2016年、微弱なものを含めた宮城の地震は「約730回」。
2月28日夕方、名取から帰京しようと電車に乗ると、経済同友会のHさんから電話。
下車して話を始めるや否や、「吉田さん、宮城で地震と言ってますが大丈夫ですか?」
宮城にいる私が気付かず…。電車が停止する直前だったからですが。
構内アナウンスのテンションが違う。当分ダメだなと思って、即刻帰京を断念。
余震はいまも断続的に続いているのが現実です。
万が一の場合、地図が頭にあり、避難シュミレーションを理解している
「腕章組(ボランティアリピーター)」を増やしたい。
というわけで、普通救急救命講習の日は、避難誘導研修も行いました。
まず、基本として地図を理解しなければならないです。
●結論は
避難目標は「仙台空港」が最良・最短。
ですが、下記の通りの「取説」があります。
●特殊事情としては
1.大型バス対応と、普通自動車対応がある
⇒最善の避難経路が違う。バスは行けないが普通車なら行ける経路がある。
2.どちらの場合もダイヤル式施錠ゲートがある
⇒我々の現場は、工事関係者とオイスカボランティア以外、一般人立ち入り禁止。
3.見渡す限り、高台も強固な避難所もない
⇒実は近くにある最短の赤い水門が高さもあり強固。
4.何と言っても復興工事途上。ある日、道が封鎖される時がある
⇒いまは、海岸林から海沿い、閖上への道は杭で封じられて車両通行止。
飯塚大橋もこの2年工事中で通行止。美田園駅に向かうのは遠回り。
5.全長5㎞のどこで作業しているか、橋梁工事等の進捗により、避難目標・経路が変化
●避難経路の基本原則として、
1.大型バスは4m道路(1車線)で北釜ゲートにしか行けない
⇒目指すは仙台空港が最良。吉田が引率。
2.普通車は三和建設ゲートから抜けられる
⇒飯塚大橋が工事で通行止のため、美田園方面に行くのはロスあり。
やはり目指すは仙台空港が最良。吉田以外の指導者が引率。
乗用車が多い場合、バスと一緒に数珠繋ぎになる必要はない。
●余裕をもって逃げる場合の公式な避難所は
1.美田園駅を越え杜せきのした駅前のイオン
(海から7㎞。施業場所によっては避難距離は10㎞以上あり)
2.仙台空港
(海から1㎞。施業場所によっては避難距離は5㎞)
●車に乗ってる時間がない、一刻を争う場合の強固な退避先は「貞山堀の赤い水門」
(公式に避難を認められている場所ではありません。立ち入りはもちろん禁止。
フェンスを乗り越えます。名取市海岸林中央部。海から500m。)
*こういうことを書いたら役所からお叱りを受けるかもしれませんが・・・
ここが一番なのです。4基ありますから人数も相当登れるでしょう。
上記の説明がわかる人は増えているのは事実ですが、分からなくて普通。
「ただ逃げろ!」「津波はてんでんこ」と言われても、誰だって困ります。
いざというときはボランティア指導者・リピーターが誘導・指示いたします。
ご安心ください。船長が先に逃げたりしません。