苗の掘り取り・出荷、植栽、床替の同時進行、順調です!
小雨ですが、すべての仕事は迷いなく続行。
植栽は宮城中央森林組合を中心に。 、 最小でも一日2,000回以上は唐鍬をふるうのだと思います。 基礎体力がなければ、鍬をふるいながら、工夫も続ける頭の回転も気力も生まれません。 森林組合に負けじと、仙台市森林アドバイザーの会の皆さまが無償シニアボランティアとして 気持ちと体力の限りを尽くし、休まず、連日の加勢をしていただいています。
そして、植栽の裏方「掘り取り・出荷」は名取市海岸林再生の会。 苗を植えるということは、育苗場で支度をしないと、現場に苗が供給されません。 木を植えるとき、誰の手でここにあるのかを想いを巡らすことは案外難しいと思いませんか? 掘ったばかりの新鮮な苗が一番いいのです。地元農家の皆さんは誰より早く出勤しています。 通勤時間10分の優位性で。しかも出荷先も10分。
植栽初日、仙台森林管理署と宮城県庁、名取市役所の視察がありました。 「本当にいい苗ができましたね」という海岸林復旧工事責任者の方のコメントを伝えた時の嬉しそうな顔。
さらに、第2育苗場では1.5日かけて、37.5人工かけて、来年植えるための1年生苗の「床替」15,600本を。 こちらには名取市海岸林再生の会の会と、海岸林背後の北釜地区農地所有者などが。
「Behind the camera」 私、オイスカ・タイの見原アイサ事務局長にこの言葉を教わりました。 カメラに映らないものを見なさいという意味と受け取りました。 そういう日常を皆さんに伝え、「名取市海岸林を守る会」以降への記録に残したいと思います。
28日:5200本。29日は7200本。30日は6,650本。 明日を含め4日の初動で一気呵成に20,000本植栽目標に臨みました。 それに伴う3つの大きな業務合わせ3日合計193.5人工を投入。 このような人員の投入が出来るのも、たくさんの方の寄付のおかげです。 しかし、我々は2020年まであと7年。こういう繰り返しを行わねばなりません。
盛土の土は採取した場所によってさまざま。
大きな石がごろごろしていたり粘土質だったり砂地だったり……。
硬いところは植えるのに手間がかかりますが、柔らかいところは作業がはかどります。 「1m毎に硬さが違う」「粘土はきつい」(作業員さんの声)
また今日は、新聞社、雑誌、テレビ・ラジオ局の取材も。
今年度の植栽は約15ha、7万5千本の予定です。
今夜は東から、すなわち海からの暴風雨。名取事務所が揺れるほど、怖いほどの強風です。 植えたばかりのクロマツに、ものすごい海のしぶきが混じった強風が吹きつけていることでしょう。 雨乞いの思いが強すぎましたかね。でも、クロマツですから。信じています。