掛川市で活動報告を行いました

2015年8月17日( カテゴリー: お助け隊員の声, 本部発 )

kuga

久我さんに意気込みを語っていただきました


今年上半期も現場では存分に頑張ったので、
割り切って、7月20日から1ヵ月現場に行っていません。
東京を起点に西方面で活動報告を行ったり
学校林など海岸林以外のことにも費やしました。
8月14日、大阪マラソンを走って下さる久我君との打ち合わせと併せ、彼のチャレンジを応援し、寄附していただいている方が多い掛川市で活動報告会を行い、男女比半々、幅広い年齢、オイスカの中野悦子新会長を含む40名以上の方が聞いていただきました。
静岡県沿岸には、東から西まで広大な海岸林があります。
震災以降、遠州灘や三保の松原を何度も歩きました。
 
 
 
富士市から沼津沿岸は、新幹線や第1・第2東名高速の車窓から、沿岸部が盛り上がって見えます。
その自然砂丘上に松林が延々と続き、東端には沼津の御用邸があります。
そして何といっても御前崎から浜名湖西の湖西市まで遠州灘全長100kmには、
150年かけて編み出されたと地元で言われる「人工斜め35度砂丘」が幾重にもあり、
その上に海岸林が造成されました。「遠州の空っ風」という西からの強風の飛砂対策です。
掛川市もそこに含まれます。
南海トラフへの危機意識が高い地域です。
「地震・津波が来たらすぐ退避」という看板、海抜の表示板が、すぐ目に入ります。
すぐ近くに高い場所がない個所も多く、袋井市や磐田市などには先人が「命山」と呼ばれる
円墳のような築山を築いてきたことに習い、国道沿いに新たに造成中の箇所や、
鉄骨の避難タワーがいくつも造られています。
活動報告会はだいたい1時間。
「宮城の現場報告」「寄附への御礼」が趣旨ですが、
そのご当地ネタを話すのは、あらゆる意味でとても大事だと思っています。
「地元なのに知らなかった」と言われることがとても多いのです。
ただ、全国各地の海岸林を見ていて共通して思うのは、
看板だけでももう少し設置して、「何のためにこの森があるのか」、
できれば先人の労苦や技術、松くい虫との戦いの現状に触れればいいのに…
と思ってしまいます。税金を使った説明責任として。

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