本部 海外事業部の林です。
フィリピン出張日記ほどダラダラと引っ張らないつもりですが、2月末から3月にかけて行われたツアーの報告をさせてください。
アラル海での植林にとどまらず、ウズベキスタンを知っていただくためのプログラムになっており、日本から私含め8名、フィリピンから2名が参加。皆さんウズベキスタンは初めて!という方ばかり。
日本とは違った食生活や農業のやり方などいろいろ紹介していきたいのですが、初回はアラル海での植林について報告します。

かつては世界で4番目に大きかった湖、アラル海が干上がってしまったことで広がっているアラル海沙漠への植林です。沙漠の入り口にあたるムイナクは、かつては漁村としてにぎわい、水産加工に従事する人たちもたくさんいた町です。
アラル海の入り口から60㎞ほど中に入ったところにオイスカが植林をしているサイトがあり、今回もそこで植林をする予定でした。
……が、積雪のため車で中に入っていくことができないということで、断念。
もともと、この季節に植林をするのは、雪が降ることを期待してのことではありますが、ここまでの積雪があるのはめずらしいようです。
仕方なく、沙漠の入り口にある「船の墓場」と呼ばれる場所で植林をさせてもらうことになりました。
ここは湖が干上がったことで、取り残されてしまった船を集めて展示している場所で、多くの観光客も訪れるため、冨樫専門家としては以前からここで植えたいと思っていたようです。これまでは林業局からの許可が下りなかったそうですが、今回は特例のようです。
植林は一人が先のとがったスコップのような道具を土に刺し込み、前後に動かして穴をあけていきます。
そこにもう一人が苗木をいれ、根元に土をかぶせていくという簡単なものですが、今回は雪がかなり積もっていたので、土を埋め戻す際に雪が入ってしまい、これでは雪がとけた時に根っこがむき出しになってしまわないだろうかと心配になりましたが、冨樫専門家は長時間にわたり、雪で乾燥を防ぐことができ、水分がいきわたることのメリットを強調していました。

今回一緒に活動してくれたのは朝早くヌクスを出発してきてくれたカラカルパクスタン農業大学とカラカルパクスタン州立大学の学生たち。アラル海に来るのは初めてという学生も多く、雪景色も手伝ってみんな大はしゃぎでした。
苗木には見えないけど、これが苗木です!
2~3本ずつ束にして植えていきます
植えているのはサクサウール。私は3回同地を訪れていますが、いつも植林の季節ばかりで、実はまだこのサクサウールが緑の葉を茂らせているのを見たことがありません。
東南アジアや日本での植林の際は葉が青々とした苗木を植えますが、ここではただの枯れ枝のようにしか見えない、何とも頼りなさげな苗木を植えていきます。本当に育つのか心配です……。春になって青々と葉を茂らせた様子も見てみたいものです。
今回植えたのは5千本。船の墓場のすぐそばなので、ここを訪れる人たちが植林されたサクサウールに関心を持ってくれたらいいなぁと期待しています。
冨樫専門家は、いつかここは世界遺産になるだろうと話しています。そうなったら沙漠緑化の重要性が今よりも認知されるようになるかもしれません。

次回は同じ植林でも学校での植林。そう、「子供の森」計画の取り組みを報告します!
出張日記その2へ続く