3年ぶりのボランティア!①
お久しぶりです。浅野です。
今回は3年ぶりに!化学総連48名(6/10PM~6/11AM)とANA労連75名(6/11PM)のボランティア受入れということで、3か月ぶりに名取に出張してきました!
(久々の大所帯に受入れってどうやってたっけ?とちょっと考えてしまいました…)
前日までの予報は曇りのち雨。6月10日、予報通り午前中から曇っていました。
吉田、林の2名がバスに同乗して説明をすることになったので、私は指導者として来てくれた地元リピーターの皆さんと作業場所に先回り。作業をしつつ「このぐらいだと作業日和なんだけどねぇ」と言いながら到着を待っていると、お日様が…。バスが到着したタイミングで晴天。
晴れ男(参加者は全員男性でした)がたくさんいたみたいです。笑

作業は防風垣を持ち上げて、溝を掘り下げる・溝の雑草をひたすら抜く、繁茂したクズの駆除などでした。吉田班・林班・浅野班の3班に分かれて開始。さすがのパワーとスピードで、予定していた作業を終え、プラスαの作業もしていただきました!





2日目も雨に降られることなく、ひたすら溝切りに徹していただきました。場所によってはスコップが入らないほど固い所もありましたが、その道のプロかと思うほど手慣れた様子でツルハシを使い、作業を続行。終了後の溝を見て、吉田も「怒涛の働きっぷり。会心の出来」と大絶賛でした。
「午後も残って作業します??」という質問には誰も首を縦に振ってくれませんでしたが…また来年もお待ちしてます!!

大型バスがやってきた!
本部・GSMの林です。
コロナ禍で、密を避けながらのボランティア活動が続いていたこの2年。
一つの団体で何十人という参加者がやってくるボランティアの受け入れはできませんでした。
6月2日、カネボウ労働組合から30名を超えるボランティアさんが現場に来られました。
東京からは吉田一人が現地入りして対応する予定でしたが、「バス2台」「女性が多い」ことから
急きょ私もサポートに入ることになりました。バス2台が現場に入るのは久しぶりのこと。
(前日まで吉田と共に富山出張していたため、富山からの移動となりました)

バスから降りてきて参加者の皆さんと一緒に説明を聞いたりと
“参加”している感が強めの運転手さんたちで、なんだかうれしい気持ちでした!
途中で大雨が降ってきたり、雷も聞こえてきたり。大急ぎでバスに避難。

すぐにやんだので、虹が出るかなぁと期待していたのですが……残念。
この日、皆さんは夕方6時までの作業予定。
普段のボランティアなら作業を終え、終わりの会も終え、
片付けも終えてとっくに解散している5時にまだまだ作業は続いています。



恒例のたそがれタイム(作業後に防潮堤の上でくつろぐ時間)は、
まさに「たそがれどき」にまったりと過ごすことができました。
くつろいでいる時間も、カネボウの女性たちは指先まで美しい!!!


最後は現場のゲートを出てから2020年度の植栽地で最後のまとめ。
(私はうっかりツルマメを見つけてしまい、それを抜くのに夢中になってしまいました)
盛土の上から皆さんをお見送り。
この位置でお見送りをするってなかなかないことかもしれません。

カネボウ労組の皆さま、おつかれさまでした。
皆さんがお世話をしてくださったクロマツが、どんな成長をするか、
また見に来てくださいね~~!!
6月6・7日の大雨。そして、念願の管渠工事完成のこと
吉田です。「名取は警報が出てるぞ」と知人からメールが来ました。予報では100㎜の雨が降ると。私は東京に帰っていたので、翌日に、海岸林背後で農業をしている再生の会の櫻井さんに電話すると、「風は強かったけどな」と慌てた様子が一つもなかったのでホッとしました。正直なところ心配したのは、海岸林というより、最寄りの畑の最もクロマツ寄り。今までも何度も水に浸かっているので。
ちょうど森林総研、秋田林業研究研修センター、名古屋大学院の先生たちが地中レーダを使ってクロマツの根系調査に入った時でしたので、現場の状況を電話で聞いてみました。「今日はさすがに調査は出来ないけど、作業道は通れる」と教えてくれました。
いつも雨量や風速などは、気象庁HPの過去の気象データで、数値を見ています。https://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/index.php
6月6日は降水量67㎜、最大瞬間風速18m(東北東)、7日は44.5㎜、17m(北)。3日も20㎜が降っているので、6月最初の7日間で131.5㎜降ったことになります。この時期では、過去10年で最多。
話は変わりますが、海岸林の現場として100㎜ぐらいでは、もう慌てる必要はありません。これまで官民の力で最善を尽くしてきました。そして、今回の雨に合わせたかのように、念願の「管渠および排水溝修繕(整地)工事」が完成しました。ここに至るまでいくつもの段階がありました。
初植栽の2014年5月、植えたばかりの現場に滞水するのを見て、宮城中央森林組合の現場代理人の佐々木秀義君と二人で、唐鍬で簡単な溝を作ってみました。「これはいいかもしれないな」と話した記憶があります。
2015年、「溝切り」と呼ぶ排水路づくりをボランティアで始めてみました。それが徐々に本格的な仕事になっていまに至り、今年も3月から、118人(4回)がこの仕事に当たっています。防風垣を数人がかりで持ち上げてでも、大小さまざまな溝を各所で縦横に作りました。総延長距離は数㎞では済まないと思います。一言で言って、「オイスカならでは」、「力づく」で。
2016年には、林野庁仙台森林管理署が動いてくれました。ます、深さ3mの大きな礫を入れた「縦暗渠」(竪穴で海砂の地山まで掘って浸透させる)を30m間隔で掘りました。しかし、残念ながらその工事は、砂で目詰まりして効果がありませんでしたが、工事業者の三和建設の現場代理人の吉田さんも含めて、官民で知恵を出したことが印象に残ります。
そして2017年、広浦沿いの2016年・17年植栽地のうち、多湿で悩んだ約20haに対して、国のご理解とご尽力で、植栽面と同じ高さにあった幅4mの直線作業道約1,000m×2本を1.5m掘り下げ、「遊水地」化しました。下の写真は、その「遊水地」の月間降水量355㎜の12日後の写真です。


しかし、この遊水地は諸事情によって広浦への排水口がなく、ただ浸透を待つしかないという課題がありました。
震災から10年を前にした2020年10月、国・県・市のご尽力、諸関係者のご理解により、遊水地の最北から広浦への「管渠」(地中に土管を通す)排水が認められ、まず東側遊水地のみの「管渠および1㎞の整地工事」が完成しました。とくに、ご自身も農業をされている名取市農林水産課の新しい課長さんが、「瞬殺」的に解決へと動いてくださったことが印象に残ります。





そして2022年6月、今度はオイスカの発注で、西側遊水地全長1㎞で同様の工事が完成しました。これまでご尽力いただいた各行政の皆様、今回の工事に当たっていただいた地元の若生技研㈱の皆様、そして、ボランティアを始め、多くの支援者の皆様に、あらためて御礼を申し上げます。
巨大多湿地対策は、前進しましたが、依然として小規模かつ、斑状に広範囲に点在しており、まだまだ、ボランティアの手は必要です。「また溝切りか~」と言わず、お付き合いのほど、よろしくお願いします。2020年植栽地(約6ha)も気になっています。




空路、仙台空港に降りるときの機窓から見える海岸林
吉田です。4月末から、大阪での支援者対応、オイスカ四国・西日本研修センターの手伝いなどに出て、5月12日、久しぶりに空路で宮城に入りました。本当はすぐに動画でお伝えしたかったのに、できませんでしたので、遅くなりましたが写真だけでも・・・






仙台空港の滑走路には、海を通らずに山側から入る時もありますが、海から入ることが多いように思います。ここまでの写真は、山を通って海に出るまでの写真です。その後、海の上で旋回して、滑走路に向かいます。
旋回し終えて、名取の海岸が見えてくると、あっという間です。残念ながらその動画を載せることが出来なかったので、文字だけで。動画は「吉田俊通」のFacebook(5月16日)にありますが、1分以内で終わります。
両側の機窓から見えるのが、名取市海岸林(全長5㎞)です。わずかな時間ながら、楽しんでもらいたいなあと思います。下の写真は、海から入った時、進行方向に向かって右側の機窓から見た、名取市海岸林の北半分の写真です。もし、いい写真や動画が撮れたら、kaiganrin@oisca.orgまでご提供いただけたら嬉しいです。




治山治水、河川利用、農業用排水等の水利用に関する研究成果等をまとめた「水利科学」誌No.375(2020年10月)に掲載された、佐々木廣一オイスカ名取事務所統括の論文(全21頁)がJ-stage(文部科学省所管の国立研究開発法人科学技術振興機構が運営する電子ジャーナルの無料公開システム)に公開されました。育苗・植栽・保育について詳細に記述されています。
名取市海岸における海岸林再生植林等の取組み ──実行方法と生育状況── 佐々木 廣 一


宮城県外のボランティアが戻り始めています
吉田です。コロナ禍の2年あまり、ボランティア・プロともに宮城県民中心で続けることが出来ました。やるべきことも精一杯出来ました。ですが、もっとやりたいこともありました。
今期は、プロジェクトを深くご理解・ご支援くださってきた各地の労働組合や、広島、佐賀、愛知、富山などオイスカ地方組織の来訪やツアー決定の動きがあり、5・6・7月の間で早くもほぼ全県から名取に来て下さる予定です。もう一言加えると、男女バランスも申し分なく、年齢も10代から80歳代まで。
松の上方生長は、今期も申し分ありません。いまは、上に伸びる時期です。無数の穂が、ヒョロヒョロっと、でも勢いよく、空に向かっています。雄花も雌花(松は雄雌同株です)もちょうど咲いています。
この夏は、クズ(葛)との戦いになります。プロの前に、ボランティアが先行する形の、2段構えです。「1度出てきたら、7年覚悟」の類の難敵です。1発で駆逐完了!ということもたまにはあるのですが。
とくに久々来たリピーターの方には、ガンガン働くだけでなく、散策しながら味わう時間を、出来るだけ取ってあげたいと思います。前に来た時は、どこで仕事をしたか、わからないかもしれませんが、現場を味わって、楽しんでいってもらいたいですね。頑張るだけでなく。
「一期一会」の気持ちをもって、ボランティアの皆さんを心からお待ちしようと思います。宮城県などの皆さん、京セラ労組、カネボウ労組の皆さん、ありがとうございました。今週末の化学総連、ANA労組連合会の皆さん、楽しみにお待ちしております。




後世に伝えるべき治山60選 ~富山県入善町海岸防災林①~
5月31日と6月1日、オイスカ富山県支部活動報告会に参加する出張の際、2012年12月に訪問して以来2度目の、入善町海岸防災林を再訪させていただきました。オイスカ緑化技術参事の清藤城宏先生、元日経新聞論説委員の小林省太アドバイザーもここを訪問しています。本数調整伐の伐採計画を検討する際、海岸林最前列のクロマツの直立具合(風の影響度合い)などからも、富山県の指標が参考になると考えました。入善町以外にも富山の水循環システムなどをご案内いただいた北陸電力(株)新川支店長で元オイスカ富山県支部事務局長の荒木さん、突然の電話質問にお答えくださった県職員のみなさまに御礼申し上げます。
この地は、東京大学名誉教授でオイスカ顧問の太田猛彦先生が選定委員長となった「後世に伝えるべき治山60選」(林野庁)https://www.rinya.maff.go.jp/form/kouseinitutaeru.htmlに選ばれている場所でもあります。また、「日本三大浸食海岸」で、明治時代から1世紀で200世帯が移転せざるを得なかったという論文もありました。海岸近くまで田畑が張り出す形となり、昭和に入って潮害(塩害)にたびたび見舞われ、昭和60年(1985年)から海岸防災林造成(全長7㎞、林帯幅約30m、計21haの計画)が本格着手して今に至ります。海岸林が形成される前、「稲の平均反収の50%の収量」が、海岸林から30m~60m地点では「80%に回復」し、60m~90m地点では「100%に回復」したという論文もありました。目に見える成果を上げたことや、2014年の「世界で最も美しい湾クラブ」認定(富山湾)、東日本大震災で海岸林が再考されたこともあったのか、いまも海岸林の拡幅・拡張が続いていました。造成の途上で、農地に対するカメムシ害、冠雪害、2014年ごろをピークにマツクイムシ被害もあったようです。
植栽から20~30年の海岸林はあまり見たことがありません。先を行く先輩を見に行くような気持ちでした。あまり長く書いてもいけないので、写真でご容赦いただくことに・・・10年前の、2012年撮影の写真も使い、植栽年度が新しい現場から順にお見せします。長い時間をかけて、継続されている事業だということがお分かりいただけたらと思います。



















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吉田です。2022年3月26日に実施された森林立地学会主催のオンライン公開シンポジウム「津波にねばり強い海岸林づくりのこれまでとこれから」の模様を録画した動画が公開されました。
盛土の硬さ、滞水、根系発達の状況、樹種選択、特殊土壌などが発表の焦点で、いずれも名取の現場と関連する内容でした。私自身は現場での実践を話すことを期待され、また、順番がトップバッターでしたから、焦点となる内容を織り交ぜながら発表しました。全国の約140人が聞いてくださったようです。「一人だけあちらの世界の人だ」とcメールをくださった仙台空港横に本社がある航空燃料会社「パシフィック」の鈴木社長をはじめ、海岸林リピーターボランティアのお名前も何人か。わざわざ2時間半ものシンポジウムを聞いて、理解したうえで汗をかく方たち・・・じつは、とても嬉しかったです。これからは、松くい対策も皆で学びながら・・・と考えています。ぜひご覧ください!
各講演を直接ご覧になる場合は下記の時間をクリックしてください。
1:37 会長挨拶
6:53 趣旨説明(森林総合研究所・小野賢二) ←視聴をお勧めします。全体理解のために。
15:50 宮城県名取市における100haの津波被災海岸林再生への挑戦(公益財団法人オイスカ・吉田俊通)
28:10 海岸林の生育基盤盛土の硬さが植栽木の根系発達に及ぼす影響(森林総合研究所・野口宏典)
40:14 滞水環境が植栽苗木の根系へもたらす影響(森林総合研究所藤田早紀・野口享太郞、東京大学・丹下健)
51:59 津波防災のため整備された防潮堤のり面における自然再生の取り組み:酸性土壌への植林活動とその後の経過(住友林業株式会社筑波研究所渡辺名月)
1:10:09 秋田県における海岸林への広葉樹導入にむけた取り組み(秋田県林業研究研修センター新田響平)
1:21:55 西日本における広葉樹海岸林の意義と可能性(森林総合研究所大谷達也)
1:34:03 防災林として植栽された広葉樹やクロマツの根の発達(森林総合研究所太田敬之)
1:45:12 土を掘らずに“根張り”を評価:地中レーダーの可能性(名古屋大学谷川東子) ←6月名取で実施
2:04:59 総合討論(コメンテータ:名古屋大学平野恭弘)
詳細はこちらをご覧ください。https://shinrin-ritchi.jp/symposium2022


今年5月のボランティアの日の前に、いつものように100haを大まかに巡視をしていたら、防潮堤沿いの2018年植栽地で、枯れたばかりのマツは濃い茶色。点々と。頭を抱えるような大きな被害数ではないですが、見逃すはずがない数。4月は枯れていなかったのに・・・
枯れているマツの根元径は親指ほど。これまでも数えるほど、もっと少なかったものの、突然枯れることがありました。地際からほんの数㎝の箇所の幹の皮が、ぐるっと1周失われて、細くなっています。半分だけかじって変色したものの、枯死に至らないという例もありましたし、植栽後1・2年では、こういうことはありませんでした。
再生の会で、被害数を調査して、殺鼠剤を撒いてくださることになりました。2020年春は、アカシンクイムシの害が植えて1年後の2019年植栽地で発生した時も、即出動していただき、私も一緒に作業しました。どのように撒いたのか、次の出張で聞いてみたいです。ランダムに撒くのか、囲むように撒くのか。どうなのかなど。
ほかの調べモノで、名取市農林水産課のHPを見ていたら、「野ねずみ一斉駆除の実施について」というページに偶然ヒットしました。
「市内の農地(特に水田)において、野ねずみの一斉駆除を行います。日程 令和4年3月6日(日)管内一斉予定※当日、雨天の場合は、翌週の3月13日(日)に延期薬剤は、「メリーネコりん化亜鉛」(殺ソ剤)を使用します。(5gの錠剤が入った小袋)実施から2週間は飼い犬などが薬剤を口にしないように注意してください。」(名取市HP)
ちなみに、国による名取市海岸林での生物多様性調査リストでは、アカネズミと、和名不詳、ジネズミ(モグラ目トガリネズミ科)の3種が確認されています。現場で見るネコはいつも作業道脇の溝を狙っていますが、私自身は夜に1度見ただけです。キツネの太り方などを見ても、たくさんいるのは間違いないようです。植栽後4・5年経って根元径が太くなれば、食害に会っても負けないと思っているので、一応心配したとしても、あと数年のことかと思っています。








本部・啓発普及部の林です。
4月末から5月12日にかけてオイスカ四国研修センターに滞在してきました。
(吉田も8日まで滞在)
2年間、海外の研修生の受け入れができずにいましたが、今年度はインドネシア、マレーシア、フィジー、メキシコ、モンゴルから9名の研修生が来日。農業をはじめとする地域の発展につながる技術の習得などのため、来年2月まで研修します。

こちらのセンターのA副所長は、2月末に行われる予定だった大阪マラソンのチャリティランナーにエントリーをしてくれていました。中止になって残念だったのか、それとも走らなくてよくなった安堵感でいっぱいだったのかを聞き忘れてしまいました……。
ちょうど私と吉田の滞在中、その、A副所長のもとに荷物が届きました。開封すると中から出てきたものは……

なんと、完走した人がもらえるフィニッシャータオル……。
「走っていないのに……」と複雑そうなA副所長。

この後、完走メダルを首にかけ、苦笑いをしていました。
私はと言えば、「きっと多くの人がこれをメルカリに出しているに違いない」と思い、
チェックしてみるとたくさん出てきました!! そうですよね、走っていないのにもらっても。
(ちなみにメルカリ寄付では、四国研修センターをはじめとする国内研修センターが取り組んでいる
サーキュラーエコノミーの推進活動への寄付ができます! ぜひご協力くださいませ!)
ちなみにA副所長は2016年に吉田とおそろいの靴で大阪マラソンを走った人物です!
A副所長、来年こそは開催されるといいですね。完走してフィニッシャータオル、もらいましょう!

