4月18日 ボランティアの日レポート その2 広葉樹床替班

2015年4月19日( カテゴリー: 広葉樹, 現場レポート )

18日に植栽する広葉樹苗は、前日に清藤先生と二人で掘り取り・根の剪定・仮植は
済ませておきました。
ボランティアに来訪の73名中半数は、午前中「広葉樹稚苗の床替」を行いました。
先々の植栽現場の立地条件から考えると、広葉樹苗の生産はいったん終息です。
今回の苗はH26・27の補植用です。
樹種はコナラ、ケヤキ、ヤマザクラ。クリは植え終わりました。
林野庁から提供された皇居で採種されたエノキ、アカガシ、スダジイ、タブノキ。
エノキ以外はほとんど発芽すらしませんでした。
まず、床づくり。DSC_0051
すぐ横に17日に地元の人が作ったものがありますが、自分で作るのは初めてでしょうから、自然と高くなってしまいます。面白い床もできてしまいます。
別働隊は、植栽できる仕様に至らない稚苗を、掘り取り・仮植。
そして、床が出来た個所から床替。
自然に、まったく面識のなかった人と否応なしに一緒に作業します。
床替の後は、仙台トヨペット若手女子を中心に数に数人は、散水。DSC_0052
ジョウロで水やりしますが、一番上の根が出ていないか点検・養生します。
床替が終わった後は、コンテナ苗の除草。
そして昼休み。
普通、植樹祭などでは、全てが準備されつくし、あとは植えるだけにしておかないと、乾燥してしまい、苗がダメになってしまいます。上げ膳据え膳するしかないのです。
ですから、参加者は「これが植林のすべて」と思うしかありません。
僕から見て、床替などはその舞台裏。
こういう仕事をやってみて、苗をつぶさに見るし、根も観察するし、
自分でも考えるし。
床替はミニ植林。
帰った後、木のことを改めて考え、理解が深まるきっかけになる。
作業の理屈も分かるようになるのでは。
プロもボランティアも「一貫施業」に加われるのが当プロジェクトの特徴。
リピーターが多いのはこういうことなのかなあと思います。
予定では、来年以降は広葉樹育苗はないし、クロマツもコンテナ専念なので、
床替はこれが最後になるはずですが。
床替 全523本 by 35人 3時間
コナラ273本、ケヤキ125本、ヤマザクラ3本、林野庁から寄贈の皇居で採種したスダジイ57本、エノキ48本、アカガシ17本(前途はキビシイ…)
広葉樹育苗・植栽・育林は「三井物産環境基金」の3か年助成をいただいて実施しております。

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