抜いたツルマメのその後 <考察と見解 編>

2017年10月30日( カテゴリー: 現場レポート )

ツルマメを食べてみる、抜いたものを観察する。
色々な人の目線で現場を凝視する。どんな発見があるかわかりません。
抜いたツルマメでも結実・拡散するという実験結果、すごく興味深く思いました。
以下は、現場管理するものとしての見解です。
結論から言うと、処分方法は「これが限度」。
しぶとく出てきたとしても、「発芽率は極端に落ちる」と考えています。
種の数から比較すれば、限りなくゼロに近いぐらい。
早くも虫が着いていたと言う発見もありました。
ツルマメの種を数日のうちに食べ始める虫もしぶとい。
ドングリと同じですね。雑菌も付くでしょう。
2016年植栽地は、去年もツルマメと戦い、同じ工程で処分をしました。
しかし、その場所は今年は9月に1回の抜き取りで済みました。
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また、抜き取ったツルマメを林内処分する以外の、別の処分方法としては、
林外搬出はコスト・労力高。深く穴を掘って埋める以外行き場なく。焼却はもちろん不可。
海に投げ捨てるのはもちろん×(バツ)、海水を持って来て、漬け置きするのも現実的ではない。
抜き取るだけでも相当繁茂を抑えられるのは、これまでの実績でわかっており、
100点満点を目指さず、繁茂の程度を徐々に抑えてゆく考えです。
林業の現場的には、完璧や潔癖を目指さず、どこかで折り合いをつけるというのは、
事業としてスピード感と大局観を失わぬ基本的思考方法と私は常に思っています。
基本的に雑草一般は植生遷移し、クロマツの生長とともに日照を得られず
ツルマメも淘汰されると考えています。
しかしその次は、葛・藤など、別の種類のツルが増えると見ています。
戦う相手が変わってゆくでしょう。
(カラスウリとか、問題ないツル類も中にはある。選んで駆除ですね)

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