ツルマメよ、早く出てこい!
本部・啓発普及部/元広報室の林です。
4月16日に開催されたボランティア活動のご報告です。
先月のボランティアの日は、新幹線が止まってしまっていたため、
現地入りできず、今回が久しぶりの現場での活動となりました。
吉田の報告にある通り、ひたすら溝切り。
吉田をはじめ、リピーターの皆さんの中には、溝切り作業に対して
強烈な熱い思いを持っている人がそれなりの数いるような気がします。
こんなふうに水が流れたら気持ちがいいし、マツの生育に役立っているという
実感も確かに得られる活動ではありますが、私は何度やっても上達せず、
(水が流れるように高低差をつけるとか、崩れないように角度をつけるとか……)
指導できるレベルどころか、素人以下。個人的には情熱を傾けられる作業とは
言い難い状態が何年も続いています。
私が情熱を傾けられるのは……そう! ツルマメ取りの作業です!
ツルマメは生えてこなければありがたいものの、作業としては、溝切りの
何倍も好きな作業です。溝切りチームとツルマメチームに分かれるなら
迷うことなくツルマメチームに立候補します。この作業ならちゃんと指導もできます。
↓こちらは昨年の夏の写真。
こんな状態にならないのが一番なのですが
こっそり心の中で早くツルマメの季節にならないかなぁ~と思いながら、
一向に上達しない溝切りに取り組んでいたのでした。
<締切:5月5日!!>大学生・大学院生の環境NPO・NGO長期有給インターンシップ 『2022年度CSOラーニング制度』(SOMPO環境財団)
2021年度SOMPO環境財団インターン生 3名の 活動報告会 撮影:2022年3月16日 52分
(Youtube 「OISCA Japan」チャンネル)
SOMPO環境財団では、大学生・大学院生の方が、環境問題に取り組むCSO(NPO・NGO)で
8ヶ月間の長期有給インターンシップを行う、『CSOラーニング制度』を運営しています。
2000年にスタートしたCSOラーニング制度は今年で23年目を迎え、毎年約60名が参加し、
すでに1,200名を超えるOB・OGが様々な方面で活躍しており、オイスカには、宮城1名(名取市の海岸再生プロジェクト)、東京本部(東京都杉並区)2名、中部日本研修センター(愛知県豊田市)に、毎年5名が来てくれています。
当プロジェクトでの活動の様子は、こちらでも報告しています。
ブログ「カテゴリー」 ~若い人たちより。若い人たちへ~ https://oisca.org/kaiganrin/blog/category/%e8%8b%a5%e3%81%84%e4%ba%ba%e3%81%9f%e3%81%a1%e3%82%88%e3%82%8a%e3%80%81%e8%8b%a5%e3%81%84%e4%ba%ba%e3%81%9f%e3%81%a1%e3%81%b8/
このたび、新年度の募集が開始されています。ご興味のある方は、下記HPをご覧いただき、奮ってご応募ください!とくに、宮城の皆さん。
<募集サイト> https://www.sompo-ef.org/cso/cso.html
【応募資格】大学生および大学院生(修士課程まで)
【募集人員】4地区で60名程度(関東30名、関西15名、愛知5名、宮城10名)
【活動期間】2022年6月~2023年1月までのインターン期間および3月までのまとめの期間
※活動スケジュールは各CSOと調整したうえで決定しますので、学業への支障なく
活動することができます。また、アルバイトをしながらでもインターン活動ができます。
【奨学金】 活動1時間あたり800円及び通勤のための交通費を支給。
【応募方法】募集HPの専用申込フォームから直接お申し込みください。
※応募締切:5月5日(木)
<専用申込フォーム> https://www.sompo-ef.org/cso/cso_form.html
★4月13日(水)に実施したオンライン説明会の様子は以下のURLからご視聴いただけます。
<説明会動画視聴ページ>https://www.sompo-ef.org/cso/description.html
★ご検討にあたりご不明点などございましたら、SOMPO環境財団または各CSO
(上記募集HPに担当窓口を掲載)にご遠慮なくお問い合わせください。
★ご応募いただいた方には、応募締め切り後、第一希望のCSOから別途ご連絡します。
【お問合せ先】公益財団法人SOMPO環境財団(担当:瀬川、斉藤)
メール:office@sompo-ef.org / TEL:03-3349-4614
2018年植栽地の排水溝、終着点が完成しました ~4月16日ボランティアの日~
吉田です。3月16日の地震の爪痕は、いまだ宮城・福島の沿岸部県境に残っています。大きな被害を受けた東北新幹線は、4月14日に1週間前倒しで全線復旧しましたが、宮城南部では徐行運転していました。名取市内から1時間かからない秋保温泉の「緑水亭」をはじめ、福島・相馬港の旅館街なども大変なことになっていました。あの3.11から10年余りで、3度も大きな地震。
宮城の山は、若葉の薄緑色に芽吹いていません。今年の冬は寒かったのでしょう。里では、サクラが散り始めるなか、鯉のぼりの準備をする姿を見かけるなど、少し寒いながらも、春到来を感じました。毎年4月の寒い日は、2012年4月20日の白銀の世界になったクロマツ育苗場を思い出します。
名取は2日連続で雨が降り続け、現場は水浸し。でもボランティアの日は、天気が回復するとの予報。しかも、大排水口を作った経験のある鹿島建設東北支店の「あの2人」が、若い社員さんと来てくれる。工事で作られた排水口が機能するように、予定通り「カイゼン」させていただこう。これで梅雨入り前に、閖上の2018年植栽地3.81haの多湿地対策は大前進する。そんな風に考えていました。
海岸林ボランティアの申し込みは、その地震とコロナ禍の影響もあり、集まってもらえるか心配しましたが、最終的にほぼ宮城県民、32人が参加くださりました。地元だけでこれだけ安定して集まってもらえることは何よりありがたいです。さらに嬉しいことに、社会人の顔ぶれも若い人がこれまでと同様に多く、小学生・高校生・大学生に始まり、80歳の大槻さんまでバランスの良い年齢構成。超リピーターから初参加まで偏りのない参加者構成でした。勝手連的参加としては、IBEX Airlines、矢崎エナジーシステム東北支店と鹿島建設東北支店。そして、2016年以降「動員なし。一切自主申込」でお願いしてきた県立名取北高校からはコロナ禍以来2年ぶりに、弓道部の女子高校生3人が参加。別の高校生と「中学校以来3年ぶりに偶然再会」してビックリしていました。また、同じくコロナ禍を経て、久々に予定しているANAグループ労組ボランティアの若いご担当が下見かねて参加。彼は名取北高校出身でした。
作業は終日「溝切り」。3月~6月中旬まではこれに尽きます。今日は、90m×40m(0.36ha)内の排水溝と、排水口3ヵ所を整えたいと思っていましたが、やはり、うちのボランティアの人たちですから、思っていた以上の仕事ができ、120m×40m(0.48ha)と排水口5ヵ所、つまり2018年植栽クロマツ約5,000本の直接的改善に繋がりました。
「日曜日にサイクルセンターの屋上から撮影。(ボランティアの皆さんによる排水溝の)田の字が無数。松を守っています。皆さま有難うございます」(地元の森さんより)
それだけではありません。排水口のうちの1つは、2018年植栽地で、去年10月から続けてきた約1haの排水溝のゴール。この一つだけで、別の5,000本の抜本的改善です。楽しみにしていました。(*完全完了には、さらに手をかけなければなりませんが。)鹿島建設の親分を筆頭に、IBEXのベテラン社員のKさんなど慣れた人が、つるはしを初めて持つ若い人を指揮しながら、大排水口を予想以上にあっさり。短時間で完成させてしまいました。
ですので、昨日の仕事は少なくとも1.5ha、15,000本への効果が望めるんです。ここ3.81haでの、2018年夏からの溝切りバトンリレーの大きな節目の一つだったと思います。作業の一番最後、恒例の「通水式」をしました。いつもたまっている水と、2日間の雨の翌日。これまでで一番ひどい場所の大排水口ですので、かつてない量の水が遊水地に流れました。快感です。
2015年以降、常に滞水する場所の「応急処置的な溝切り」に取り組んでいます。ですが、今回の2018年植栽地滞水箇所3.81haでは、少なくとも今年いっぱい続くでしょう。補修・新設したい場所は、一番初めに植えた2014年植栽地の中なども含め、まだまだ点在します。溝切り自体は徐々に少なくなると言っても、10年続くのかもしれません。
今月から来月にかけて、2017年植栽地「西側大遊水地」(全長1,000m×幅4m×深1.5m)から広浦に排水する「管渠」工事(かんきょ:土管を埋める)を自己資金で実施します。8.55ha、42,750本のクロマツに力を与える念願の工事です。去年は2017年植栽地「東側大遊水地」の管渠工事を、名取市農林水産課をはじめ国・県のご尽力で実現し、一切滞水することが無くなりました。これは7.11ha、35,550本の改善に繋がります。
マニアックな話ですが、管渠は全長1㎞の北端。水を1㎞先まで流す工事って、我々から見れば簡単ではないです。勾配をつけなくてはなりませんから。地元の若生技研さん、どうぞよろしくお願いします。
「ルリタテハ」 モニタリング調査地10と11の間の作業道を飛び回っていました。(吉田:2014年植栽地。3本松の南側。見たことも、写真に収めたのも初めて。2013~2019年の林野庁の生物多様性調査では毎年確認されている種です。)タテハチョウの仲間は幼虫で越冬するものと、成虫で越冬するものがいるそうで、ルリタテハは後者です。羽根を閉じた時と開いた時のギャップが印象的な蝶です。幼虫は主にツルに棘のあるサルトリイバラの葉を食べるそうなので、葉が茂る頃に幼虫探しも面白いと思います。(吉田:サルトリイバラ・・・よく見かけるのは、2014年・2015年植栽地の内陸側防風柵にありますね。)
クロマツの枝先葉が茶変 3本松から作業道を南に入って初めの分岐付近のクロマツの枝先の葉が複数本、茶変していました。いつからかはわかりませんが目につきました。何が原因か気になりました。(吉田:確認しています。今年に入ってから、見るたびに少しずつ葉の色が変わっていました。個体差だと思いますし、海岸林では普通にあることで、ここでは寒風「蔵王おろし」の影響ではないかと。写真を見る限り、頂芽(白い新芽)は枯れてないので大丈夫だと思ってますが) クロマツに柵倒れ *写真を載せることが出来ませんでした。 モニタリング調査地6、7の南側の成長の悪めの場所ですが、間伐の時に切断し立てかけて置いた柵が数か所風?で倒れてクロマツをつぶしていました。見つけたものは除けましたが、他の背の低めの場所があれば確認必要と思いました。(吉田:僕らのように「巡視」してくださるの、とても助かります。とくに三浦さんは、歩く経路が普通と違いますから。釘が使われているので、林外搬出・処理できません。安全な場所に避けてまとめるようにしましょう) ビニールハウス農地付近に一見かわいい首輪なしの野良犬?がいました。寄ってくるので人なつこそうですが注意が必要と思いました。(吉田:顔はかわいくても、噛む時は噛みますからね)
溝切り、いつまでやるのよ・・・
吉田です。3月30日、鈴木和代さんとご子息2人と閖上のサイクルスポーツセンター屋上から、現場を眺めました。久しぶりに。めちゃめちゃ寒かったけど。ボランティアの皆さんにも見てもらうのもいいなと思います。
溝切り必要箇所は103haの中に点在します。その一つ、2018年の植栽の後、屋上から見える3.81haの多湿地は、すぐ溝切りを始めました。以来、もうすぐ丸4年。今年で終わるかどうか・・・写真を見てもらいましょう。
【作業予告】ちなみに、4月16日の公募ボランティアの日では、この上の写真の、防風垣がまばらになっている個所の排水溝を修復し、柵を溝の上に戻します!!
ここサイクルセンター前では、マツの間に溝を作ってきました。今年上半期、力持ちが大勢、連日来るような時、全長200m×深さ1m弱×幅1.5mクラスの大溝を、防潮堤に沿った作業道沿いにと思っています。この場所は元の自然砂丘上なので、盛土厚が最も薄く、1m掘ったらもとの海砂が出てくるのではないかと。そこまで掘れば、最高の浸透を見せてくれるのではないかと。6月10・11日の「化学総連」「全積水化学グループ労組」「ANAグループ労組」・・・期待しています。
ここが終わったら、2014年植栽地の約4haの粘土地帯にも手を入れたいです。溝切りしたい場所はいくらでもあります。終わるのに何年かかるかわかりません。でも、あと10年ぐらいで終えたいです。
海岸防災林、再生進む 青森・岩手・宮城3県は復旧完了、福島は7割 | 河北新報オンラインニュース / ONLINE NEWS (kahoku.news)
河北新報4月10日日曜日の1面に取り上げられ、多くの方に現状を知っていただけることを嬉しく思っています。書かれている課題は、まさにその通りです。何のために海岸林が存在する必要があるのか、啓発普及が最も肝心と私は思っています。1枚目の写真は、オイスカから提供させていただきました。また、記事の被害面積・復旧面積には、国有林面積が含まれていません。宮城県は民有林750haに国有林650haを加えた、約1,100haが復旧面積と私は認識しています。
福島は遅れているのではなく、もともと200haの海岸林を600ha以上、3倍に増強しているからです。私は年末あたりから、宮城出張の車での往復途中で、双葉町~南相馬市~相馬市~新地町を4回見に行きました。盛土を最初に作り始めたころと比べ、細かな工夫が随所に見られます。「明日植えます」と言わんばかりに、苗木が置いてあるのも何度も見ました。宮城と違って、福島はイノシシが盛土の法面をほじくり返した跡をよく見ます。詳しくは、下記ブログをご覧ください。
「みやぎグリーンコーストプロジェクト」の情報発信サイト公開について(みやぎ海岸防災林・森林づくり協議会)
宮城県(担当:水産林政部)は、沿岸部の再生・活性化に向けて、海岸林再生に直接参画する組織のみならず、沿岸部振興に参画する企業・団体・NPO・住民組織とともに「みやぎ海岸防災林・森林づくり協議会」を立ち上げ、オイスカからは幹事、名取市海岸林再生の会からは技術部会長として同協議会に参画しております。このたび、そのプロジェクトの総称「みやぎグリーンコーストプロジェクト」のHPが完成し、動画などが公開されました。ぜひご覧ください。
【Youtube/54分】SOMPO環境財団インターン生3名 オイスカで体験した8ヵ月を語る from 名取
吉田です。3月19日(土)の公募ボランティアの日に、宮城、東京、神奈川の学生インターン3名が、自分たちの8ヵ月の体験を振り返りながら、続く人が出てくるように、もっと多くの人に知っていただくようにと、自主企画してくれました。ZOOMでつながってはいましたが、3人が揃うのはこの日が初めて。8ヵ月をきちっと締めくくるって素晴らしいです。若者の声、聴いていただけたら嬉しいです。
https://www.youtube.com/watch?v=Qhvu2YOcJe8
完全に「仲間」「戦力」として活躍してくれました。SNSなど広報でも頼りにしました。その結果、報告の中で語られたミャンマー募金は約1,300万円の寄付が集まり、冬募金&フィリピンネグロス島台風復旧募金は約1,400万円、60周年記念シンポジウムには約700名が聴講。
SOMPO環境財団のインターン(CSOラーニング制度)を通じて、24年前からオイスカに学生さんが来てくれており、今年も名取1名、東京本部2名、中部日本研修センター2名が募集されています。応募締切は5月5日。活動は6月から。
2022年度 SOMPO環境財団「CSOラーニング制度」募集要項
また、イキのいい若い衆が来てくれるといいなあ!畑君、小宮君、豊田君、元インターンで動画の編集をしてくれた橋元さん・・・皆さんこれからもよろしくね。
また、行きたい!
海岸林担当の鈴木です。
昨日の息子の投稿に続き、こちらは娘の感想文です。
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震災から11年経ち、東京で暮らしていると震災を思い出すことはほとんどなくなってしまった。
しかし、今回宮城に旅行して、まだ復興は終わっていないことを改めて感じた。
海岸のそばの、ならされたままになっている広い土地や、福島県内の居住禁止区域の傾いている家などを実際に見て、復興途中であることを強く感じた。ちらっと見た中浜小学校では、前回旅行した時に訪れた震災遺構の小学校を見て受けた衝撃を再び思い出させられた。
被災地と、そこから離れた場所の震災に対する温度差があるのは仕方のないことかもしれない。だが震災の教訓を生かし、同じような被害を出さないためにも、思い出す機会をもっと増やさなければならないと思った。
そんな中でもサイクルセンターや商業施設、公園が新しくできて、地元の方が訪れているのを見ると、にぎやかさがあちこちに戻っているのも感じた。
以前植えたマツを案内していただいた。植えたときは風で倒れそうなひょろひょろしたマツだったが、いつの間にか頑丈に育っていた。一部のマツは自分の背丈よりも大きくなっていて、幹も太くぶつかるとちくちくして痛かった。サイクルセンターの屋上から見た海岸林は広大で、これだけの大きなマツが風や砂を防いでくれると思うと安心して暮らせそうだ。
吉田さんが楽しそうにマツを案内していたのが印象的だった。
私の中で大人は疲れているという思い込みがあったが、吉田さんを見ているとそうでない人もいると思った。車の中で大人たちが人事など大変そうな話をしていて、「限りある時間で職場の人間関係を保ちつつやることをやりながら新しい企画も進んでやる」ことはとても難しそうだと思った。私はまだ学生で、テストと課題に文句を言いながら学校に通っていればよい。だが社会人は求められることもたくさんあり、上司に評価され、責任も発生する。世の中の社会人はよく生きているなと何様だといわれそうなことを思った。
竹灯りの料理が全部おいしかった。20歳になったら飲みに行きたい。特にブリのカマと銀鱈がおいしかった。ホヤも。ほかにおいしかったものは海鮮丼といも小町とスコーンとシュークリームと・・・・
一番言いたいのはまた行きたいということだ。
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うちの娘、どれだけ食いしん坊なんでしょう(^^;)
東北に足を運ぶきかっけが何であれ、子ども達とともに復興の足跡をたどっていきたいと思います。
流石、東北!料理が美味しい!
海岸林担当の鈴木です。
3月28日からの宮城出張に子どもを同伴させていただきました。
運転してくれた吉田さんから感想文を書く宿題を出され、息子が提出したのがこちら↓です。
最後の一文にすべてが凝縮されているようです・・・
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先日、2泊3日で白石、名取、相馬に行った。
車で山道を走っていると伐採をしたままで木がそのままになっている山があった。そのままだと雨が降ると木が流れて凶器になるとのことで、最後まで責任をもって作業することの大切さを感じた。
初めて名取に来た時に雑草抜きや、ツルマメとりをした30cmぐらいしかなかったマツたちが3mぐらいまでなっていたので、その成長速度に驚いた。2019年に植えたマツは大きいもので50cmにまでなっていた。
車で帰る時に震災遺構 中浜小学校によった。建物の壁はなくなり、むき出しの鉄骨に流れてきた鉄骨が巻き付いていた。津波の力、恐ろしさを改めて感じた。
また、福島の帰宅困難区域を通った。建物のガラスは割れ、学校の校庭は草が生い茂っていた。メディアでよく「時が止まった~」という見出しと共に載っている写真を見るが、実物はそれと比べものにならないぐらい説得力があった。
初めて名取に行ったときはかさ上げ道路がつくり途中で、道もあまり整備されておらず、観光地も少なかったような気がする。しかし、今では様々な観光地や、多くのかさ上げ道路、飲食店などができていたので、復興の速さに驚いた。
2日目に宮城蔵王キツネ村に行った。入場料金1人1000円で少し高いと思っていたが、キツネが可愛すぎたので入場料金の元が取れたと思う。それに、流石、東北!料理が美味しい!
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テレビを置かないわが家、
帰宅困難区域、復興、震災遺構 と言われても、新聞などの静止画だけで見ているのと、実物を見るのは大きな違い。肌で感じとってくれたようですので、それだけで良しとします。