「どいき」沸き立つ日に
2016年5月11日( カテゴリー: 現場レポート )
今年の春は去年と全く違う多雨傾向。
根腐れの心配は長く付き合う持病のようです。
三寒四温は今も変わらず、5月2日の播種初日は朝まで雨。
「寒い、寒い」と着込んでの種蒔きでした。
「播種」2日目は、予報では穏やかな晴れのはずが、朝から濃霧。
1km先の仙台国際空港はまったく見えず。名取は霧の多い場所でもあります。
濃霧警報の季節到来です。
8時前から気温がぐんぐん上がり、霧に変わって、畑からモヤが湧き出てきました。
お昼になっても、勢い変わらず沸き立っているのを見て、ついウットリ見惚れました。
再生の会の武田さんが、「いい景色だよね。ここらじゃ『どいき』って言うんだよ。
土が息をしてるみたいでしょ。これが出たら、野菜の種蒔きに最適ってことなんだよ」
「土が息をしている」
そんな日に種蒔きができる喜び。
私にとっての種蒔きは一年で一番重要であり、一番楽しい日でもあります。
2012年、初めての種蒔きの時の感動を忘れることはありません。
その種蒔きも今回で5回目。
名取の植栽は極めて順調なペースで進んでおり、盛土工事次第では、
10年かからず、前倒しで植え終わる可能性もあります。
この種蒔きができるのもあと1回?、それとも…
終わりが見えるのも、ちょっと寂しい気もします。
5月13日・14日、化学総連のボランティア70名がいつものように来訪。
もしかしたら、最初に発芽を見るのは彼らかもしれません。
6月の初旬には、例のいちばん「めんこい」姿になるでしょう。