「指導」のすがた
2018年5月11日( カテゴリー: 現場レポート )
宮城中央森林組合もベテランY班長が定年退職。
今年はとくに若手育成の様相。いつも手短に「指導」する姿が目に入る。
初日の造林講習会の時、3分の1ぐらい新顔に見えた。
でも、例年に増して、機敏に動く中堅職員の存在感がある。
危機感を口にする中堅の声も聴いた。
新顔の彼、「新入職員かな?」と思って聞いてみたら、
「前に林業会社で10年やってたんですが」
おー10年。若いのに。
「でも植えるのは初めてなんです。皆さんにいろいろ教わってます!」
たしかに植える手つきは初めての様子。
「あいつら遅いのにすぐ休憩取りやがって・・・」ボヤキの声も耳にする。
「なんで、ここやらないでアッチ行っちゃうんだ。最後までやれよ」
よく聞いていると、ブツブツ言う声も聞こえてくる。
1日500本以上植えてしまう人から見たらそう言いたくなる。
若くてもベテランの半分も植えられないんですから。
「ホント疲れる。(教えるのは)植えるより疲れる・・・」
植付開始から数日は、解散の後、毎日聞いたような気がする。
「なに言っても返事もできないんだ。手ごたえがない」
その当人、林業まったく未経験のA君・B君は、今日は僕の目を見て会話しました。
どこも必死で人を育てないと将来危うい。
植栽の経験がないという空洞化は、現場も行政も同じ。
佐々木統括も、ここを「育成」の場所にしたかった。
ん?・・・
書き終えようとして思い出した。
今日も佐々木統括から1回叱られかけたな。
逃げ切ったというか、かわしたというか、
正確に言うと、今日は力で遮って除け切った。
統括からそういう逃げ方も「指導」されたのかな?
危なかった・・・