ボランティアの皆さんへ

2015年8月22日( カテゴリー: 現場レポート )

8月20日午後、2014年植栽地16haを踏査しました。
(仙台育英vs東海大相模(実家の近所)6対6までは把握してました)
昨年1,400人、今年度上半期700人、1年半2,100人。
ここまで多くの皆さんに現場で草と格闘していただきました。
割り切って7月18日を最後に1ヵ月、ボランティアを入れませんでした。
途中に投入するかどうか迷ったのですが。敢えて我慢してみました。
私自身も震災以来、1ヵ月も現場に来なかったのは初めてです。
オイスカ方式は、人件費も投入して初期生長を期して「施肥」をしています。
苗から20cmに3ヵ所、3角形の頂点に穴を掘って、1本あたり50gを3点に分けて。
よく見ると明らかに苗の周りに草が出ます。他と草の出方がまったく違います。
その肥料の影響は短期的かもしれませんが、何事も最初が肝心と考えています。
今日は当然、真っ先に2015年植栽地に行きました。
想像はしてましたが、草のスゴさに一人で笑ってしまいました。
続きはまた明日。
もっと、はるかに驚いたのは2014年植栽地。
徹底した「つぼ刈り(下刈りの1つの方法。こちらに参考写真あり)」の結果は抜群でした。
100%ボランティアの皆さんと行いました。

最も草がない平均的な場所 (ここも去年は小つると、メヒシバで大変だったのです)

最も草がない平均的な場所
(ここも去年は小つると、メヒシバで大変だったのです)


最も草がある場所 (でも草に勝ってます)

最も草がある場所
(でも草に勝ってます)


【ここで私が考えたこと】
1.これからの後半戦、とにかく去年の16haより今年の10haが最優先。ほぼ専念できる。
2.去年の16haのうち、北端南端(1区・6区合計3.32ha)はもう少し手を入れよう。
3.厄介なシリーズ、①小つる、②メヒシバなどイネ科系、③葛に強烈に打撃を与えた。
4.それでも下半期、16haすべてを、最低一巡、点検下刈することを目標にしよう。
「種が成熟し、飛散する前に!」(これが大事)
→仕事の優先順位を誤らず、限られた戦力を投入しよう。
5.とにかく、植栽初年度の下刈りを徹底することの大切さ。
→将来的にみて、必ず低コストにつながると思います。
6.「造園と造林は違う」。美しい100点満点を目指さない。余計なことはやらない。
佐々木統括から、プロの投入を改めて検討しようと言われました。
私たちオイスカ方式は、あくまでも、プロとボランティアの併用方式を極めます。
プロにも苦手なものがあるけど、プロの必要性も感じました。
このように草が生えているところもあれば、一見草がないように見えるところも。
そういう現場でも小さな草の芽を見逃さないようひたすら歩いて探してやっつけてもらいます。
達成感を感じられる作業ではありませんが、黙々と作業に没頭するボランティアの皆さんに
ただただ感謝し、その集中力に感動しました。
「為せば成る」。また、明日来る方と頑張ろうと思いました。
無駄なことを人にさせないように、自分の思い込みを排除して、草からも人からも学ばねば。
カウンターを持って、1年半後の「活着調査」をやろうと思いましたが止めました。
枯れたのを探すのは難しい。去年も今年も植えたマツは、皆立派に育っています。
多くの人に世話してもらって、幸せなクロマツたちです。
広葉樹のことも続報します。
数少ない生き残った者たちの頑張りも伝えねば。

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