本部・広報室の林です。
先週末は育苗場で床替移植作業を体験してきました。
7万本もの移植作業、一ヵ月ぐらいかかるだろうと担当の吉田から聞いていましたが、
約一週間ですべて終了してしまいました。19、20日とたくさんのボランティアさんが
現場にお手伝いに来てくださったことも大きいのですが、移植の効率化が可能になったのは
この「苗植え機」の活躍があったからこそ!
田植え機のように機械でどんどん植えていくのです。
トラクターの後ろに椅子が3つ並んでいて、写真のように座ります。
この写真では右に運転席があり、進行方向は右。座る人たちは後ろ向きに座っています。そして、苗を一本ずつ機械にセットしていくのです。人の手によってセットされたらあとは機械がポン、ポン、ポンっと植えていってくれます。
私もこの椅子に座り、体験させてもらいましたが、苗をセットするのもなかなかコツがいります。浅植え、深植えにならないよう、ちょうどいい位置に苗をセットしなければなりません。また、トラクターの進む速度に合わせ苗をセットしなければなりません。間に合わず、欠株を出してしまったり、反対に慌てると2本セットしてしまったり・・・。
でも大丈夫。トラクターの後ろに手直し隊が歩いてついてきてくれ、機械で植え損ねたところに植えてくれたり、2本植えてしまったところや深さが悪いところを手直しをしてくれたり。
機械の力はすごいのですが、やはり人の力もなければなりません。
「人の力」は、この手直し隊だけではありません。今回はボランティアの皆さんに手植えでも移植作業を体験していただきました。穴を掘り、1本ずつ植えていきます。機械のように早くはありませんが、手直しの必要がないよう丁寧に植えられていきます。(時々列が曲がったりして「性格が出るね~」と笑われたり・・・)
機械のスピード、人の目で確認しながらの手直しや丁寧な手植え。どちらも大切です。そしてこれからはこの「人の力」がもっともっと必要になってきます。将来、海からの潮風から人々の生活を守ってくれる大事なクロマツを、地域の皆さんが愛情をこめて育てているこの苗木を大切に扱ってくださる方々の力を借りて、これからも育苗を行っていきます!