化学総連海岸林ボランティア②
引き続き、日本板硝子労働組合千葉支部の中島さんのブログです。
-----------------------------------------------
翌日、好天にも恵まれ気温も20度を超える予報の中、作業現場へ出発。
初日の現場とは違い、沿岸にある100haにも及ぶ海岸林に到着。まず、目に付いたのが、
海沿いに設置され高さ7メートルにも及ぶ防潮堤。しかしこの付近の津波は15メートルにも
達したということで、自然が持つエネルギーの大きさと、自然災害の恐ろしさを感じました。
その防潮堤より少し内陸に入り、盛り土が施された地盤にクロマツの苗が一定間隔に植えられた
この場所こそが海岸林再生プロジェクト最大のミッションの現場となり、将来的には立派に成長
したクロマツの林が再生され、地域を守る役割をすることとなります。
この現場においても基本は除草作業。
中でもツルマメという草が多く、このツルマメがクロマツの苗木を覆ってしまい、成長を妨げてしまうのです。
吉田さんの話では、ネズミやヒバリなどの小動物が生息し、それを狙ってタヌキや猛禽類が現れるといった、
自然の営みが既に始まっているとの事でした。
なかなか復興が進まない現実の中で、何かほっとする言葉でした。
この海岸付近には、一階部分の抜けてしまった家屋や、折れ曲がってしまった街灯やガードレールが
震災当時のまま一部残っています。復興は進んでいるにも関わらず、そのスピードはなかなか加速していないというのが現状です。
この海岸林再生プロジェクトも道半ばであり、ゴールはまだまだ先にありますが、オイスカのスタッフさん、
地域住民、ボランティアが一体となって取り組めば必ず成功できるプロジェクトだと思います。
我々も引き続き支援していければと思っていますし、多くの皆さんにこの活動を知っていただき、
推進していくことも非常に重要だと感じました。たった二日間という短い時間ではありましたが、
得るものも多く、有意義な時間を過ごすことができました。
数年後にはクロマツの成長を確認すべく、また参加できることを期待して、今回の報告とさせていただきます。
お疲れさまでした。
その他の報告。鎌を無くした者1名。カメラを忘れてきた者1名。
オイスカの吉田さん、浅野さん、大変ご迷惑をお掛けしました。