9月2日(土) ボランティア報告
暴風雨が予想されていた9月2日のボランティア。実施を危ぶむ声も出ていましたが、
実際には雨がパラパラと降った程度で、涼しく作業のしやすい天候の中、活動ができました。
112名+スタッフの大所帯。
まずはいつも通り、事務所前でスタッフの紹介、今日の作業の説明など。
今日の作業といっても、リピーターの皆さんにはおなじみの、いつも変わらぬツルマメの抜き取りです。地面が雨で柔らかくなっているため、大きな根っこも引き抜くことができる絶好のツルマメ抜き取り日でした! 午前中いっぱいかけてやっつけました。
午後からはツボ刈り……の前に育苗場での説明。
とはいえ、これは事務所からバスまでの最短距離を行く途中、ついつい吉田が説明を始めてしまったもの。
そうとは知らず、お昼休みをバスの中で過ごしていたニコスの皆さんは「時間になってもみんな来ない!」と
心配しながら待ってくださっていたことでしょう……すみませんでした。
午後の現場はこちら。クロマツが全く見えない草原のような場所に驚く参加者たち。
成人男性が腰をかがめると草丈にすっぽり隠れてしまうほど。
←手前に救出されたクロマツの苗があるのが見えますか??
↓休憩時間にも草と格闘する参加者の姿もありました。
↑作業ごの様子です!
4時過ぎに作業を終え、この日もいつも同様、防潮堤で一休み。
ただ、風が冷たく寒くなってしまい、集合写真を撮らずバスに乗り込みました。
事務所に戻って終わりの会。
九州から参加したオイスカ会員の一行を代表し、昨年も参加してくださったKさんが感想を。なぜか手にはちりとり……(泥だらけになってしまったレンタカーの掃除をしていたようです)。
前日の午前中のフライトで仙台入りする予定だった一行は、近づいていた台風の影響で福岡空港に10時間足止め。結局飛行機は仙台にはたどり着くことなく、一行は成田空港の便利で一夜を明かしたのだそう。そんな疲れも見せずに若者たち以上のパワーで草と格闘してくださった皆さんに感謝!
(交通費を安くしようと、とあるLCCのフライトを予約していたのだそう。その話を聞いていたIBEXの皆さんの反応がおもしろかった! 次回はIBEXのフライトでお越しいただきましょう!)
ご参加くださいました皆さん、どうもありがとうございました。
たくさんいたヒバリやコチドリは、いったいどこに行ったのだろう。
うるさいほど鳴いていたキジのつがいも見なくなった。
8月は鳥の姿が少ない気がしました。とは思うものの、記録したいことはアレコレ。
毎月定例の「いきもの」を記録します。
・トンボ
名取の海岸林には17種類がいるそうです。確かにいろいろです。
アカトンボは真紅と薄いオレンジ色のが2種類。
防潮堤の上を縄張りにしているちょっと体が小さめのギンヤンマを確認。
今年はオニヤンマをまだ見ていません。
顔が薄紫色の名前のわからないものや、幾種類のイトトンボを確認。
・ハチ
スズメバチは6月に1度見たきり。設置した誘引液で即撃墜して以降は見ていません。
フタモンアシナガバチは植栽後4年目のクロマツ林に営巣。
見かけるのは圧倒的にミツバチ。それでも20種類ほどハチがいるそうです。
・四つ足系
夜回りもしてみましたがキツネ、タヌキは一度も見ず。足跡も少ない?
ですが、8月26日東北電力労組の方たちがテンか、イタチのような四つ足を、
2017年植栽地の道を横切るのを見たと。これは初です。
・カエル
巨大なウシガエルは食べられてしまったのか、あまり見ない。
草刈りの時の遊び相手のアマガエルの数も少ない。オタマジャクシはたくさんいたのに。
そのかわり、クロマツ林の排水溝で一度だけ小さいゲンゴロウを見ました。
・ヘビ
震災以来、海岸林近辺で「見た」という噂も聞かないし、私も見ていません。
・アメリカザリガニ
雨の翌日、カニと並んで必ず市道には多くの轢死体があったものです。今年はまったくゼロ。
消えたとは思えませんが。サギ類が特別多いとも思いませんし。
・花
何といっても今年の8月は「タカサゴユリ」。葉や幹のわりに花は大きい。
誘導灯南側の2015年植栽地に、去年よりはるかに増して群生。
難敵のツルマメは小さく白と薄紫色の花、新手のヤブマメは黄色く小さな花。
花が終わると結実。
・ツル類
ツルマメ、ヤブマメ、葛・・・。今年はヤブガラシ、フジが少々発生。見つけ次第、即駆除。
・樹木
ハンノキ(ヤマハンノキでも、オオバハンノキでもなく)を2014・2015年植栽地で
頻繁に見かける。2016・2017年植栽地では、湿地性のヤナギが目立つ。