海岸林で鳥見ing

2020年6月26日( カテゴリー: いきもの, お助け隊員の声 )

こんにちは
海岸林担当の鈴木です。
雨の季節です。紫陽花の似合うしとしと雨は風情がありいいものですが、
ニュースで「線状降水帯」という言葉を耳にするたびに水害が起こりませんようにと祈るばかりです。
雨の季節ですが、地元のボランティアの三浦さんから、
心が晴れやかになり、はっと息をのむような素敵な写真がブログ文章とともに届きましたので紹介します。
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地元のボランティアの三浦隆です。
名取市の海岸林で観察した生き物、主に野鳥を中心とした情報、話題の3回目を発信したいと思います。
今回紹介するのは題して「旬な鳥」です。
去る6/20のボランティアの日にこの付近で今、最も旬な鳥を見ましたので紹介します。
その鳥の名は「コアジサシ」です。
DSC_1557
越冬地のオーストラリアやアフリカの沿岸よりはるばる夏鳥として繁殖する為に(日本など)この地に渡って来る渡り鳥です。
過去に晴美-三宅島航路で海上に浮かぶ発泡スチロールで休むコアジサシを見たことがあります。
休み休み繁殖地を目指して渡りをしているのを実感した思い出のある鳥です。
今回閖上地区側の植栽地のゴミ集め、くずの除伐作業中に植栽地の隣でひっそり営巣していることに気づきました。
かつて(30年くらい前)は宮城でも200つがい以上繁殖していましたが、
現在は数羽が見れるだけに激減してしまいました。
繁殖地となる場所の減少、カラスなどによる食害で数が減っていて絶滅危惧種に指定されている目にする機会の少ない鳥です。
写真の青空バックで飛翔する姿は私が抱いているこの鳥のイメージ「夏」そのものです。
どの野生生物もですがコアジサシも例外でなく繁殖場所が人の活動場所と近い為、人の影響が最も懸念されます。
繁殖が成功することを見守り願っています。
巣に近づくと威嚇や繁殖放棄してしまうことがありますので鳥とのソーシャルディスタンスをとってそっとしておいてください。
<コアジサシ(小鯵刺)のデータ紹介>
全長25cm(比べる物指し鳥としてはムクドリ、ヒヨドリ大です)
展開翼長51cmもありスマートに見える鳥です
小魚をダイビングしてとらえる様子から「鯵刺」の名前が付いたようです(下写真)
沿岸の砂浜でくぼみを作り小石、貝殻を敷いて巣を作り風雨、外敵から身を呈して卵、ヒナを守ります
DSC_1750
合わせて、植栽地でよくピーチクパーチク飛びながら鳴いているのですが、姿のなかなか探せない鳥「ヒバリ」も
アップで撮れましたので画を紹介します。
DSC_1694

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