9.15踏破ツアーで得たこと
プロジェクト担当の吉田です。
この1年、いつも将来の姿を想像してきました。
海岸に出す苗木を梱包する姿、
人工盛土の上で植林の準備をする姿、
植林を楽しみに全国から仙台空港に来る人の姿、
草やツルを刈る姿、どんな静砂垣なのか、盛土の形は?
ロジスティック面で言えば、みなさんにどうやって現場に来てもらおうか?
現場は多々の荒野。トイレも、自販機も、コンビニも、路線バスもない。
工事車両がさらに増え、立ち入り自体難しくなる前に、
一つのパターンを試してみよう。
ある会社の若い従業員とワイワイ企画を練っているときに、
うっすらとあったこの企画の姿がはっきりしました。
大人数で体感すれば、私たちと感覚をシェアする人も増える。
迷わず目的地に行ける人が多いのと少ないとでは、現場のまわり方が違う。
そういう繰り返しで、大きなチーム海岸林を作るのが夢です!
また、プロジェクトの規模感を理解するのに、
車で行くのと、歩くのでは全く理解度が違います。
某大企業の重役の方が、前回バスで回った時との比較を
最後に更に駅まで25分歩く中で話してくださいました。
いつもは現場を歩くとすれば、ただ一人、無言で歩く事も多いです。
今回は88名と歩き、初めて会う方と話しながら、話を聞きながら、
皆さんの表情を見ながら、いつもよりはるかに多くのことを感じました。
主催者ではありますが、歩く、話す、感じるという点で、参加者にもなれました。
今回のように、多少厳しくても、上げ膳据え膳でない、
五感を使う仕事をやりたいと思いました。
現場の仕事に関しては、イベント化したくないと思っています。
ロジ面の収穫も大きかったです。
縦長になるのは誰でもわかるが、100人がこの場所、この距離を歩くと
どうなるか、必要時間も把握できたし、我々に足らないことも分かった。
3連休初日にバスで来る場合の所要時間や渋滞程度も。
また、いろいろなケースのノウハウを蓄積しなければなりません。
正直なところ、皆さんが帰った後、名取事務所の佐々木廣一統括の
充実した表情が本当に印象的でした。
そこで初めて、成功したのだなと思いました。
ご参加いただいた皆さんを、必ずまたお迎えしたいと思います。