オタクの休日 静岡市巴川編
広報室の林です。
先日に続き、オタクの休日です。
年齢がばれてしまうのですが……私が生まれた翌年、
静岡県浜松市の自宅は床下浸水の被害に遭ったと子どもの頃から聞いていました。
いつも聞いていたその水害は「七夕豪雨」と呼ばれていました。
その時に静岡市を流れる巴川流域が甚大な被害を受け、
その後大規模な対策が行われましたが、そうした被害や対策について
多くの人に知ってもらうための施設が
静岡市の治水交流資料館「かわなび」です。
今年も各地で水害が相次いでいましたから、
展示されていた40数年前の写真、とつい先日テレビで見た映像とが
どうしても重なってしまい、日本はいつでもどこでも
こうした災害に見舞われているのだとあらためて思いました。
こうした施設で学ぶといつも感心するのは治水のための技術。
昔から多くのお金と労力をつぎ込み、暴れ川を治めてきた歴史が
各地で見られます。大阪で見た海外から招かれた技術者の
デ・レーケさんのような人たちの功績も大きいと思います。
こちらの施設では、高さ・深さなどがイメージできる展示が印象的でした。
これは2階から1階を撮影したものですが、1階展示室の壁には、
一般家屋の1階・2階の高さが分かるようなイラストが描かれています。
●mの浸水は、私たちの普段の生活のどこまで水が来るのかがよく分かります。
そして何より素晴らしかったのは、説明をしてくださったスタッフさん。
私たち2人のためにずっと案内&説明をしてくださいました。
(あまりに丁寧な解説、素晴らしい展示に長居してしまい、うっかりランチ時間を逃したほど)
写真は、床に描かれた周辺地域の地形図で川の流れを説明してくださっている様子。
あまりに熱意ある分かりやすい説明に吉田が「失礼ですが」と
前職を聞くと警察官だったとお話してくださいました。
でもそんなものはここでは関係ないとキッパリ。
小学生が防災教育の一環で施設を訪れることが多いそうですが
どうしたら子どもたちに伝わりやすいか等々工夫を重ねているとのこと。
誰に対しても分かりやすく伝えようと努力なさっているのが
とてもよく分かりました。
伝えるためのよい展示。
伝えようとする情熱。
どちらも大事。
よい学びを得られたオタクの休日でした。
昨年の大阪の毛馬閘門に同行した際は
オタクの道の入り口にも来ていないと思っていましたが、
少し入り口が見えてきたような気がしています。