JR連合の中山部長が、6/29~30の感想を寄せてくださいました
JR連合 組織・政治部長 中山耕介
6月29日3度目の「海岸林再生プロジェクト」のボランティア活動は、あいにくの雨模様の中で行うこととなりました。
JR連合は、労働組合のモットーでもある〝助け合い・支えあいの精神〟のもと、東日本大震災の被災地への連合救援ボランティア活動やカンパ活動に取り組んでくるとともに、2007年から「富士山の森づくり」で連携してきたオイスカの同プロジェクトに対して寄付をおこなってきました。2015年からは自分たちが寄付したものがどの様に活かされているのか、また、東日本大震災からの復旧復興がどのように進んでいるのかを、体感して知るために、全国のJRから数名ずつ参加者を募り、隔年で現地でのボランティア活動を行ってきています。
私自身は、2年ぶりの作業となり、前回見たクロマツたちがどのくらい成長しているのか、現地入りする前から楽しみにしていました。2年前に〝つぼ刈り〟や〝つる豆抜き取り〟を行ったクロマツたちを見ると、確かに20~30cmほど背が伸び枝も増えて育ってはいたものの、正直、2年でこんなものなのか、とも思いました。しかし、後から、津波の被害を免れ所々に残存するクロマツの樹齢が120年と聞き、立派に育つまでは相当時間がかかることを改めて実感したように思いました。
他の植物らに負けないくらい育つように手間暇かけなければならいし、成長したクロマツを間伐する作業も膨大にあると伺いました。まだまだ気の遠くなるような作業が残っているなかで、同プロジェクトの取り組みが持続され、かつ、何よりも、地元地域の関与が欠かせないと感じました。
今後も、主体性をもった地元住民、地元自治体などの連携・協働が行われることを切に願うとともに、私たちの組織としても、私個人としても微力ながら支援させていただきたいと思います。
最後に、今回、作業後に仙台市の震災遺構「荒浜小学校」を見学した際、震災前の荒浜地区にあった海岸林の写真や模型で元々あった壮大な海岸林の姿を目にし、同プロジェクトの意義だけでなく、その難しさをも改めて感じました。