播種を無事終えました
2012年3月30日( カテゴリー: 現場レポート )
本日、3月30日は本プロジェクトの記念すべき初播種が行われました。
松くい虫(マツノザイセンチュウ)の抵抗性クロマツと普通クロマツです。
われらがクロマツお助け隊長の呼びかけのもとに、地元の方々総勢20名が集まっての作業となりました。地元のテレビ局や新聞社のカメラが何台もあり、責任者からは「みなさん、あがらないように」との声かけもありました。
播種の作業を順番に写真でご紹介します。
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石が多いということでまず石拾いから。
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地ならしをした後、苗床の両脇に並び、1メートル四方に約12グラム(約1000粒)ずつ播いていきます。
参加した皆さんは、地元の農家の方々で、野菜作りはベテランですが育苗は初めてのこと。種苗組合から指導者(右から2人目)にお越しいたいてアドバイスをもらいます。
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見えますか?土の上にパラパラと種子が播かれているのが。
一ヵ所にかたまらないように、まんべんなく播くのが案外難しかったです。そして、この体勢、腰が痛くなる!力は要りませんが、丁寧に根気よく作業していくことが大切。種苗組合の方から「育苗は女性にむいている仕事だ」と聞かされていましたが、なんとなくわかった気がします。
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男性たちが播いているのは種子ではありません。お母さんたちが種子を播いた上に土をかぶせています。こちらは種子のようにパラパラと丁寧に・・・ではなく、豪快にばさ~ばさ~と種子が完全に見えなくなるようにしっかりとかぶせていきます。
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次はたっぷりと水をまきます。翌日の天気予報は雨、ということで、みんなちょうどいいタイミングでの播種ができたことを喜んでいました。
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水をまいたら、上から薦(コモ)をかぶせます。保湿、保温といった役目があります。強い風が吹きますから、土や種子が飛ばされないようにするという目的もあります。芽が出てくる直前までかけておくのだそう。
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薦の上からさらに寒冷紗をかけます。これも薦同様、保温や風除けの役目を果たします。これで本日の播種作業終了!
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皆さん、おつかれさまでした!
また少しずつ当日の様子を報告していきます。