今年はずっと明らかな少雨が続いていた。
記録がある1976年以降43年間の気象データでは、9月としては2番目に少雨。(2009年が13㎜)
台風19号の前は、全長1㎞の林内作業道兼遊水地の一番奥まで車で行けたほど。
2017・2018年は、11月でも深さ70㎝あまりの「水路」だった場所。
一転して10月は過去43年最多の月間降水量555㎜。
年間降水量の半分が一気に降った状況。
台風19号関連で3日間にわたり304.5㎜。1日あたりの降水量では史上2位。
(1位:2011年9月21日に251.5㎜、2位:2019年10月12日に240㎜)
過去9年の月間降水量(仙台空港)
海岸林チームの鈴木・林が、2・3日前のブログにも書いたように、
イラストレーターのicoさんは、名取のご実家も、いま住む福島の家も
被害を受けています。我々の現場など沿岸部はほぼ変わりない状況ですが。
ボランティアの大槻さんは「少しだけ浸水した。泥の片づけが大変だった」と。
名取事務所から徒歩5分の場所は道路冠水。稲わらが散乱。
名取市議会の現時点の被害確認では、床上浸水44件、床下浸水64件。
土砂崩れ46ヵ所、道路冠水24ヵ所、道路損壊9ヵ所、倒木11ヵ所、越水7ヵ所。
農作物被害は冠水や浸水によりコメ、大豆、セリなど総額3.17億円。(河北新報記事より)
当プロジェクトがお世話になっている、林野庁治山課、仙台森林管理署、
宮城県森林整備課治山班、名取市農林水産課は、その対応の真っ只中。
航空写真などでは限界があり、いまは実踏も出来ず、林野被害の全貌をつかむのが
非常に難しいと聞きました。ボランティア不足という報道を聞いていましたが、
この3連休は、仙台からバスが出て、被災地に続々人が入ったようです。
私自身はたいへん迷ったのですが、オタクがやるべきことに徹して、
モニタリング調査地の写真管理で、丸一日歩き倒しました。
8・9月が少雨だったためか、林内の滞水は少なく、遊水地の水位は20㎝もない。
10月25日に、また119.5㎜降ったにも関わらず。
3週間経ったら、林内に穴を掘って、盛土内部の滞水を調べます。

底が見える・・・こんなに降ったのに、不思議だ。

底が見える・・・こんなに降ったのに、不思議だ。

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