8月29日(土) ボランティア報告 その1 作業日和の一日
今日はあいにくの雨。
そんな中48名のボランティアさんが参加してくださいました。
8月末だというのに10月じゃないかと思うほどの寒さ。
雨に濡れたらなおのこと寒さが堪えます。
そんな中、皆さんには草刈り、溝切りなどにとりくんでいただきました。
まずは育苗場の草取りから。雨ですからみんなカッパをきての作業です。
普段は写真パネルなどをつかって、事務所の前で説明をするのですが、今回はあめのためパネルは使えませんでした。すぐに育苗場に移動し、初参加の皆さんに吉田がプロジェクトのことや育苗場について説明している間、リピーターの皆さんには、広葉樹の苗木が植えてある“雑草地帯”にしか見えないエリアで格闘していただきました。完全に雑草に埋もれている苗。皆さんからは「どれが苗か分からない」「間違って苗を抜いちゃいそう」との声が聞こえてきました。
雨の中の作業はつらいのですが、草を根から抜き取るためには絶好のコンディション。雨の日は草取り日和といえるかも知れません(それでも雨は嫌ですけどね)。
育苗場から車で植栽地まで移動し、今度は草刈り。
今年植えた苗木はこんなふうに雑草に埋もれてしまい、姿が見えなくなっていました。
今回も苗から20センチ四方ぐらいを刈り取るつぼ刈りをお願いしました。どうしても全部きれいに刈り取りたくなるのですが、その気持ちを抑えて苗の周りだけ。できる限り根から抜いてもらいましたが、やはり雨の日は草取り日和。よほど大きいものやマツの根に近いものでない限り、皆さん根から引きぬいてくれていました。
最後は溝切り。
これまた雨の日は作業のしやすいこと!!溝切りは水はけの悪いところでマツが根腐れしないよう排水路を作ってあげる作業のことですが、水があっても高低差を考えながら水路を作っていく作業は難しいもの。水がない時はなかなかできるものではありません。やはり雨の日の今日は溝切り日和。水路をつくっていくと、水がたまっていたところからさぁ~っと水が流れ出します。あっちの水路とこっちの水路をつなげてみたり、掘りすぎたところに泥を戻して高低差を調整してみたり。皆さんいろいろ考えながらマツを根腐れのリスクから守ろうと頑張ってくれました。
雨の中、黙々と作業をしてくださった皆さん、本当にどうもありがとうございました!
今日は野球好きのパパに連れられ、鈴木さん家族は野球観戦。
残念ながら、楽天は負け。明日のボランティアに備え早めに野球場を
後にしたのですが、この日は思い出に残る大きなお土産をゲットしました。
試合の途中、客席にボールが投げ入れられるのですが、GINJIのシャツを着た息子さんは「お~い、ここ、ここ~~~」と帽子を振ってアピール。
野球に関心のない人間には分からないのですが、大人でもこのボール欲しさに野球場に通っている人もいるようで、しっかりグローブを持参している人も!
そんな中、食べかけのコロッケを犠牲にしてこのボールをキャッチしたのは、なんとオイスカの本部スタッフN君。
翌日のボランティア参加に備え?前日は夏休みを取り、早目に仙台入りしたN君。感心なのは、パソコンが苦手なO事務局長のサポートをすべく市内にあるオイスカ宮城県支部事務局を訪問し、お手伝いしてきたのだそう。
N君も元野球少年。東京でもこのボールをゲットしようと
足繁く野球観戦に出かけるのだそう。
しかし、一度もキャッチしたことはなかったというN君。
「自分が欲しいと思って欲を出してるとボールは来ないんですね。
この時は鈴木家の子どもたちにあげようと思ってたらボールが飛んできた」と。
夏休みだというのにO事務局長をサポートしたよい行いもきっと神様が見てくれてたんですね。
N君にとっても子どもたちにとってもうれしい野球観戦となったようです。
明後日8月29日「ボランティアの日」は、
パートの鈴木和代さんが昨年に続き家族みんなで来てくれる特別な日です。
ご夫妻は元オイスカ職員。
小学校4年の詩乃ちゃん、1年生の康介くんも、
長期休暇中などはお母さんについてきて、本部事務所で「仕事」をしてくれます。
このブログを書いている今、みんな宮城入りしています。
せっかくの夏休み。大逆転の晴れになってくれないかな。
奥さんは、東京本部で海岸林を担当くださるタダ者でないパートさん。
人の3倍の仕事がさばける人。
オイスカ全会員や海岸林寄附者への9月初旬のDM(毎年3・8月)の中身は、
彼女の現場絵図面入り。溢れる感性。活動の様子だけではなく、
現場にやってくるさまざまな動物たちも描かれています。
お楽しみに!
ボランティアの日の作業については、
「自由に、鈴木一家ならではの独自の動きを」と奥さんにお願いしました。
新しい発見をしてほしい。
飛行機は海側から着陸してほしい。
ハヤブサにも歓迎してほしい。
タヌキの溜め糞の場所は探してね。(他以上に草で隠れてるよ)
再生の会の森さんは、ボランティアみんなに、育てたスイカを用意してくれた。
詩乃ちゃん、パパと頑張ってね。康介、頑張って歩いてね。
ご主人は元バングラデシュ駐在員。
現場で強烈に頑張り、現地の年長者からも後々も語られる仕事をしました。
今頃石巻で、たらふく魚食べて、浦霞飲んで、もう寝てるだろうな。
こんなに一生懸命なのに、1年に1回しか来れません。
感性豊かなみんな。今年は何を感じてくれるかな。
あとで聞くのが本当に楽しみ。
まずは明日28日、なぜか昨年同様、楽天スタジアムの座席で合流。
今年はビリだけど応援します。
急募! 宮城県内の皆さんへ ~8月と9月ボランティアの日~
急募は初めて。
ボランティアの日の人が足りません。
8月29日(土)は40名、9月19日(土)は60名程度に留まっています。
最大120名来てほしい。
10月、11月はもう既に定員に達しました。
特に9月は「嵐」の4日間のコンサートの影響で仙台市内はおろか、
山形、福島まで宿がふさがっているので、遠路来る人は宿泊が難しく(笑)
そこでぜひ、宮城県内の方に来ていただきたいと思っています。
宮城の企業数社にも電話でお願いしました。
名取市役所職員と思われる人たちの申し込みも寄せられています。
5月の植樹祭に参加した市内の方からも。
申込はコチラ
作業内容はブログをご覧ください。
7月中旬以降、ボランティアの作業内容をたくさん書いています。
(例えば7月15日、7月16日、7月17日、7月29日のブログです)
やっぱり、6月から9月は仕事が多い。我々にとっては戦争です。
8月21日のUAゼンセン24名と、昨日と今日のマルエツ労組69名の仕事を踏まえ、
今期の作業はボランティアによるものとプロの導入の両面作戦で、
ボランティアの皆さんに過度な負担をかけず、やるべきことをやり切る方法を
佐々木統括と練りました。
今日の午前中は、マルエツの皆さんと、地元の助っ人大槻さんと作業。
午後は森林組合の現場代理人の佐々木君、松島森林総合の佐々木さんと作戦会議。
再生の会は種苗組合研修会と第1育苗場の除草。
本部ではいつものように、林広報室長とパートの鈴木さん。
それぞれの持ち場で、今日もみんなで頑張ります。
除草と除伐の結果まとめ
8月26日、佐々木統括ほかプロ二人を加え4人で現場を実踏し、今後の作戦会議をします。
連日お伝えしている通り、今年の植栽地のオヒシバ・メヒシバなどイネ科類は、ハンパない。
ボランティアによる対応を正攻法でやった結果、今年6月・7月のある日と比べ、
一人の作業面積は「20分の1前後も落ちる」ことが分かりました。
しかし、去年のボランティアの成果で、2014年の植栽地16haは、目下クロマツが断然優勢。
イネ科類、小さなつる草類は殲滅されています。私、感動しました。
「種が成熟し、飛散するまでに殲滅すれば」翌年は激減できるのです。
また、つる草類は「一本一本見逃がさず、根ごと抜けば」激減することも分かりました。(徹底して1本ずつ抜きました)
2014年・2015年の植栽地26ha・9工区のうち、直近のターゲットのイネ科植物類は6・7・8・9区。そのうち、さらに精査すると実質7.04ha以下。ターゲットは絞られました。
葛、ニセアカシア、アズマネザサは、それらを上回る繁殖力。この3種の殲滅は長期間かかります。
ですが、2014年の植栽地では葛の勢いは衰えました。生えてきても葉が小さく、変形している。去年の皆さんのおかげです。
ニセアカシアは既に今年も7月に1回、森林組合の手で除伐しています。木質化していない、柔らかい出たてのモノは、ボランティアで頑張りました。しかし、また繁茂してきました。防潮堤と海岸林の間の砂浜でも、繁茂が始まってしまいました。
もう看過できません。すでに木質化している株には、薬剤塗布も検討する段階かと思いました。
ターゲットを絞り、戦術を駆使し、プロにはプロの、ボランティアにはボランティアの、それぞれの持ち味をフル活用して、引き続き施業をします。
昨日、畑仕事の合間にスイカを持ってきてくれた、地元の櫻井さんがUAゼンセン24名に言いました。
「我々はいつも草と闘っています。クロマツは我々農家にどうしても必要なんです。
慣れない仕事にご協力いただき、本当に、本当にありがとうございます。」
下半期の先陣を切ったUAゼンセン24名 ~イネ科植物との闘い~
植栽現場は1ヵ月除草なしで迎えた8月21日、先陣を切ったのはUAゼンセン24名。
今年はイネ科植物の繁茂時期が遅かった。
植栽直後の施肥した個所に、オヒシバ、メヒシバなどイネ科植物類が文字通り群がる。
去年も少雨ながら、比較的コンスタントに雨が降ったため草の出足は早く、
施肥直後の6月第3週にはすでにイネ科植物類と格闘していた。
もちろん、葛、小さなつる草とも。
ニセアカシア以外は森林組合の手は借りず、16haをボランティア1,400人でやり切った。
今年上半期の頑張りもあって、イネ科植物は殲滅し、クロマツが草に勝っている!!
今年の雨の傾向は、21日のブログでお伝えした通り、極端な少雨。
植栽後の5月~7月で、過去5年比「59%」しか降っていない。
しかし、8月10日以降、一気に雨が増えた。
今年7月18日のボランティアの日にはまだ出ていなかった「イネ科植物」が、
爆発的に出てきたと思われる。
クロマツがまったく見えない。
このイネ科植物は、1本の草で占める面積は直径・高さともに1mにも及ぶ。
ハンパない。去年の植栽地よりも草の出方が激しい。
クロマツ根元に生えたものは女性陣の鎌で、それ以外は男性陣に唐鍬で根ごと断ちます。
午後作業前に、一人一人中間の感想をコメントする機会があった。
「無事、早く帰りたいと思います!!」(笑)
「すでに握力がないでーす」
ちなみに、去年最も印象に残るコメントの1つは
「なめてました!!」(90度のお辞儀付き)
最後の山場を15時ごろにしようと、午後はちょっと調整し、午後一番は「溝切り」など違う仕事を体験していただきました。
その山場を始める時、予報より遅く雨が降ってきた。
第2育苗場班長の櫻井重夫さんから突然の電話。
「今日もやってんのか?! 何人だ?! スイカあるんだ。何時に行けばいい?!」
冷えたおっきなスイカを3つも。地元を代表し、みんなに感謝の言葉を伝えてくれました。
重夫さんの奥さんの顔が浮かんだ。
ダイエー労組の「食品売り場」経験者がスイカをカット。みんなで3切れぐらいいただいた後は、いつもの反省会。
今回で10回目のリピーター、名古屋からいつも来てくださるカルビー労組、嶋瀬さん(女性)に太田猛彦先生の著書「森林飽和」をプレゼント。
「皆さん、募金にも協力ください」と嶋瀬さんからもプッシュしていただき、合計15,983円も皆さんから募金。
現場での現金募金、僕たちこだわってますから嬉しかった。
(大阪マラソンに2度目の出場となるチャリティランナー藤澤さんのチャレンジを通じたプロジェクトへの寄附とさせていただきました)
藤澤さんのチャレンジはこちら
ゼンセンの皆さんが先陣を切って下さったおかげで、
この状況下でのボランティアの仕事量を把握できた。
24名の皆さん、いい仕事をありがとうございました。
続きは任せてください。いつかまた再訪ください。
ボランティアの皆さんへ
8月20日午後、2014年植栽地16haを踏査しました。
(仙台育英vs東海大相模(実家の近所)6対6までは把握してました)
昨年1,400人、今年度上半期700人、1年半2,100人。
ここまで多くの皆さんに現場で草と格闘していただきました。
割り切って7月18日を最後に1ヵ月、ボランティアを入れませんでした。
途中に投入するかどうか迷ったのですが。敢えて我慢してみました。
私自身も震災以来、1ヵ月も現場に来なかったのは初めてです。
オイスカ方式は、人件費も投入して初期生長を期して「施肥」をしています。
苗から20cmに3ヵ所、3角形の頂点に穴を掘って、1本あたり50gを3点に分けて。
よく見ると明らかに苗の周りに草が出ます。他と草の出方がまったく違います。
その肥料の影響は短期的かもしれませんが、何事も最初が肝心と考えています。
今日は当然、真っ先に2015年植栽地に行きました。
想像はしてましたが、草のスゴさに一人で笑ってしまいました。
続きはまた明日。
もっと、はるかに驚いたのは2014年植栽地。
徹底した「つぼ刈り(下刈りの1つの方法。こちらに参考写真あり)」の結果は抜群でした。
100%ボランティアの皆さんと行いました。
【ここで私が考えたこと】
1.これからの後半戦、とにかく去年の16haより今年の10haが最優先。ほぼ専念できる。
2.去年の16haのうち、北端南端(1区・6区合計3.32ha)はもう少し手を入れよう。
3.厄介なシリーズ、①小つる、②メヒシバなどイネ科系、③葛に強烈に打撃を与えた。
4.それでも下半期、16haすべてを、最低一巡、点検下刈することを目標にしよう。
「種が成熟し、飛散する前に!」(これが大事)
→仕事の優先順位を誤らず、限られた戦力を投入しよう。
5.とにかく、植栽初年度の下刈りを徹底することの大切さ。
→将来的にみて、必ず低コストにつながると思います。
6.「造園と造林は違う」。美しい100点満点を目指さない。余計なことはやらない。
佐々木統括から、プロの投入を改めて検討しようと言われました。
私たちオイスカ方式は、あくまでも、プロとボランティアの併用方式を極めます。
プロにも苦手なものがあるけど、プロの必要性も感じました。
このように草が生えているところもあれば、一見草がないように見えるところも。
そういう現場でも小さな草の芽を見逃さないようひたすら歩いて探してやっつけてもらいます。
達成感を感じられる作業ではありませんが、黙々と作業に没頭するボランティアの皆さんに
ただただ感謝し、その集中力に感動しました。
「為せば成る」。また、明日来る方と頑張ろうと思いました。
無駄なことを人にさせないように、自分の思い込みを排除して、草からも人からも学ばねば。
カウンターを持って、1年半後の「活着調査」をやろうと思いましたが止めました。
枯れたのを探すのは難しい。去年も今年も植えたマツは、皆立派に育っています。
多くの人に世話してもらって、幸せなクロマツたちです。
広葉樹のことも続報します。
数少ない生き残った者たちの頑張りも伝えねば。
広報室の林です。
タイトルの「ハンパない!」は昨日一ヵ月ぶりに現場入りした
吉田から届いたメールのタイトル。
添付されていた写真はこちら。
苗が完全に見えない!!
本当にハンパない!
草の生命力ってすごいですね。
どこにマツが生えているのか分からない・・・・・・。
今日はUAゼンセンの皆さんがボランティアに来てくださいます。
やりがいがありますね。
皆さん、マツを草むらから救出してください。
よろしくお願いします。
こんなやりがいのある現場で作業をしてみたい方、
8月29日のボランティアに参加してみませんか?
お待ちしています!
今年は本当に雨が降らず
昨日の甲子園は仙台育英vs早稲田実業。
早稲田の4番主将は、うちの息子と娘の少年野球の先輩。
僕も彼と3年一緒に野球やってましたので、早稲田応援してました。
1ヵ月ぶりに名取に来ました。
震災以来、1ヵ月現場に来なかったのは初めてです。
東北新幹線は満席。
迷いなく廊下にゴザを敷いています。
私にとって、名取と言えば「乾燥」。
今年はそれにしても雨が降っていない。
8月11日以降は降っていますが。
野菜も出来が良くなかったでしょう。
気象庁の名取のデータをチェックしました。
●植栽完了後の「5月~7月の3ヵ月間の降水量」、震災前の2010年までと比べて…
2010年~2014年 3ヵ月総降水量の平均 386.9㎜
2015年 3ヵ月総降水量 210㎜(過去5年平均比:59%)
*調べてませんが、観測史上最少レベルではないでしょうか。
●その3か月で「10㎜以上/日」降った日数
2010年:11日
2011年: 9日
2012年:12日
2013年:12日
2014年:10日
2015年: 6日 ‼
*我々にとって10㎜/日以下では、雨が降ったうちに入らない。表面が湿るだけ。
●植栽開始後「14日以上連続で降水量合計10㎜以下」の回数
植栽1年目・2014年4月1日~8月20日: 4回 (連続16日間、19日間、15日間、17日間)
植栽2年目・2015年4月1日~8月20日: 3回 (連続25日間、14日間、18日間)
*この2年植栽直後の連続少雨。クロマツはこれにも耐える。
しかしそれでも…
「草がスゴイ。ボランティアだけじゃ無理かもな」(今朝の佐々木統括からの電話)
私と同様、本部の林久美子広報室長も、ずーっと現場が気になっています。
統括は、クロマツのことは何も言ってませんでした(笑)
まもなく仙台。
今日は隅から隅まで歩くぞ!
2つの地元ボランティア団体からもお話を伺いました。
「八八松甦会」(はちはちしょうそかい)
こちらは30年以上にわたり、毎月8の付く日に落ち葉掻きや林内清掃のほか、
小・中・高校生に年3回松原の授業も行っている実働部隊。もちろん無給。
元役場職員の方からお話を伺いました。
「メンバーは10人ぐらい。みんな高齢なんだけど、やめるにやめられないんだ」
また「松原をよくする会」は、公園の無料案内所管理、林内の見届けを行っている。
再生計画立案の旗振りをした元町議会議長さんや、メンバーの元漁労長さん、社協支所長さん、
また、香川大学名誉教授の増田拓朗先生もご同席くださいました。
なんと、地表直ぐ下にグライ化(酸欠)の土壌があり、ここの松の根は、直根がなく、地面の下20cmの表層を這っている状況と対処法など、現状と課題を増田先生から聞きました。つまり、樹齢数百年の巨木の多くが震災前の宮城南部のマツの根と同じような根の形。
し かし、ここでは太い根が幹を中心に360度円形に根を張っているため簡単には倒れない。ですが、私の視察2日前に、クロマツ生木の巨木が突然倒伏した。 「よくする会」が即通報。行政も即対応。幸い県道に倒れなかったため被害なし。この実物は、根の範囲が小さい上、一方に偏った鳥足状に見えました。
「再生計画」の詳細が、ネットに掲載がないことが少し気になっていました。
ここで冊子を初めて拝見し、民間の旗振りで、民間助成金で立案されたことが分かりました。
委員一覧表が幾つかに分かれていることに注目しました。
私たちのPost2020において、このあたりが慎重を期する重要なポイント。
被災地宮城に置き換え、我がこととして考えてみました。
公有地ですから民間主導でありすぎると、官民の一体感や推進力を損ねる。
民間が先に進み過ぎてはいけないのだと、改めて肝に銘じたい。
何人もの方から時間をいただき、それぞれの体温を感じながら拝聴し、
ペーパーだけでは想像しえない大きな収穫がありました。
関係する皆さまの長年のご尽力を想うとともに、
私どもにお時間をいただいたことに心から御礼を申し上げます。