今年の下草刈り対象地は38ha。クロマツは19万本植栽済み。
7月14日午前中、市役所での打ち合わせの後、2週間ぶりの現場に急ぎました。
2015年植栽、空港北の内陸防風林、いい状況。ボランティアのつぼ刈り2回とプロ1回の成果!
2016年植栽、ビニールハウス横の内陸防風林、近々地元農家と森林組合の手で下刈予定。
2014年植栽 海岸林16ha ボランティアのつぼ刈り1回の成果。クロマツは草丈に完全に勝っている。
2015年植栽、海岸林10ha 去年と比べて嘘のように草が出てこない。ツルマメグサはこれから?
2016年植栽、海岸林10ha オヒシバ・メヒシバが施肥した場所に。5万本分(笑)
本当は、6月に2016年の植栽地の手入れしたかった。
しかし、ここに限って草の出方が鈍かったこと、滞水の影響で足場が悪すぎたこと、
内陸防風林の雑草の勢いが凄まじく、そこに勢力を費やしたことで、この時期の着手になった。
新植地への下刈の手入れは、去年と比べて1ヵ月遅い。この2週間で一気に伸びた。
毎年苦笑いしてしまう。
オヒシバ・メヒシバ(イネ科)は、クロマツ植栽直後、一生で一回の施肥に誘発され、
毎年急激に出てくる。梅雨明け前の日照が増えてくるタイミングで。
「多雨で肥料がかなり流れ、クロマツの根元から雑草が出ているのでは?」と佐々木統括。
根元から出ている草は、やはりボランティアのつぼ刈りで進めたい。

処理前。クロマツから日光を奪い、被圧しています

処理前
クロマツから日光を奪い、被圧しています


オヒシバ・メヒシバは、中心部から直径1mにもなる。
メヒシバは、たくさんの茎をのばした先で、さらにまた根を下ろすから厄介だ。
刈った草の土を払って、逆さにして、根を日光にさらさないと、枯死しない強さがある。
佐々木統括からは「イネ科類はぜんぶ刈ってほしい」とも言われている。
オヒシバ・メヒシバのつぼ刈りは、アカツメグサなどと比べて進まない。
7月16日のボランティアの日、正味3時間、65人で、0.8ha(200m×40m)、4,000本のクロマツのお世話をした。
一人3分でクロマツ1本の草をを処理した計算だ。1時間で20本。
それに比べて、植栽後1年経過した現場では、一人1分以内でクロマツ1本の草を処理できる。
3倍~4倍面積の仕事ができる。
処理後。刈った草を根の周りに置かず、裏返し、根を上にして枯らす

処理後
刈った草を根の周りに置かず、裏返し、根を上にして枯らす


終了の1時間前、ボランティアの皆を連れて、2014年の植栽地を見てもらおうと思った。
防風垣に座って、2014年と2015年の植栽地26haの全景を。
「2年頑張れば、こうなります。クロマツが草に勝ちます。ここも2年前の植栽直後の夏は、
いま草を刈っている場所と同じだったんです。お彼岸までに頑張って、実が熟して落ちるまでに
すべて刈り取れば、翌年以降は出てこないんです」
ボランティアの皆さんは、見事に育ったマツを見て、表情が明らかに変わったように見えた。
一緒に戦ってくれることを本当にありがたく思いました。いつもの事ですが。
今年も与えられた条件の中で、プロとボランティアの併用、総力戦で臨みたい。

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