こんにちは
海岸林担当 鈴木です。
久しぶりの名取訪問で、ブログに載せたい内容がたくさんあります。
あれもこれも・・・
しばらく鈴木ブログにお付き合いください。
名取市閖上地区は、津波で甚大な被害を受けた地域です。
北側に名取川、西側に広浦という貞山堀運河から太平洋に流れ出る河口部、そのすぐ西に太平洋と、2方向が水に面している地域です。
震災前の写真を見ると、この地域がとても栄えていた港町だったことが伺えます。
周辺の地域に住む農家の方たちは、閖上というと‘街’だといいます。

真ん中に流れるのが名取川、写真の左側に太平洋、右上に広がる街が閖上地区

真ん中に流れるのが名取川、写真の左側に太平洋、右上に広がる街が閖上地区


1920年に造成されたという6.3mの高さの日和山の上からは閖上地区を一望できますが、一面更地となっていて、ここに人々の営みがあったのかと信じがたい光景がひろがっています。
6.3mの山の真ん中当たりから、樹齢100年くらいと思われるクロマツが生えています。そのクロマツに津波が到達した高さに印が彫られています。山頂から2.1m上方までといいますから、8.4mもの高さの津波が押し寄せたことになります。
CIMG7502

同じ方角を向いている水仙のつぼみが、手を合わせてお参りしている人のようにも見えました。右奥に見えるのは東日本大震災の慰霊碑


日和山に立ち寄る前に見た北釜観音寺(名取市下増田)に収められている約2万1千体の陶器のお地蔵様の安らかに微笑むお顔が浮かびました。
閖上地区に災害公営住宅の建設が進んでいます。
6階建ての集合住宅が4棟、平屋建ての戸建て、2階建ての戸建てとタイプは様々ですが、周辺には食料品を購入できるようなお店も見当たらず、町としての賑わいを取り戻すにはもう少し時間がかかりそうです。
戸建て住宅の向こう側に建築中の集合住宅があります

戸建て住宅の向こう側に建築中の集合住宅があります


震災の風化は時間の経過とともに仕方のないことなのかもしれませんが、その地に赴いた者が何らかの発信をすることで、ほんのほんの少しでも力になれるかな・・・とそう思います

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