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この方たちは特に強者の腕章組。
写真展でも現場でもどんな説明もできる(撮影:4月18日)


現場ではボランティア活動開始前のミーティングで「腕章」を渡される人がいます。
数えていませんが、対象となる人はおそらく100人はいると思います。男女比は半々。
2015年現在では、これまで3回以上来たことがあるリピーターです。
10回以上の人も大勢。住所は宮城以外の人もたくさんいます。
その腕章組を「中隊長」と考えています。
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腕章組の女子率は高い。このお二人は地元。
参加回数は10回を超える(撮影:4月18日)


ボランティアが50人、100人と集うと、私たちスタッフだけでは手に負えません。
初めて来られる方ももたくさんいますから。
そこで、私たちの至らぬ点、目の届かない点を補い、ボランティアの仕事の質の向上に寄与していただいているのが中隊長。自慢の存在。戦友のようです。
安全面でも、中隊長が自社以外の方にも声をかけてくださっているから、けが人も病人も出ていないのだと思います。
リピート率4割、中隊長の充実は、自分たちでも予想外。
オイスカ海岸林流の特徴になったと思います。
その人たちを分類すると
1.個人のリピーター
2.企業・労組・各団体のご担当者のリピーター
共通するのは
中央の女性はUAゼンセン所属。愛知から既に7回目?の参加。(撮影:6月18日)

中央の女性はUAゼンセン所属。愛知から既に7回目?の参加。(撮影:6月18日)


2011年以降、自分の意志で、幾度も幾度も足を運んでくださり、プロジェクトの事、海岸林の事、クロマツの事、何でも自分の言葉で話ができる。
気力体力が充実している。現場でもしっかり動くから、すぐ視野に入る。
団体参加する各企業の皆さんには常に言っています。
「中隊長の理解度が低いと、続く人の動作も鈍く、仕事の質が良いわけがない」
名取の海岸林におけるボランティアの重要性は増し、その評価も上がっています。
去年よりも明らかに動きが良くなっている企業・労組が多く、リピーターが依然続伸。作業の質も動きも去年より良くなっています。
今年度のボランティア受入の改善点
1.指導体制の充実 →指導者の倍増を計りました。
2.参加者に「予習」を促すよう各社ご担当に働きかけ →これからも繰り返します。
3.ボランティアが「予習」しやすくなるようHPをリニューアル →8月末完成
4.「予習用」技術マニュアルを作成 →至急取り組むことにしました。
5.中隊長の横の繋がり →これまで同様の取り組みを続けます。
そして、
6.名取市民の参加呼びかけ →ここが最も難問ですが、諦めず呼びかけ続けます。

オイスカタイ駐在代表の春日智実さん、タイ全域のコーディネーターの
サバンスク・プラヤット氏が、オイスカ宮城県支部への活動報告会と、
海岸林実地研修のために、帰国後成田から宮城に直行、3泊4日の行程です。
智実さんは2度目、ヤット君は3度目の名取訪問。

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「いつかタイに行きたいなあ~」という人が宮城にまた増えました


二人は夫婦。
私にとって智実さんは社会人最初の部下、ヤット君には職員への道を勧め、職員研修として東京で2年、私の部署にいました。
二人とは長く一緒に仕事してきましたが、東北部スリン県での20年の植林協力と愛子さまご生誕を記念して上野動物園に2頭の子象が寄贈される際の調整や、南部タイのマングローブ植林(現在1,700ha)の現場では林広報室長を含め4人で一緒に活動をしたことも。戦友としての想い出が山ほどあり、タイでの二人の結婚式にも出席しました。
私と、智実さん、ヤット君は、ともにオイスカタイで鍛えられ、その経験が無ければ、私もこのプロジェクトを起案していないと思います。
6月18・19日に現場でボランティア活動をしてくださった住友化学・労組、ニコンは、
オイスカタイでもお世話になっています。
特に住友化学の参加者は、タイのマングローブ植林に参加し、宮城にも手を挙げた方が多く、夫妻とは予期せぬ再会になったのかもしれません。
UAゼンセンも、1996年からバングラデシュで今、「沈みゆく島」と呼ばれる地域で、
マングローブ約700haの再生に寄与。おそらく400人以上の組合員が泥に足を取られながら数日現場体験したことでしょう。
「失われた20年」の渦中を社会人として過ごしてきた30・40歳代が多い3グループでしたが、ボランティアに課せられた仕事の説明を集中して聞き、意味をすぐさま理解しました。
そうでなければクロマツ周りのつぼ刈りを、一人当たり3時間で1,600㎡もこなせないでしょう。
極めて目的意識が明確で、機動力のある集団でした。
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社会人は途中でベラベラせず、休憩時間にようやく旧交を温める


オイスカの海外現場で鍛えられ、今度は名取で活躍してくれる人たち。
強いシンパシーを感じました。こういう人の関わりはオイスカならでは。
よくぞ再度、宮城のオイスカの現場に来てくれた。
1993年にオイスカを知った時、「人づくり」という言葉だけ目に留まりました。
人づくりが村づくりとなり、それが国づくりになる。
オイスカに勤めてよかったと思います。

先日のボランティアの日のこと。
植栽現場での草取り作業をしていた時に何度か見かけたのですが、
“草を抜くこと”に一所懸命になりすぎて、うっかり苗を踏んでしまう人がいます。
DSC_2654例えばこんな感じで一所懸命草を引き抜こうとして踏ん張っていて、急に草が抜けたら尻もちをついてしまいますね。その下にクロマツの苗があったらどうでしょうか。
写真の彼女のように小さな子どもさんなら折れないかもしれませんが、成人男性なら折れてしまうことでしょう。苗の成長を阻害する草を取り除く作業をしているのに、自分自身が苗の成長を阻害するようなことにならないようぜひ注意していただき、周りの人がこのようなことになっていないか、目を配っていただければと思います。
それからこれも危ない事例。DSC_0016
斜面で力いっぱいクズを引き抜こうと踏ん張っていて、急に抜けたら自分が斜面を転がり落ちてしまいます。手に鎌を持っていたらもっと危ないかもしれません。
一所懸命に草を取ってくださるのは本当にありがたいのですが、どうぞ皆さんケガのないよう、自分自身と周囲の人の安全に配慮しながら作業に参加してください。
 
 
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こちらは枯れてしまったクロマツの写真。根元に近いところに何ヵ所も切りつけられたような傷がついています。昨年の作業の時に、鍬か鎌で苗を傷つけてしまったのでしょうか。
ただでさえクロマツが育つのには厳しい環境の中、人のミスで枯れてしまうのは悲しいこと。
ボランティアの皆さん、ご自身もケガのないよう、そしてクロマツにもケガをさせないようご注意ください。

生物多様性?

2015年6月28日( カテゴリー: いきもの, 現場レポート )

広報室の林です。

先日吉田がブログで鳥のたまごの写真を掲載しました。
先週末のボランティアの日にもまたたまごが発見されました。
残念ながら、割れてしまっていたのですが。
たまご
鳥に詳しいニコンの三浦さんによるとひばりのたまごでは?とのこと。
どうして割れてしまったのか。
鳥や小動物によるものか、あるいは人が踏んだのか。
こんなところに産むなんて危険すぎる気がするのですが。

ボランティア受け入れの際にいつもスタッフとして手伝ってくださっている
地元の大槻さんが「キツネをみかけた」とおっしゃっていました。
どこかに巣をつくって、こうした鳥のひなを狙っているのではないかと。

また、先日のボランティアに参加した方からこんな写真を提供していただきました。
カニ
カニがいたのだそう。
私はまだ見たことがありません・・・・・・。

もともと松林が豊かに茂っていたころは、もっといろいろな生き物が
海岸林を住処にしていたのかもしれません。
少しずつ、少しずつ、クロマツの成長と共に
生き物たちも戻ってきてくれたらいいなぁと思います。

はまえんどう

2015年6月27日( カテゴリー: 現場レポート )

植栽現場で豆を発見!
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下の写真でサイズが分かりますか??
結構ぷっくりと膨らんでいるものがたくさんあったので、収穫してゆでて食べたらおいしいかなぁと期待したのですが、現場の親方(佐々木勝義さん)いわく、
ハマエンドウはアクが強くておいしくない。畑においしいサヤエンドウがあるのにわざわざこれを食べなくてもいい!
とのこと……残念。
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想いを新たに

2015年6月26日( カテゴリー: 現場レポート )

四国支部の事務局、池田さんよりブログ原稿を書いていただいていたのですが
ご紹介するのがすっかり遅くなってしまいました。(池田さん、ごめんなさい!)
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5月13日のブログで案内されていたように、14日(木)四国支部の石井会長はじめ役員、会員及び支援者25名が現地を視察されました。☞ http://www.oisca.org/kaiganrin/blog/?paged=2
この視察団受け入れ対応を現地で手伝うためと、続く15日と16日のボランティア受け入れのノウハウを体験するため、約一年ぶりにプロジェクト地を訪問しました。
14日は前日に通過した台風6号の影響で気温が30度近くまで上がり、季節外れの天気でしたが、早朝、高松空港から羽田空港へ飛び、陸路バスで名取市に来られた一行は、移動の疲れも見せず、「名取市海岸林再生の会」鈴木会長によるご自宅前での津波襲来時のお話しやプロジェクト担当の吉田副部長による植栽地と育苗場での説明など、熱心にメモを取ったり聴き入ったりしていました。
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とりわけ驚き感心されていたのが、海岸沿いの植栽現場。長さ5㎞幅200m約100haという規模の大きさに加えて、活着率90%以上というパフォーマンスの高さです。プロジェクト開始以来、寄附金を中心に活動していることはご存知でしたが、貴重な浄財を無駄にすることなく、「再生の会」メンバーや全国からのボランティア等により、徹底して大切に管理されていることを目の当たりにして、担当者や関係者の並々ならぬ想いや取り組みに、心を打たれたようでした。
また、先月末から雨が無く活着への影響が非常に心配されていたことから、現場では「雨乞い」の言葉が囁かれていたのですが、今回の参加者は香川県から・・・。そうです!香川県といえば、全国でも有数の雨が少ない地域。(関連ブログはコチラ☞ http://www.oisca.org/blog/?p=9374
「雨乞い」に関する行事が多いことから(⁉)、植栽地や育苗場で、雨が降るよう祈っていただいたところ、
何とっ!翌日見事に雨が降ってきました!!DSC_0108
降雨の中、活動されたボランティアの方は大変だったかもしれませんが、クロマツにとって、また関係者にとっては、正に天の恵み!
奇遇な事ですが、今年は播種することになった「香川県産クロマツ」も、お陰様で発芽しました!!image9
 
 
滞在時間は短かったものの、視察団の皆様にとっては正に「百聞は一見に如かず」。
他の被災地も視察され、現状を見聞したり体験したりすることにより、これまでの支援の成果を確認し、今から出来る取り組みについて考える、非常に有意義な機会となったようです。
また、私自身にとっても、15日と16日にボランティア活動へ参加された方から様々な話しを伺い、個人個人が「公」について考え行動する切っ掛けに、このプロジェクトがなっていることを知り、想いを新たにした三日間でした。
香川県産クロマツが播種されたことも何か不思議な御縁と思い、これからも四国の地でオイスカ活動に取り組みながら、機会あれば何度もプロジェクト地へ足を運びたいと思っています。image6
まだまだ道半ばですが、真摯に活動へ取り組む「再生の会」メンバーや植栽作業に従事している森林組合スタッフの皆様に心からの敬意を表します。
ふるさと再生に向けて、前へ前へ・・・。image11

啓発普及部の中西です。
先週6/18~6/20まで3日間、プロジェクトをご支援いただいている
企業や団体のみなさんをはじめ多くの方々にボランティアにきていただきました。

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UAゼンセン&住友化学労組の皆さん


18日はUAゼンセンの皆さん、午後からは住友化学労働組合の皆さんが合流。
19日は前日に引き続き住友化学労働組合の皆さんが活動してくださり、ニコンの水戸事業所の新人さんたちが研修ということで合流。
育苗場や植栽現場での除草などに汗を流していただきました。
 
 
 
こうした現場でのボランティアでは毎回欠かさず「募金」の
呼びかけをさせていただいています。
(何度も来ていただいている方々にはおなじみですね)
 
今日はその成果をここで発表したいと思います。
DSC_06506/18 13,839円
6/19 18,083円
6/20 26,753円
3日間のトータルで、58,675円 となりました。ご協力いただいた皆さま、本当にありがとうございました。
遠方から名取までご自身の意志で来ていただき、きつい現場でのボランティアを通じて「肌で現場を感じた」方々の応援や善意の積み重ねが毎回これらの数字となり現れています。
プロジェクトは震災から5年目を迎え、多くの方々のご協力のおかげで
目標額の10億円に対して現在4億円超を集めることができています。
まだ現場にいらしたことがない方は、是非一度ご自身の目で肌で、
「現場」を体感していただければ幸いです。
個人での参加はもちろん、グループでの参加も大歓迎です。
今年度のボランティア情報はコチラをご覧ください。
引き続き「海岸林再生プロジェクト」へのご支援・ご協力をよろしくお願いいたします。
スタッフ一同、現場で皆さまにお会いできることを楽しみにしています!!
 
 
 

ボランティアの日の作業は4時ごろ終了します。
防潮堤の上で記念撮影をし、その後、朝集合した事務所(育苗場)に戻ります。
これがいつものパターンですが、今回はバスで参加した2チームが
作業をした植栽現場で解散。事務所に戻ったのは朝の会に出たメンバーのみ。

皆さんがバスに乗りこんでいる間、私たちオイスカスタッフは
作業に使った道具を車に積んで先に事務所へ戻り、片付けをします。
そんな時、リピーターの方が「私も先に戻って鎌洗います!」と声をかけてくださいました。
本当に心強い!! もう私たちは何をしなくてもリピーターの皆さんのリードで
初参加のボランティアの方々も鎌を洗い、倉庫に運び、水分を拭き取って、
きれいに並べ、オイルを塗るという一連の作業が進んでいきます。ありがたい!!

リピーターと地元からの参加の方が中心になって片付けをしている間、
飛行機や電車で帰る皆さんは着替えを済ませます。
片付けも着替えも終わったら終わりの会がはじまります。
DSC_7106
数名から感想を聞きます。

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あるリピーターの女性がこう話してくださいました。
「皆さん、今日の体験を家庭で、職場で話してください。
次は仲間と一緒にボランティアに参加してください」と。
彼女はまだボランティアに参加していない職場の仲間を誘って
いつも現場に来てくださっているのだそう。
いろんなボランティアさんに支えられているプロジェクト。
皆さん本当にどうもありがとうございます。

ホース内の清掃

2015年6月23日( カテゴリー: 現場レポート )

みなさん こんにちは。
啓発普及部の中西です。
雨がなかなか降らない(梅雨入りしない?)育苗場で、
苗の水やりに大活躍のホース。
先日「名取市海岸林再生の会」の森さんが
ホースの中をきれいにしていました。
今日はその様子をご紹介したいと思います。
 
まず、雑草を筒状にしてホース内につめるDSC_7052
 
 
 
 
 
細いパイプを使ってホース内にさらに押し込むDSC_7055
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ポンプに繋げて準備完了DSC_7057
 
 
 
 
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水を出してホース内を清掃。最初は茶色い水がでてくるのですが、2~3回同じ作業を繰り返すと透明なきれいな水になります。
 
 
 
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筒状にした雑草は、ホース内の水垢をしっかりこしとりながら最後に勢いよくポンと音を立てて飛び出してきます。
現場では、再生の会、森林組合、ボランティアの皆さんなど、人はもちろんですが道具も泥にまみれながら活躍しています。
 
きれいになったホースでの小さな苗への水やりが楽しみに感じるそんな一コマでした。
 
ホースさん いつもありがとう。これからもよろしくね。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

午後はANAチーム50名が合流して午前中に残ってしまった除草作業を終え、
今年の植栽エリアのクズの刈り取り作業を何チームかに分かれて行いました。
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法面(盛土の斜面)に茂ったクズが植栽地まで伸びてこないよう
根こそぎ刈り取る作業です。木といってもいいほどの太さになってしまった
根については、丸ごと引き抜くのは不可能。伸びてきたものをとにかく刈る。
ひたすらその繰り返し。しばらく作業しただけでこんな量に!
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途中雨が降ってくる場面もありましたがすぐにやみました。
風が強くふいて、午前中の暑さからは解放されましたが、
人によっては少し肌寒く感じたようです。
6月や7月でも雨や風の場合は防寒対策も必要かもしれません。
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最後は全員で記念撮影。
なぜか仙台トヨペットの社員さんとオイスカスタッフが
数メートル前に並んでいるおかしな構図です。
今回も仙台トヨペットからは営業推進部次長の引率のもと、
新入社員4名が参加してくれました。
今年度すっかり定着した“終わりの会の募金は若者パワーで!”に
ご理解いただき最後まで笑顔で頑張ってもらいました。
今回は募金ガールズにボーイも加わり、パワーアップ!!
募金額は26,753円になりました。
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募金ガールズ&ボーイ、そして彼らの呼び掛けに応じて
募金に協力して下った皆さん、どうもありがとうございました。

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