイスカの予算で地拵え。地力は十分ありすぎと見て、施肥はせず。
「できたらあそこ、調査プロット作ってみて」(清藤参事)、「人工盛土でもなく、haあたりの本数を減らしてみたしなぁ」(佐々木統括)、「自然砂丘は根の生育も良い」「宮城は自然砂丘の調査地が少ないかも」(某専門家)→あちこち聞いてみたら、その通りでした。
「調査も大変だから、これ以上調査地を増やしたくないなあ・・・」(吉田)と思いながらも、3月28日の有志による軽作業として、No.27のプロットを作りました。そのすぐ東は、2020年5月植栽予定地。コロナ明け、No.28を設置します。これで最後でしょう。
この自然砂丘は、2011年9月末、清藤参事をはじめオイスカ調査隊で計測したところ、一番高いところで6m。震災前は、マツクイムシ被害などで「かなり疎林」だったと思います。おそらく合計1,000本(2ha)以下だったのでは。本来は合計2,000本(2ha)程度が妥当ですが。自然砂丘ゆえ根がしっかりしていますから、津波が来ても半分は残ったと思います。しかし、その後、海水を被ったことにより赤枯れ、弱体化し、病虫害にも犯され続けました。今も生きている残存クロマツは合計200本(2ha)。強い個体かもしれませんね。
以前、森林簿を見たところ所有者は個人多数。樹齢もまちまち。100年あまり。いまは、復興税で買い上げられ、市有林になりました。去年6,000本を植えた結果、いま2,3本しか枯れていないと思います。
ここは、海砂自然砂丘と人工盛土との比較や、3,000本/ha植えと5,000本/ha植えとの比較ができます。また将来、地中レーダでの「根」の調査にも良いと思います。
こんにちは
海岸林担当の鈴木です。
しばらく出勤を控え、おこもり生活のため、外に出るのは子ども達と家の前でバトミントンや縄跳びをする時と食料品を買いにいく時くらい。
バトミントンの羽根がご高齢のご夫婦でお住まいのお隣の敷地内に入ってしまいました。
ピンポンを押すと出てきてくださり、
「あなたたちが外で遊んでいる声がすると嬉しくなるのよ!誰も来る人はいないし、外にも出られないから」
と言って喜んでくださっていました。
ワイワイ言いながらバトミントンをしているのがカーテン越しに見えるのでしょう。
こんな姿が元気を与えることになっていたとは思わず、あたたかい気持ちになりました。
食料品の買い物は短時間で一度にと思い、開店直後の空いている時間を狙って行くも、すでに50人ほどの開店待ち;
買い物をするのにも覚悟が要ります。
家の中では、仕事の傍ら、趣味のお菓子づくり、大量の出番待ちの布を使って洋裁などをして楽しんでいるので、全く苦ではありません。
もともと家で過ごす時間が好きなのです。
そんなこんなで、近所を散歩することもなく、ごくごく狭い範囲で生活していました。
が、個人情報を扱う仕事をしなければならず、久しぶりに出勤しました。
家から出るのは覚悟が要ります;
歩きなれている徒歩通勤の途上、久し振りに歩いてみると、芽吹きの季節を感じさせる花々に出会いました。
ナニワイバラ、サツキ、モッコウバラ、銀杏の芽吹き、大好きなコデマリ・・・
春の花の季節に明るい気持ちになりました。人間たちの騒動には無縁の植物にほっとします。
東京本部で育てているクロマツの苗も春の暖かさで頂芽を大きいものは8センチほど伸ばしています。
この春、名取の海岸林に植栽する予定でしたが、移動が制限されている状況のため、秋まで植栽の時を待つことになりました。
もうしばらくここで成長を見守っていきます。

植物たちは本当に健気ですね。
ご夫婦で医療関係に従事する友人が
「週末に家族で笑顔で食卓を囲めることが本当にありがたい」と言っていました。
出勤を制限することができる仕事であることは本当にありがたいことで、この情勢下でお仕事してくださっている方々に感謝の気持ちです。
感謝の気持ちを行動で示すには「家にいること。人との接触を避けること」だと思います。
そして、感謝の気持ちを表現すること
「心からのありがとう」
今春の植栽地は、空港東の旧乗馬場1.57ha
今春の植栽地は、空港の真東の北釜地区1.57ha。
もともとは乗馬場。今回、新しく保安林になるため、協定面積に新規追加されます。
連休明けには始まりますし、数日で終わりますが施肥もします。(東京本部はコロナで立ち会えないかも)
工事の方たちの中には2014年植栽地の盛土工事以来、知っている人もいます。
丁寧に仕上げてくださりました。周囲のゴミも拾ってくれていました。
ご尽力いただいた皆様、ありがとうございます!引き続きよろしくお願いします。
馬も人も犠牲になった場所ということ、忘れないようにします。