ふたつのカンプウ
広報室の林です。
5月24日、植樹祭に参加してきました。
とてもいいお天気で事故もなく無事に終えられたこと、
本当にうれしく思っています。
これまでいつも現場では強風を体験していたので、
当日の穏やかな天気にはただただ感謝! でした。
今日は、少しさかのぼって5月の16・17日に
ボランティア活動に参加の皆さんと一緒に
現場で 実感したカンプウについてご報告します。
過去、ブログにも出てきましたが現場はふたつのカンプウとの闘いです。
「寒風」と「乾風」。しかも「強風」。
両日とも「強風注意報」と「乾燥注意報」が出ていました。
防潮堤の上から植栽現場を見学している時のこと。
ある男性ボランティアさんが「いたたた・・・痛い! 痛い!」と。
短パンをはいていたその方、砂が飛んできて痛いというのです。
以前、仙台の国有林での植栽地を見学した際、
「飛砂で苗がやすりで削られたようになった」との話を聞きました。
成人男性が痛がるほどの砂が、あんなに小さなクロマツに
四六時中吹き付けているのかと思うと、かわいそうに思えてきました。
その風のすごさを何とか写真に収めたいと思いながら、どんな写真を撮っても腕のなさを嘆くものばかり。
これは少しだけ分かってもらえるでしょうか。育苗場のネットが強風で大きく湾曲し、しかもそこにたくさんのゴミがピタッとはりついています。
プロジェクト担当の吉田によると、虫が風にあらがえず、このネットにはりついているのを鳥が食べに来るのだそう。
現場で活動をした翌日は、どんなに気を付けていても顔が乾燥してガサガサになってしまいます。
土壌の水分も相当持っていかれてしまうのだろうなぁと。
植樹祭の日、カンプウは吹きませんでしたが、いつも通り顔はガサガサに。これからの季節は地温の上昇でも乾燥することでしょう。
小さなクロマツたちが、カンプウにも乾燥にも負けずに
すくすくと育ってくれることをただ祈るばかりです。