在宅勤務中の吉田です。
海外のオイスカ現場は、重たい足枷がついている状況が続いていましたが、皆様にお約束できる今後成すべき活動が見えてきたことを受け、緊急募金を開始しました。ぜひご協力いただきますようお願い申し上げます。
そもそも、海岸林再生プロジェクトへの支援は、海外在住の日本人だけでなく、外資系企業だけでなく、外国の方からも協力いただいています。視察・作業参加は世界60ヵ国から。これまでは支えられる立場でしたが、これからはお返しする立場。SDGsへの貢献、Eco-DRR(森林など生態系を活用した防災・減災)の面で、恩返しの取り組みはすでに始めていました。
Eco-DRR研修で名取に滞在したフィリピン・タイのスタッフからは、山火事が隣接地から延焼し、住民の手で食い止めたと報告してくれました。オイスカタイ駐在代表 春日智実のブログ 海外で山の植林と言えば、第一に火との戦い。彼女の最近のブログにも出ています。
フィリピンルソン島最北部では、外出禁止でも山火事消火だけは別扱い措置。農場で作った野菜を医療関係者や、陸の孤島になっている村落に野菜を届けていたが、途中で断念と電話で聞きました。ミャンマーでは、岩手県・宮城県の国際ロータリークラブ(2520地区)のメンバーでもあるオイスカ宮城県支部亀井文行会長の計らいで、全メンバーからの多額の募金により飲み水用の井戸・トイレなどを含む学校が完成しましたが、まだ再開のめどが立っていません。(7月1日再開という情報もある)私は今年2月に訪問しましたが、校舎自体を「Dangerous School」と先生が言うほどの校舎で、村自体が飲み水自体に窮していました。そのような各国最前線で、従来の活動に加えコロナ対策を最優先に、そしてEco-DRRも踏まえた新しい活動が行われます。
緊急事態宣言は解除となりましたが、世界中でたくさんの人が亡くなった事実をあらためて再確認しました。8割おじさん(西浦博・北海道大教授(理論疫学))曰く、「コロナウイルスとの戦いは、野球でいえば1回裏が終わったというぐらい」とのこと。長い戦いを覚悟し、今後の東京本部海岸林チームは、まず海岸林でやるべきことをやるとともに、海外現場の後方支援部隊として働きたいと思います。
ちなみに、ミャンマーのこの地区の「子供の森」計画支援校では、突風対策、遮熱・乾燥対策も念頭に置いた植栽を行っています。最も暑い時期がコロナと重なりましたが、毎日幼い苗木に散水してくれたと思います。