今年度最後のモニタリング調査から
清藤(緑化技術参事)です。
今日(11月15日)、東京、神奈川、地元から集まったボランティアさん約70名による最後の作業が行われた。植栽木のモニタリング調査を春から行っているが、ボランティアさん12名にお手伝い願い4組に分かれて樹高、根元直径、生育状態を調査してもらった。
調査の結果は一年間の結果をまとめて報告するが、ここでは速報をのべたい。
樹高生長は前回9月15日からほとんどみられていなかった。しかし、根元径の増大がみられた。このことは秋口から冬に立ち向かって耐える内部木部組織の充実がみられていることが示唆された。
苗木別にみると、コンテナ苗よりも露地苗の方が生育が優っていた。春植えの植栽木は根元径が細いもので8mm、太いものでは20mmもあり平均13mmになっているが、今回秋に植えたコンテナ苗の調査をしたところ、平均樹高32cm、平均根元直径は7mmであった。高さに対して細いのが気になった。
この日は天気に恵まれた。しかし時折西から吹いている風は冷たい。時には風速10mを超える風、秋植えしたコンテナ苗がまともに風の影響を受けてなびいていた。この冬を秋植えコンテナ苗は乗り越えることができるのか、気になったところである。