伊良湖開拓海岸防災林
2014年5月19日( カテゴリー: 海岸林あれこれ )
5月11・12日、熱心なオイスカ支援者の多い地域のひとつ、愛知県豊田市で2ヵ所で200人にお集まりいただき活動報告会をさせていただきました。
講演に反映すべく、その谷間の時間、千載一隅と思って名取→東京→豊田→伊良湖の強行日程でしたが、やはりいつものように地元の海岸林を観に行きました。
行ったのは「伊良湖開拓海岸防災林」。
「伊吹おろし」「鈴鹿おろし」とも言われる三河湾を越えてくる北西からの強風が、 渥美半島に冬から春に吹き付けます。
「開拓」
名取も400年前の湿地の開墾、そして戦後も開拓でした。
静岡・浜松の三方原開拓内陸防風林も餓死者が出るほどの厳しい開拓でした。
ここも旧陸軍の大砲試射場跡地の開拓だったそうです。
渥美半島先端一帯の農地600haは、海岸林160ha(全長6km)+内陸防風林55haに守られています。
航空写真で見ると見事な内陸防風林と、モザイクのような農地です。
そこには1,400戸の農家の生業があります。
耕作放棄地は少なく、多彩な農作物の生産があるように見えました。
早朝から老若男女、至る所で出荷作業が行われていました。もっとお話を伺いたかったですが、時間的に叶わず…。
土地所有はリゾート地ですから、おそらく官民様々な事でしょう。
愛知県や田原市、「JA愛知みなみ」などが維持に取り組んでいるようで、育林がまさに進行している現場に見えました。かなり勉強不足。加えて十分な時間もなく、再訪を期して、次の講演に。昼食後の話を聞くには厳しい時間、100人中一人だけ鼻の穴も、大きな口も天井に向けて空けている人がいましたが、無数の真っ直ぐな目が私を見ているように話ながら思いました。
襟裳岬と並び、再生の会だけでなく、行政やJA名取岩沼の皆さんと研修旅行に行きたい現場です。 名取メロンとここのメロンは関係があったそうですし。