葛との戦いを前に、徹底的に現場を歩きました

2022年7月1日( カテゴリー: 現場レポート )

 今年は葛の出足が早いと感じています。もう、4、5mに育った松のてっぺんまで登り切っている個所もあります。プロの下刈も始まりました。私自身も現場全体を把握しなければならず、やっと時間がとれた6月24日の午後と、26日に朝から晩までかけて、葛などの繁茂状況を「図面」に落とし、プロとシェアしました。私にとってこの実踏は、2014年から毎年続く、戦闘モードに入るための儀式。ただ、ドローンと同じ精度で把握したわけではないので、ざっくりした規模感と位置の確認ではありますが。以下、毎年感じることをいくつか、掻い摘んで。

①「全体のほとんどは、繁茂を食い止められている」

 あの繁茂を見ると毎年うんざりを越えて、笑うしかなくなります。一人で本当に笑ってしまいます。ですが、繁茂してしまった場所をたくさん見る一方、葛など皆無で、芸術作品のように惚れ惚れするほど綺麗な場所が大半です。現場全体を納得いくまで歩いて、不完全ながらも図面化、頭を整理すると「的は絞れた」と毎年感じます。でも、その一つ一つの的を潰すのが大変なのですが。

②「今年も変わらず、タフな戦いを覚悟」

 葛、藤、ニセアカシアは、本当にタフです。感心します。マツのように「人もかくあれ」とは、誰からも言ってもらえないと思いますが。

③「ン! 去年は生えてきた場所なのに、なくなった!」

 そういう場所もあります。プロの手ではなく、ボランティアだけで手を下した場所でも。去年宮城県民10人だけで頑張った場所がありますが、駆逐出来ていました(いまのところ)。ですが、大半は、今年も生えてきます。ちなみに、私自身が一人で薬剤枯殺作業をして試した場所でも、たっぷり出てきました。ただ、葛の葉が大きく開かず、縮んでいて、開葉当初からダメージがありました。

④「頑張っているのはボランティアだけではない」

 ここでは宮城中央森林組合、松島森林総合の2社が、6月中旬~9月末日まで、毎日毎日頑張ってくれています。プロに発注できるのは、これまでのご寄付、支援者のおかげ。プロとよく連携し、プロの動きを見ながら、抜かりなく、無駄のないように。そして病人・怪我人を出さぬようボランティアを投入せねば。しっかりしなければと思います。

 

 

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