吉田です。このプロジェクトには、2012年以降のボランティア受け入れ業務の大半を、スタッフとともに歩んでくださり、われわれが「レジェンド」と呼ぶ大槻壽夫さん(81歳)という大きな存在があります。そして、大槻さんを筆頭にした宮城県民を中心とするリピーターチームは、名取海岸林再生の誇るべき財産と思っています。「名球会」じゃないけど、あと10年後には大槻さんのように参加日数200という方が何人も!となるでしょう。

 このコロナ禍で、他県からのボランティアは激減し、宮城県民の若者も一気に減り、2020年には270人、2021年は313人、2022年は878人と、コロナ禍前の1,878人と比べ大きく落ち込みました(2023年は上半期で868人)。その間、宮城中央森林組合、松島森林総合、名取市海岸林再生の会のプロの施業は淡々と続きましたが、オイスカならではのボランティア人海戦術によるクロマツ林内の葛枯殺などは滞りました。ですが、リピーターチームは腕に磨きをかけた3年になりました。今年はとくに、平日休日を問わない公募ボランティア日以外の支援企業・労組ボランティア日にも、大槻さんとともに駆けつけてくれる県内外のリピーターが明らかに増加。1開催日平均で指導者的存在のリピーターは4.2人。際立った今年の特徴です。いまのところ怪我なく、事故なく、厳しい夏を乗り越えつつあるのは、この皆さんの影の支えだったと思います。

 この皆さんの存在に甘えることなく、引き続き、抜かりなきように頑張ります。しばらく来れなかったリピーターさんの再訪も楽しみにしながら。

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