森を守る、森が守る

2013年12月9日( カテゴリー: 本部発 )

先月、台風の被害を受けたフィリピンでもオイスカは長年活動を続けてきました。
もちろん被災地への支援活動も行っています。
http://www.oisca.org/news/?p=5603
Destroyed school in Ajuy Destroyed Home in Ajuy
↑学校は壁だけになってしまった
←海岸沿いの損壊した家屋
 
現場から、こんな情報が届いています。
「ネグロス島マングローブの状況:サガイ市で30年ほど前に植えたマングローブが
モロカボック村と海岸沿いのタバオ村を多く守ってくれたためこの地域では被害は
比較的少なかったと見られます。ただし、マングローブは60%ほど倒れました」

正確な調査によるものではありませんが、マングローブが倒されながらも村を守ったのは
恐らく事実だろうと感じました。ちょうど東日本大震災で海岸のクロマツがなぎ倒されながらも
津波の力を弱め、人々に逃げる時間を与え、建物などへの被害を小さくしたのと同じように。
マングローブもクロマツ林も日常的にもさまざまな恩恵をもたらすだけではなく、災害時には
防災(正しくは減災)のためだけも力を発揮してくれる存在なんだなぁと改めて感じました。
これまでオイスカが海外で続けてきたことと、今名取でやろうとしていることは同じこと。
森に守られるためには、森をつくり、守らなければなりません。
人々の生活を守る海岸林になるには何十年とかかります。
まだ植栽はスタートしていない段階ですが、その日に向け、しっかりと準備を進めいきたいと思います。
 
 

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