12月2日、川崎市麻生区の「早野聖地公園里山ボランティア」に
日頃のご支援のお礼と活動報告の機会をいただきました。
震災以降、海岸林の寄附金募集チラシを6千枚も配り、
年1回は名取に来て、いつもブログも書いてくださる井上さんと、
そのお仲間が汗をかいている現場に。
この団体は、活動歴18年。メンバー70名。年間40回、土曜日終日。
関東で「谷戸」と呼ばれる里山の谷間、生物多様性の宝庫、
5.5haものボリュームをびっちり管理しておられました。
「なかなか進まないんです」と言っていましたが、そんなことはない。
コツコツ進めていることで山は喜んでいると思います。
一番いい山の手入れの仕方です。
川崎北部は南部の京浜工業地帯とは、まったく趣の違う場所です。
私の実家から小田急線で6つ目の「柿生駅」で下車。
田園地帯を抜けると、見るからに管理されている里山。
東京ドームの全敷地以上を、一団体が責任もって扱い切っている。
炭焼き小屋を中心とした、機能的ですっきりした拠点。道具の置き方がキレイ。
12月は「炭焼き用原木準備」を5日間。その初日のようです。
1月から2月は5回炭焼きをするようです。
着いた時、樹齢50年以上のコナラの大木を、チルホールで引き倒した後でした。
人数をかけて分業し、安全管理も相当しっかりしています。

びっくり。元名取北高校の先生がメンバーに

びっくり。元名取北高校の先生がメンバーに


雰囲気がいい。とにかく遊んでいる人はいない。
作業中は、棒立ちも、無駄話も、議論している人もいない。
みなさん、完全にライフワークにしているのでしょう。
指示・命令が飛び交うわけでもなく、黙々と、率先して分業している。
こうなるには相当のご努力があったはず。
炭焼き小屋や休憩所を拠点に、おじさんがタムロするような団体を、
かつて何度も見てきましたが、そういったサロン化とはまるで無縁。
「自分の得意なこと、やってみたいことをやってもらうようにしているんです。
そうすると伸びるから」(元百貨店勤務という小泉会長)
川崎北部は、この皆さんのおかげで、プロジェクト支援者集中地域です。
こういう「本気」の活動をしている方たちに応援されていることは光栄なこと。
ご支援のお礼と活動報告をするつもりが、大いに勉強になり、刺激を受けました。
大木を伐採した後、若い木が育っています。
むかし植えられたモミジも、里山にとけ込み、色づいていました。
ちょっとしたことなのですが、いい場所に植えたなあと。
どこに何を植えるか、そういうことって大事です。

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