9月19日(土) ボランティア報告 その5 青空教室
先月のボランティアの日は一日中降り続いた雨で
本当に寒かったのですが、今回は久々の晴れ。
毎回参加してくださっているニコスのSさんと「最近こんな晴れ、なかったね、めずらしいね~」と。
いつもお互い写真係なので、せっかく撮影しても空がどんよりしていると、なんとなく絵にならないと感じているので、久しぶりの青空の写真がうれしい!!
その分、秋とは思えない暑さでしたが。
7月に続き東北学院大学大学院の菊池先生が参加してくださり、
今回もプチ海岸林講座を急きょ開催。
(先生、すごいんです。吉田が事前に先生に直接お願いしていたわけではないのに
ブログで吉田が「菊池先生も参加。講義してもらえるかも」とつぶやいていたのを見て
ちゃ~んと準備してくださっていたのです!! これも阿吽の呼吸!?)
青空教室といえば聞こえはいいですが、昼食後の炎天下。ちょっとだけ倉庫の日陰はあるものの、皆さん暑い中、もちろん先生も立ったまま海岸林の歴史をお話いただきました。
なんとも心強く感じたのは、「今こうして活動しているのも海岸林の歴史を作っていることなのだ」と先生がおっしゃったこと。参加者の皆さんも同じように感じたのではないかと思います。
そして、多くの参加者の方が「先生のレクチャーのおかげでより深く海岸林について理解できた」とおっしゃってくださったこと、うれしかったです。ある方は「いつもは吉田さんの熱い想いと勢いに押されて、説明された内容をすべて分かったように思っちゃってたけど、今日は順序立ててお話いただけて、本当の理解につながった」と喜んでいました。
熱い想いも大事。でも先生のような専門家がきっちりとお話をしてくださることの大切さも改めて実感。
私たちはいつも補完し合ってプロジェクトを進めています。
職人とボランティア。
地元の方々と全国の皆さん。
「名取市海岸林再生の会」とオイスカ。
今回も吉田の想いを菊池先生が補ってくださっていることを強く感じました。
先生、いつもありがとうございます。
これからも心強いサポート、よろしくお願いします。
9月19日(土) ボランティア報告 その4 女子高校生
大学生の頃からボランティアに参加してくださっていて
この春から名取市役所で働いているOさん(写真右)。
この後、いきなり振り返って、
一大事のような顔をして、私にこういうのです。
「林さん、ここに現役高校生がいますよ!!」
(・・・・・・って若者の存在に驚いてるけど、Oさんも十分驚かれる若さですから!)
そう。Oさんの左を歩いているのが現役高校生。
お友だちと一緒に参加してくれました。
地元の高校生がお父さんやお母さんに連れられて、ではなく
自分の意思で参加してくれたのは初めてかもしれません。
(植樹祭には高校生も参加してくれているのですが)
しかも女子2人。
今回は地元からの参加者がいつもより多く、
申込者名簿を見ていても知らない名前がたくさん。
見慣れない名前にあれこれ想像を膨らませていました。
「どんな人だろう」「何で知ってくれたんだろう」
朝、受付に若い女子2人が来てくれて
高校生だと聞いた時、本当に嬉しかった。
そしてこの瞬間、今日の募金ガールは彼女たちに決定!
最後のまとめの際、二人に感想を話してもらいました。
「海岸林再生のための活動にこうして参加できたこともよかったけど、
何より皆さんが声をかけてくださって、いろいろとお話しできたことがよかった」
「閖上出身の私は、中学生の頃、学校の行事で、
松林の清掃活動などに参加していて、海岸にマツがあるのが当たり前だった。
今日はその風景がなくなってしまったことをとても残念に思った半面、
その再生のために全国からボランティアの方がこうして
宮城まで来てくださっていることを心強く感じたし、心から感謝したい」
まっすぐな気持ちが伝わってきて、ちょっぴり涙がでてしまいました。
こんな素敵な高校生がもっともっとボランティアに参加してくれたら
将来の“名取市民の森”は安泰だなぁと勝手に思っています。
9月19日(土) ボランティア報告 その3 ツルとの闘い
3日目にしてやっと本題の活動報告です。
1日目にお伝えした通り、ひたすらツルとの闘いでした。
鎌でマツを刈っているように見えるかもしれませんが、これは巻き付いてしまっているツルを切りながら、ツルの根を探して引き抜く作業をしているところです。
ひどいマツは ↓ こんな状態になってしまっていますから・・・・・・。
皆さん、こういうマツを見つけると
「かわいそう、かわいそう」といいながら救出してくださるのです。
でもちょっと気になったことが。
刈ったり引き抜いたりしたツルが、また地面に根を下ろすことがないよう、こうして防風柵や防風垣にかけているのですが、すでに種子がついているツル。刈ってしまっているとはいえ、この種子が熟してここに落ちてまた子孫を増やしているのではないかということ。
だって、防風垣のそばにツルが群生しているケースが多いんです・・・・・・。もしかしたら昨年こうしてかけておいたツルが、この下に種子を落として繁茂してしまったのではないかと。
そうでなければいいのですが、しっかり確認をして、根絶やしするためのよい方法を考えなければ・・・・・・。
今回は大雨の後でもあったので溝切りもやりたかったのですが、
朝から最後までずっとツルと格闘していただきました。
皆さん、おつかれさまでした。
9月19日(土) ボランティア報告 その2 津波警報
17日のこと。
いつもお世話になっている名取市役所のSさんからメールが届きました。
内容はチリ地震による津波の影響について。
津波警報が出ていたらボランティア活動はできません。
実際、警報が解除されないと社員を参加させられないと連絡を
くださった企業の担当者の方もいらっしゃいました。
経過を見守りましたが、ボランティア前日、ちゃんと警報が解除されました。
その直後、津波警報が出ている海はどんなかなぁと、
オイスカスタッフ男衆4人が海に近づいていきました。
普段の波と違ってずっと横一直線になって
波が岸に押し寄せてきているように見えました。
気のせいかもしれませんが・・・・・・。
無事活動ができてよかった。
基本的には雨天決行のこのボランティアですが、
大雨警報や津波警報が出されたら中止せざるを得ません。
そういった場合は、前日までにHPで連絡をしますので
心配な方はHPを確認してからご参加ください。
http://www.oisca.org/kaiganrin/2424
9月19日(土) ボランティア報告 その1 ムーディ勝山さんが来た!!
嵐(のコンサート)の影響で首都圏からのボランティアさんが宿泊や交通手段の
問題から参加困難ということで宮城県内(日帰り参加可能範囲)での参加者募集に
力を入れた今回。名取市役所からも副市長さんはじめたくさんの職員さんも
ご参加いただきました。
作業は、いつもと同じ・・・・・・といっては元も子もありませんが、ただひたすら
ツルと格闘していただくというものですので、また明日以降ご報告します。
今回はいつもと違う話題から。
参加者募集にも協力をしてくださった東北放送さんが取材に来てくださいました。
詳細は分からなかったのですが、インタビューに答えてくださる参加者を
紹介してもらいたいとのことだったので、毎回参加してくださっている
ニコンの地元社員さんお二人にご協力いただくことに。
ラジオカーから降りてきたのは白タキシードに長靴姿の男性。
近くまで来て分かったのですが芸人のムーディ勝山さんでした!
ラジオ放送を聞いている地元の方は、白タキシードが見えた瞬間
「ムーディさんだ!」と分かったらしく、写真撮影をしようと長蛇の列。
番組は「それいけ ミミゾー」。
スタジオと県内を回って市民の声を拾うラジオカーのムーディさんをつないで番組が展開されていくようです。
写真はムーディさんの質問に答えるニコンのお二人。
急な指名だったにもかかわらず、なんとも堂々とした対応ぶり。
「今日は何回目のボランティア参加ですか」
といったご本人向けの質問はもちろんのこと、
「どういったプロジェクトなんでしょうか」
「プロジェクトはいつ始まったのですか」
「ボランティアではどんなことをするんでしょうか」
「今日は何人ぐらいいらしているのですか」
といったプロジェクト全体に関わる質問にも「もしかして事務局スタッフ??」と思わせるような完璧な回答。スバラシイ!!
しかし、驚いたのはその後。
スタジオにマイクが戻り、取材が終わった直後、「はぁぁぁぁ、緊張した」と脱力するSさん。
え?さっき何の動揺も感じさせず、堂々とお話してたのに!!
全くそうは見えませんでしたが本当はとっても緊張していたのだそう。
テレビだったら美男美女のお二人がニコンのビブスで登場して
ニコンさんのアピールにもつながったかもしれませんが、
今回はラジオだったのでお届けできたのはお二人の美声だけ。
名取市に工場があるニコンは地元の方たちにとって愛着のある企業さんです。
そのニコンさんがボランティア活動に力を入れて、将来の名取市、そこに育つ
子どもたちの生活を守るための海岸林再生に取り組んでいるということを
お伝えできたこと、プロジェクトにとってもプラスになる出来事だったなぁと思っています。
Sさん、Nさんありがとうございました。
そして長靴を履いて現場まで来てくださり、みんなとの記念撮影、握手に嫌な顔せず
応じてくださったムーディ勝山さん、ミミゾースタッフの皆さん、ありがとうございました。
広報室の林です。
先日小さな画伯がボランティアに参加してくれました。
(小学生姉弟の弟君の方。お姉ちゃんもとっても絵が上手なんですよ)
クロマツの周りに水たまりができていたり、
ツルやクズがぐるぐると伸びて
マツや防風柵に巻き付いていたりするのをみて
なんとかしたいと思って頑張ってくれました。
今日はその画伯が描いた絵をご紹介します!
←この絵、とてもよく描けていると思いませんか??
お姉ちゃんと一緒に溝切り(排水路づくり)にはまってくれていましたが、その様子がとてもよく伝わってきます。
排水路を作るだけではありません。まずは苗の周りにある草を刈り、巻き付いているツルもちゃんととりのぞいて、その後に溝切りです。
最後の「おっけい!」(ひらがななのがなんともほほえましい)は大人でも感じるちょっとした達成感。水たまりが大きかった分、頑張って排水してクロマツを救出できた達成感は大きいのです。雨の中、本当によく頑張ってくれました。
全く絵が描けない私は、何も見ないですらすらと描いていく様子に本当に感心させられます。色使いもとってきれい。
来月には公開できると思いますが、彼らのママであるパートのSさんの力作“植栽地おもしろイラストマップ”も、とっても素敵な仕上がりです。やはり絵の上手い下手も遺伝なんでしょうか??
明日のボランティア活動もこの草刈り、ツル切り、溝切りをやっていただくことになると思います。この絵でイメージがわきましたか??
明日は雨じゃないといいですね。よろしくお願いします。
地元のスーパーお助け隊員
広報室の林です。
先週末、東北は大雨に見舞われました。
たくさんの方から「現場は大丈夫ですか」と心配する連絡をいただきました。
気にかけていただきありがとうございました。
長く続いた雨でマツの根腐れが心配ですが、
雨の中ボランティアに来てくださったグループが溝切りをしてくださるなど
できる限りの対応はしています。
そんな中、東京や名取に勤務するニコンの社員さん同士で
心配したり状況を報告したりするメールのやり取りがなされていました。
(私にもCcを入れてくださっていました。ニコンさんがすごいのは先日ご紹介した
自主性だけではなく、この見事な連携、チームワークだと私は思っています)
メールの一部を編集して紹介させていただきます。
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■名取勤務のMさん14日発信
12日の土曜日に海岸林の植栽地を見てきました。 目的は普段の作業では出来ない植物観察等を兼ねてですが 今の雑草(特に多い所)や作業車道の冠水状況がわかりそうな写真撮ってきました。
今回見たのは海側の植栽地の一部(南端から誘導灯北側ちょっと)でしたが 黒松の植えてある地面には水たまりもなく溝切りが有効に働いていたのがわかりました 今回の雨が雑草にも恵みの雨だったかのように 雑草の勢いが半端ないと感じました 壺刈りしてくれるのをじっと耐えて待っている様に見えました
盛り土の下(車の走る道路)はいたるところで冠水し車は侵入出来ない状態でした 今週末は苗木を雑草から救い出すべく覚悟して作業に臨みたいと思いました ===================================
Mさんは仙台市内にお住まいで、現場に近く、個人的な趣味(草花や鳥が大好き)
を兼ねているとはいえ、わざわざ現場に行って様子を見てきてくださったこと、
そして写真を共有し状況を報告してくださったことを本当にうれしく思いました。
(当日現場で支援者さんの視察対応をしていた吉田は遠くにMさんらしき姿を
確認していたそうで、「やっぱりそうだった!」と喜んでいました)
Mさんは毎回ボランティア参加の皆勤賞。いつも黙々と作業してくださっています。
そのMさんも何時間と割いてきた排水路づくりの作業「溝切り」が有効に働いているとの
報告もとてもうれしかった!!
今週末もMさんはボランティアに来てくださいます。いつも本当にありがとうございます。
現場の近くにこんな心強いお助け隊員がいることに感謝!です。
写真の通り、作業道は冠水していますが、クロマツたちは元気です。
心配してくださった皆さん、ありがとうございました。
そして、今週末ご参加のボランティアの皆さん、
溝切り、草刈り(つぼ刈り)よろしくお願いします。
震災から4年半となった9.11、明け方まで大雨が降り、
宮城北部の大崎市、大和町、栗原市、富谷町などを中心に大変な一日となった。
共同通信社が9.11をめがけて当プロジェクトを含む被災地復興について
記事を全国に配信したが、購入するメディアは少なく、不発になったかもしれない。
朝5時半過ぎ、テレビをつけると、東北本線や仙台空港アクセス線などは不通が決まった。
東京から寄附者が贈呈式と視察を兼ねてくる予定だったが、延期にしていただいた。
しかし、東北電力労組はすでに半年ほど前にはこの日に来ると決め、
参加する方は休暇を取り、覚悟を決めて前日から名取の隣の岩沼市入り。
お互い余程のことがない限りやるつもり。
昨年は、二度と来たくなくなるぐらいの、1年で最も暑かった日に草と格闘。
前日は1時間もいただいて、プロジェクト活動報告をさせていただいた。
この配慮はありがたい。即現場に突入できる。
雨上がりこそ「溝切り」です。朝からこれonlyになりました。
平成27年度植栽地のうち、最も水捌けの悪い1ha(約5,200本分)を、
根腐れの恐れから「救出」していただいた。
今年の約10haの植栽地の「溝切り」は、すべて終えたことになる。
ここまでやってダメなら、キッパリ諦めます。
11月まで、一応、点検、補修は続けようと思っていますが。
この1haは、今までで一番悪い場所。
4月、8月、9月の3回、合計100人強×3時間ぐらいの労力をかけた。
自然の降雨の力も借りながら、1番手、2番手、3番手と、徐々に深いものに仕上げ、
随時新設もしてもらった。
水溜りのない場所でも、足の感覚で「水脈」を当てます。
この1haは、表面に水がなくても、地中で滞水しています。
柔らかさがチガイマス。試しに一鍬掘ると、水が染み出てきます。
そこを水源地として、「松と松の間を通して」、最寄りの排水溝まで最短距離の溝を作ります。
放っておけば、半分以上枯れるのは、隣の他団体の現場を見ればわかります。
しっかり作れば、昨年の植栽地と同様、翌年その場所はやる必要がなくなる。
ザックリ言えば、植栽したその年しっかり頑張ればいい。
9.11。
やっぱりこの日は、東北に住む方が頑張ってくれました。
頼りにしています。ぜひ個人参加もしてくださいね。
ホームページが新しくなりました
海岸林担当 鈴木です。
海岸林再生プロジェクトのホームページを改修していますと以前、ブログにてお伝えしていました。
時間がかかってしまいましたが、やっと完成しました!(一部ですが・・・)
完成したのは、【個人での支援】【法人での支援】の2つ
★変更ポイントその1★ バナー表示の変更
これまで、バナーのメニュー表示の中で【隊員募集】【隊員紹介】となっていましたが、
個人で支援できることは何だろう? 法人として支援できることは何だろう?
というギモンを分かりやすく解決するために、【個人でのご支援】【法人でのご支援】に変更しました。
ご支援の内容が分かりやすくなったかと思います。
★変更ポイントその2★ 写真を多く掲載
特に、ボランティア活動レポートでは、多くの写真を掲載し、
写真を見ただけで活動内容がわかるよう工夫しました。
他のページでもなるべく多くの写真を掲載するようにレイアウトしました。
ボランティアにいらしてくださった方は、どこかにお顔が掲載されているかもしれませんよ!
★変更ポイントその3★ 隠れていると開けてみたくなる!
ボランティア活動レポートでは、「アコーディオン式」と言われる方式を採用しました。
通常は閉じているのですが、使う時に蛇腹を開くアコーディオンのように、
最新のレポートのみ写真を表示し、以前のものは通常は閉じられています。
▼をクリックして開けてみてくださいね
やっとみなさんに公開できる運びとなり、やれやれの感です。
制作を担当してくださった㈱ディ・エフ・エフのみなさん、
オイスカの広報アドバイザーをしてくださっているコーズ・アクションの菅さんに感謝申し上げます。
トップページ、プロジェクト概要などのページは9月末ごろを目処に引き続き改修を進めていきます。
こちらもお楽しみに!!
こんにちは
海岸林担当 鈴木です。
プロジェクトの所在地は仙台空港のすぐ近く、飛行機誘導等の近くですと度々伝えていますし、クロマツと飛行機の写真がブログに掲載されることもしばしばです。
今回、ボランティアに参加してみて、本当に飛行機が間近に見られるのに驚き、うわぁ!こんなに近くで見られてラッキー!と思えるほどの近さです。
写真ではどうしても飛行機が小さくなってしまいますが、実際は本当に大きくて迫力があります。
ソラ男さんたちがわざわざ写真を撮りに植栽地の近くまで来るくらいですから。
飛行機が間近に見られてラッキーと思ったのは最初の数機・・・次々と降り立つ飛行機を見ては、「(乗客は)きっと、この雨の中、あの人たちは何をしているんだろう?」と思っているのだろうなぁと飛行機を見上げていました。
雨で濡れて作業をしながら、’機内で「仙台空港に着陸する寸前の両側に見えますのは、津波により消失した松林を再生させようと、全国からのご寄附により実施されている『海岸林再生プロジェクト10ケ年計画』の植栽地です。ボランティアの方々が作業している姿が見られることがあります」’などとアナウンスされていたら、雨の中の作業も報われるなぁと一人考えていました。
今度は、飛行機に向かって大きく手を振ってみようっと!!