4月18日 ボランティアの日レポート その5 縁の下の力持ち
広報室の林です。
昨日はかわいい新入社員女子2名の活躍を紹介しましたが、
今日は私から見たら同じように“かわいい”山の男たちをご紹介します。
今回のボランティアでは広葉樹の植栽を行い、その指導のために
宮城中央森林組合のスタッフが1日サポートをしてくださいました。
山の男というより、お兄ちゃんという感じでしょうか。
ボランティアの皆さんが集合する前から打ち合わせ。
そして培養土や道具を積み込みスタンバイ。
水もダンプに積んで、植栽現場についたらポリマーと液肥を混ぜた水をつくり、裸苗の根を浸し、苗木袋へ。
活動がスムーズに動いていくように、全部彼らが段取りしてくれていました。
みんなまだ若く、昨年からこの仕事に就き、すぐにこの現場で植栽を体験したお兄ちゃんもいれば、今年入ったばかりだというお兄ちゃんも。
自分たちは裏方と思っているからでしょうか、ボランティアさんとなかなか打ち解けて会話をしてくれません。
いろんな企業さんがプロジェクトを支えてくれていること、
そういった企業さんが社員さんをボランティアに派遣してくれていること、宮城県内だけではなく、全国からこうして作業に来てくださることを伝えると「え!?東京とかからも来てるんすか?まじっすか・・・・・・。いや~ありがたいっすよね~」と。
普段は松島を拠点に仕事をしている彼ら。
日本の林業はどこも同じですが、“切る”仕事ばかりで“植える”仕事はほとんどありません。
だから「この現場では 植えられるからうれしい」と。
オイスカのほかの森づくりの現場でもそうですが、「植えたい」人が多いので、
今の日本の森林の現状を伝え、今求められている作業は何なのかをご理解いただくのに
とても時間がかかります。
「ボランティアさんも同じで今日は植えられてうれしいと思ってるよ、きっと」と伝えると
「そうっすよね~。やっぱ10年後とかお父さんが植えた木だよって言えたりしたら嬉しいっすよね~」と。かわいいなぁ・・・・・・。
でも嬉しいと言いながらも
「先輩がすごいので、ついていくのが大変。毎日背中が痛くてたいへんだった」
と昨年の植栽を振り返っていました。
大大大先輩の佐々木勝義さんが参加者のボランティアの皆さんに
植え方を説明している時、実は誰よりも真剣に聞いていたのがこのお兄ちゃんたち。
(・・・だと私は感じました)
林業に従事していても植える機会が少ない彼らにとって、先輩からこんな風に分かりやすく説明を受けるチャンスはそうないはず。
以前佐々木さんが「今回の海岸林再生で技術の伝承ができたのはとても大きい意味のあること」と言っていたことがとてもよく分かります。
ボランティアさんたちの作業が終わり、鍬などの道具をダンプに積み込むと一足先に事務所に戻り、午前中使った道具も含め、片付けをしてくれていました。
本当に裏方に徹している彼ら。縁の下の力持ちがいないと動いていきませんが
縁の下から彼らを引っぱり出してくることも時に必要かなぁと思っています。