こんにちは
久しぶりのブログ寄稿になります。鈴木です。
昨年8月のボランティアの日に初めて植栽地を訪れてから1年が経過し、2度目の訪問でした。
今回はプロジェクト担当の吉田さんから、ボランティアのみなさんの動きに合わせる必要はなく、自由に植栽地を見てまわって欲しいと言われていました。
午前中はボランティアのみなさんと共に草刈り作業に汗を流し、午後は昨年度の植栽地を歩いて1周してこようと計画していました。
植栽地の地図を持ち、植栽地を訪れる動物たちが載っている海岸林レポート(全国の支援者向けに9月中旬発送予定のダイレクトメール封入用。もうしばらくするとお手元に届くと思います)などを探検バッグ(小学生が社会化見学、理科の観察など野外での活動に使用するもの)入れて準備していました。
午前中は雨でも、午後はきっと雨があがるだろうと期待していましたが、午後もあいにくの雨。
私は晴れ女のはずなのですが、昨晩の楽天の試合で晴れエネルギーを使い果たしてしまったようです。
靴がびしょぬれの子どもを連れて植栽地を1周(約3.5キロ)を歩くのは到底無理。
さらに、午後は子ども達の大好きな溝きり作業。泥んこ遊びの延長のようで楽しいようです。高低差をつけてクロマツの根元から水路を作り、水が見事流れていくのは大人の私もハマリます。
雨が数日続いているおかげで、あっちにもこっちにも出来ている水溜りから水路を作り水を流して、流れ出る水を見ながら悦に入っているうちに1時間以上経過し、結局昨年度の植栽地を1周するという計画が頓挫してしまいました。
それはそれで楽しかったのですが、昨年度の植栽地を1周、時間をかけて歩いてみたかったなぁ・・・これは次回植栽地を訪れたときの楽しみにとっておくことにします。
もしかしたらキツネやタヌキに出会えるかなぁ???
ニコングループの社員さんがいない「ボランティアの日」は、この2年一度もありません。
ニコンさんの立場は、会社はいわば「告知役」。
参加する社員をサポートすることに徹します。
「我々は地味ですが…」とよく社員さんが言います。
ご参加いただく企業が数多ある中、最も社員の自主性を追求していると見えます。
したがって、皆さんは「各自で」申し込み。
なかには、会社に届けを出さず、普通の休みとして来る人も。
とにかく、筋金入りのリピーターが多い。
リピーターが多いということは、現場では全体のことを考えてくれて、
声掛けから、目配せ、見本、手本を示してくれる「班長」。
説明は堂々たるもの。
毎年、仙台駅の改札前で写真展をやりますが、お客さんに自分から声をかけ、
まったくフォローなしで説明出来る方が何人もいます。
これは見事でした。
この2年、団体参加(ボランティアの日以外の活動)は2度。
時々、社内に投網をかけてくれるから、着実に輪が広がる。
リピーターの中には、宮城県内に限らず、首都圏にお住いの方もいます。
いつか、2021年以降「名取市海岸林を守る会」の中核になる人もいるだろうな。
名取市民に限定されることもないし。
会社は上げ膳据え膳しない。社員もそれを求めない。
これらニコンの皆さんの様子をみると「社風」のようなものを感じます。
来月、大阪マラソンに出場するフィリピンのチャリティランナーから
最新の情報が届きました。
8月23日(日)にはバコロド市内で開催されたマラソン大会に、
バゴ研修センターの職員、研修生全員で出場してきました。
距離は、それぞれ16・10・5キロにエントリー。
こうしたマラソン大会以外にも、毎週日曜日、必ずどこかで行われている
チャリティランに出場しながら大阪マラソンに向けて調整しています。
朝の4時半から月明かりの下で、21キロを完走。
夏の間、日本からたくさんのボランティアの皆さんがネグロスを訪れ、
私たちの挑戦を応援してくださいました。
おかげさまで目標の7万円まであと一歩のところまできました。
みんなで完走目指します。
どうぞ応援よろしくお願いします。
http://japangiving.jp/c/12772
http://japangiving.jp/c/12686
http://japangiving.jp/c/12685
http://japangiving.jp/c/12681
http://japangiving.jp/c/12679
http://japangiving.jp/c/12677
http://japangiving.jp/c/12645
今年100日目、震災から121回目の名取出張。年間150日滞在は変わらない。
東京本部で、近く発送するオイスカ全会員、寄附者あてのDMの
名簿最終確認を終えて、最終電車で宮城入り。
アパート住まいは何度も検討しました。
ですが、今日も最も経費がかからない事務所泊。
美田園駅に着いたのは23時過ぎ。そこから徒歩で25分。
事務所近くは街灯が少なく、足元はよく見えない。
今夜(8/2)は合鍵を手配してもらっているはずだったのだが……
なかった。
夜も遅く、再生の会の人に電話するわけにもいかず。
タクシーを呼ぼうにも先日の雨で携帯を壊してしまい、
登録していた全番号が今手元にない。
ホテルに行くのも面倒で・・・・・・ここで寝るか。秒殺で決めた。(泣く泣く)
ビニールハウスは蚊だらけ。巨大なクモもいた。ネズミも来るだろう。
仕方ない。ま、あそこだな…
鉄板の上は思い切り冷たい。目いっぱい工夫。
何でもいいから燃やして、小さくても煙を炊くと虫は減る。
でも煙が消えると蚊が飛んでくる。雨も降ってきた。
タヌキでも来ないかな…
キジの夫婦が遠くで鳴き合って、お互いを探している。
「ゲー、ゲー」。まったく艶っぽくない声だ。
防潮堤の後ろから、「ドーン」と波の音が聞こえてくる。
明日はUAゼンセンの皆さんと終日現場なのに眠れない。
仕方ない。ビール飲み続けながら、煙炊きながら、
「野宿事件」を手始めに、4年半の裏事件簿でも書き始めて、眠くなるのを待つか…
「意味がないことに本当の意味があるのだ」と言ってたのは誰だっけ?
こち亀の両津勘吉だったかなぁ。
今夜はただのナンセンス。
まあいいや、こういう時もある。
8月29日(土) ボランティア報告 その5 海なし県の働き者
その人のことは、吉田から聞いていました。
話を聞いた時、じ~んとしてしまった。
それは、植栽現場となっている盛土を作るために
ダンプで土を運んできてくれるお兄さんの話。
6月だったでしょうか。ある団体のボランティア活動日のこと。
その日、仕事が休みだったお兄さんは、いつも自分がダンプを運転をしていた
工事現場を自分の車で走っていたそうです。
「いつも何やら活動している人たちが今日も何かやっている」
普通は通りがかりにちらっと見て終わるでしょう。
でも「何をしてるんですか」と車から降りてきたお兄さん、
そのままボランティアに飛び入り参加をしていったのです。
しかも終日。休みの日だというのに・・・・・・。
まさか、今回そのお兄さんに会えるとは思っていませんでした。
前日夕方、本部事務所にボランティア参加の意思を伝えてきたお兄さん。
翌日の悪天候を天気予報で確認し、職場に連絡を入れたのだそう。
「明日はボランティアに行くので仕事を休みます」
(上司は快諾してくださったそうです)
この日、一日雨が降り続いていたため、午後の作業の前に少し時間を取って事務所の中で吉田から現場の説明を聞きました。参加者からはいくつか質問が。
「盛土の土はどこから運んできたんですか?」
「ここに土を運んできた人がいます」
と吉田がお兄さんを紹介。“運んできた人”から直接話を聞くことができました。
「亘理から山砂を運んできました」と。
自分が運んできた土で作った盛土の上で、
お兄さんは黙々と作業をしていました。
分からないことはすぐに質問しながら。
まじめで働き者のSさん。
出身は海なし県の長野県なのだそう。
しばらくは長野に戻らず、この海岸にマツが育つのを見守ってくださいね。
震災から4年半を前に ~名取市26ha、ほぼ100%活着。育苗場約14万本も順調~
今年度は既にボランティアが1,380人。昨年の1,402人を予定通り超えます。
お盆明け以降も、宮城県民、名取市民のほか、
沖縄、福岡、大分、山口、岡山、奈良、大阪、京都など、西日本からも続々。
8月20日から雨続き。
もう2週間続いています。
そろそろ根腐れが心配になってきます。
それでも現時点では、H26・H27植栽地約26ha、13万本、ほぼ100%活着しています。一見して枯れたものを探すのは難しい。
また、なかでも昨年の植栽地では、雑草はクロマツの力枝の下。クロマツが雑草に優っています。私達のクロマツは根元径が太い。枝張りが豊富。じつに力強い。
全国からのご支援と、ボランティアが愛情込めて、坪刈り、つる草抜き、葛刈り、ニセアカシア芽かき、根腐れ防止の溝切りなどをして下さったおかげ。
防風垣の上から見渡すと壮観です。
「これは見事に育つよ。本当にすごいことだよ」(8月28日太田清蔵 種苗組合組合長)
育苗場も順調。
約14万本の苗木は見事に保たれています。
「絶対に手抜きしてならない」(太田清蔵種苗組合組合長)
我々の頭の中には、2011年以降、今も言われるこの言葉が常にあります。
盛夏のころ、再生の会メンバーは代わる代わる朝5時に集合、
朝飯までの時間を散水、除草、消毒などを続けてくださりました。
「この秋の研修会は、遠出せず、名取の海岸林植栽地を端から端まで見ようか」と
話し合っていました。野菜で忙しく、現場をよく見ていない人もいるので。
「苗半作」
コメ作りではこう言うそうです。
苗が良ければ半分いいコメが出来たようなもの。
クロマツ植栽も苗木次第。
自前で安く、良い苗を育てるという選択をして良かった。
震災から4年半になりますが、我々は変わらず頑張っています。
報告が遅れましたが……。
UAゼンセン傘下として、また単組としても独自で支援いただいている
首都圏中心の大きなスーパーの「マルエツ労組」69名(男女比半々)が、
今年も来てくださいました。
しかもリピート率8割?とのこと。
すごく嬉しいことです。
佐々木統括と話し合い、宮城中央森林組合に今年2度目のニセアカシア刈りと、
(去年の植栽地はマツが草に勝っているため)今年度植栽地のみの全刈りの発注を決めたため、
ボランティアにはプロに先行し、「つぼ刈り」に専念してもらうことにしました。
ボランティアのお陰で、プロも誤伐リスクが減り、作業効率は極めて良くなります。
これはプロとボランティアの助け合い。
マルエツ労組の執行部は用意周到。
・書記長さんは自分で、休日に下見に来ている。
・直前に当日の段取りだけでなく、現場の現状をオイスカ本部に聞き取りに来ている。
・参加者全員に資料も配布。バスの中でもDVDを見せている。
・オイスカ抜きでも自分でしっかり説明できる。
社会人としての「予習は万全」と判断し、前置きの基本的説明は大幅削除。
引率者からの「丸投げ」依頼モードがまったくなかった。
その上、リピーターが多数。
(バス車中は去年と同じ説明ではなく、最新の話を説明したことでしょう)
ですから、普段以上に、滞在時間を思い切り作業に投入できました。
そして、同じ会社ということを抜きにしても、作業が横一線に進んでいた。
つまり、例え隣の班でも、隣の場所でも、防風垣を越えてでも、
声を掛け合い、遅れている個所を助けに行く人を多く見ました。
昨今「チームビルディング」と言われてますね。
同じ会社であっても即席部隊でこれができるのは
リーダーの力量と、参加者の意識の高さ。
去年よりも「棒立ち」の人が全然いなかった。
雨の中、約400㎡/人・4hも。
私自身、林業会社勤務時代に最も印象に残ることのひとつが、
「隣の者同士助け合って仕事して、横一線に進むこと」。
別れ際、参加者からのカンパ85,257円を寄附いただいた後、
「来年はバス2台でなく3台になるよう、周りの人に声をかけてください」(髙橋委員長)
お互い更にレベルアップして、また来年会いましょう。
8月29日(土) ボランティア報告 その4 小学生姉弟の活躍
今回が2回目となる鈴木家の子どもたち。
パパママと離れ、大人に混じって作業に没頭するお姉ちゃん。
二人は昨年の参加の際にクロマツが根腐れしないように排水路をつくる作業が気に入ってしまったらしく、草刈り作業をしていてもついつい鎌で少しずつ泥をよけて排水路を作ってしまっている様子。
午後は二人用に特別な道具を用意。大人用の鍬は大変ですから。
大人でも大変な作業。しかも雨の降る中。子どもたちにとっては負担が大きいようで「帰りたい」「雨の中たいへん」と弱音も・・・・・・。
「子どもは作業を免除するから大人を励まして!」と声をかけると二人は号令係に。
←これ、ただ防風柵に登っているだけではありません。
「きゅうけ~~~~い」「休憩おわり~~~~~~」とみんなに知らせるために登っているのです。
頑張ってくれてありがとう。また来年も来てね♪

8月29日(土) ボランティア報告 その3 チームトヨペット
いつもは新入社員のかわいい女子たちが参加してくださるのですが、
暑さが体に堪える時期は屈強な男性陣が現場に送られてきます。
こんな雨が降る寒い日になりましたから、なおのこと女子じゃなくてよかったかもしれません。今日はカッコいいつなぎの作業着もカッパでレインコートで隠れてしまいました。皆さん黙々と作業に取り組んでいます。しかしながら、彼らの力が発揮されたのはこの草刈りだけではありません。
しばらく降り続いている雨で、事務所前がドロドロのぐちゃぐちゃになっていました。皆さんがそこを歩き、皆さんの車が通り、さらにドロドロのぐちゃぐちゃに・・・・・・。
タイヤの跡もしっかりついていますから、そのまま乾いて固まったら大変。ということで、作業終了後にこのぐちゃぐちゃをならすのを何人かにお手伝いいただきました。
手際が良かったのがトヨペット男子。彼は元野球部員なんだそう。
募金にもご協力いただきました。ありがとうございます!
若手リピーターも増えてきました。
地元の若者、頼りにしています!!
8月29日(土) ボランティア報告 その2 チャリティランナーも参加!
今回のボランティアには今年の大阪マラソンでフルマラソンに挑戦する
チャリティランナー2名も参加してくれていました。
静岡県から参加してくれた久我さん。
浜松市にあるオイスカ高校の卒業生です。高校時代の同級生や後輩をはじめとするお仲間の皆さんと一緒に参加してくださいました。
久我さんはいろいろな会合で、多くの方に寄附を呼び掛け、すでに最低寄附金額の7万円を達成しています(入金はしていませんが、募金を預かっているそうです)。10月のマラソン前に現場を体験しておきたいということで、今回の参加となりました。
もう1人は以前もご紹介した秋山君。
学生時代、プロジェクトの立ち上げにインターンという立場で携わってくれました。
今回はこれまたオイスカ高校卒業生の妹さんを連れての参加です
(吉田は妹さんだとは知らず「秋山君が彼女を連れてきた♥」とニヤニヤしながら見ていました)。
以前も紹介しましたが、彼は大学を卒業し就職したのですが、赴任地が仙台。ご縁があったのか、彼の名取駐在経験が買われたのか。
インターン時代は、地元のおじさん、おばさんたちから「あちやまくん、あちやまくん(私は名取弁を聞くと「き」が「ち」に聞こえてしまうのです)」と呼ばれ、アイドル的存在でした。全くの更地だったところをプロジェクトの拠点となる育苗場にすべく、事務所を設置したり防風ネットを設置したり。本当によく頑張ってくれました。
そんな彼は、お世話になった地元の皆さん、オイスカの皆さんにご恩返しができれば、とマラソンチャレンジへの思いを語ってくれました。
この日の募金ガールと募金ボーイは鈴木家の子どもたち。
前回募金をした際、ニコンのOさんから「小銭でもいいですなんて言っちゃダメ」とおしかりを受けたので、今回は「小銭じゃない募金を」と協力を呼び掛けました。
今回は地元だけではなく、福岡、山口、岡山、奈良・・・・・・と遠方から参加してくださっている方も多く、交通費や宿泊費に加えて募金までお願いするのは心苦しくもありましたが、チャリティランナーのチャレンジを応援するという形での募金にたくさんの方が協力してくださいました。
Oさんのアドバイスのおかげ&子どもたちのかわいい姿もあってか3万1918円の浄財が寄せられました。
皆さん本当にどうもありがとうございました。
今回は、目標寄附金額を達成している久我さんには1000円、残りを秋山君のチェンジへの寄附とさせていただきました。
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