一面緑色の田んぼ

2017年4月10日( カテゴリー: 現場レポート )

海岸林担当 鈴木です。
3月末、まだ田植え準備には早いこの時期に青々として一面、緑色に覆われた小さい区画がありました。まだ土筆が出始めたばかりの寒々とした光景の中の緑色はとても目立ちます。

まだ寒々とした景色が広がる3月末、鮮やかな緑色がひと際目立ちます

まだ寒々とした景色が広がる3月末、鮮やかな緑色がひと際目立ちます


きくと、「セリ田」とのこと
へぇ、セリってこうやって栽培しているんだ・・・東京の机上?台所!?から離れて現場へ行ってみると知らないことに出会うものですね
水を張ったセリ田の中で座り込み腰まで水につかり作業をしている方を見つけ、話しかけてみました。
「水につかって寒くないんですか?」
―― 80mの地下から汲み上げている井戸水ですから、12~13度くらいあるので寒くないですよ。
名取川の伏流水です。10度あるかないかの気温の中、道を歩いているみなさんの方が寒いんではないですか?
(えっ?? 水の中に座って作業をしながら、そのように思っていたんですか?)
「セリを買いたくても名取市内ではなかなか売っていないんですが、どこで売っているんですか?
―― ほとんどは東京や大阪などに行くんですよ。
最近は需要が多くて生産が追いつかないような状況なんですよ。
今だったら20日くらいで出荷できるほどになります。
(最近、パクチーブームなのは知っているけれど、セリも人気だったとは??)
「田んぼにはセリの種を蒔くんですか?」
―― セリの背丈を伸ばして、根元の節のところで切って田んぼにばら撒くと根が生え、葉っぱが出てくるんですよ
(種ではなくて茎を蒔くと、青々としたセリ田になるとは!? 目からウロコです)
見るからに寒そうです。でも水の中は温かいのだそうです

見るからに寒そうです。でも水の中は温かいのだそうです


セリ生産40年。本家では代々セリ生産をしているそうです

セリ生産40年。本家では代々セリ生産をしているそうです


セリのことを色々と教えていただき、一番びっくりしたことは‘根っこまで食べられる’ということです。
にわかに信じられず、何人かに聞きましたが、やはり食べられるのだとか。
根っこを食べて何ぼだという方もいました。
茎を7~8センチくらいつけて根っこを天ぷらにすると美味しいよと言われたので、お話を伺ったセリ農家の方に少し分けていただき、東京にもどり、早速、調理してみました。
甘い!!
根っこの部分が甘い!!
驚きの発見です。
卵とじにもしましたが、とっても美味しかったです!(独特の苦味が子どもには不評でしたが;)
根っこが特に甘い!

根っこが特に甘い!


春の七草のひとつのセリは日本古来の野草で、古くは奈良時代から食用としていたとの文献も残っているのだとか。
セリの美味しさを改めて知りました。少しだけ体にいいことをした気分です。

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