海岸林で鳥見ing(2020/8/15)
2020年8月17日( カテゴリー: いきもの )
地元のボランティアの三浦隆です。
名取市の海岸林で観察した生き物、主に野鳥を中心とした情報、話題の6回目を発信したいと思います。
今回紹介するのは鳥版アニマルトラッキング(直訳:動物追跡)です。現在その野鳥が見えなくても、いなくても野鳥が居た痕跡(フィールドサイン)から何をしていたか行動を推測するという遊びです。方法としては、落ちている羽根、使った巣、吐き出したペリット、足跡等を探し、その持ち主と何をしていたか等に思いをはせることです。8月2日に、黒松の植栽地を見に行った時に、巣を2個、羽根を1枚、見ることができましたので紹介します。
巣1は、巣の近くでさえずり、警戒鳴きをしていたホオジロの物と思います。
巣2は、巣の近くのヨシ原の中で警戒鳴きをしてしていましたのでオオヨシキリの物と思います。
下の写真の羽根は、形や模様からキジの右側の翼から換羽の為に自然に抜け落ちたものと思います。
普段の散歩などでも痕跡を見つけたら、そこに存在した状況を推測するのもおもしろいものですよ。巣が空でしたので、今年生まれの雛は既に巣立っています。まだ遠くまで飛べないので、巣の近くで親がエサを持ってくるのを待っている様な状態です。自分でエサ取りもしているかもしてません。ヤブこぎしていると、目の前を一瞬横切る雛の影が見えることがあります。見つけたら、手は出さずにそっと見守ってください。
(吉田より:たしかに楽天カラーですね。いままで、海岸林内の排水路でこうなることはありませんでしたが、最寄りのビニールハウス団地内の排水路は、毎年一時的にこの状態になる時があります。何年も前、市内各地の排水路で、はじめてこの「楽天カラー」を見たときは、なにか悪いことが起こっているのかと思いました。それにしても、この満水の排水路(遊水池・・・)。7月末の大雨から数日後ですね。大雨の後の満水は、いつものことです。けれども、来年以降は「遊水池」ではなく、「排水路」になるよう検討しています。ちなみに、もう一本の海側の排水路(広浦側と同様のサイズ。全長1km×幅5m×深さ1.5m)は、名取市にお願いして、夏前に排水口を設置していただきました。もう、ほとんど貯まらないはずです。完成をまだ自分の目で見ていません。大改善へ1歩前進です。それでも、人力で溝切りをやらねばならない箇所はたくさん残っています)