2026年3月13日

「子供の森」計画コーディネーター研修 in タイ・チェンライ 後編

  • タイ
  • 「子供の森」計画
  • サワディー・カー!海外事業部の濵﨑です。(前編はこちら

    前回に引き続き、タイ・チェンライで行われた「子供の森」計画(CFP)コーディネーター研修の様子を紹介します。

    ■五感フル活用の森歩き!

    アカ族の村・パーンコーン村で、森を再生しながらスペシャリティコーヒーを育てる農園を営むアタ氏に、山歩きや生物多様性調査の講師をしていただきました。かつて木がほとんどなかった土地に、地道に木を植え続けた結果、いまではタイでNo.6にランクされるコーヒーが収穫できるようになりました!

    パーンコーン村のアタさん
    初めて木に付いている状態のコーヒー豆を見ました!この実の種が後にコーヒー豆になります
    みんなで支えあいながら森歩き

    いつも各国で子どもたちに自然の面白さや環境教育を行っているコーディネーターたちは、森歩きの中で新たな視点や、子どもたちに教える際に気を付けるポイントなどを吸収しました。バードウォッチングやフィールドビンゴを通して、細かいところまで注意深く観察しながら歩きます。途中の道は険しいところもありましたが、みんなで助け合いながら歩きました。水を蓄えるつるを切って水を飲む体験や、シナモンやヒマラヤ桜の皮を剝いで香りを嗅ぎ、味わうなど、五感を使ったさまざまな体験も行いました。

    また、一日の森歩きの中で、感じたことを一枚の絵として表現し、共有する活動も行いました。参加者それぞれが異なる感じ方や視点を持っており、その違いがとても印象的で興味深かったです。(私も絵を描きましたが…….。CFPの子供たちが描いてくれるグリーティングカードは非常によく描かれていて凄いなと改めて実感しました)

    アカ族伝統料理の昼食後
    絵を説明している様子
    ヒマラヤ桜の説明
    ヒマラヤ桜の皮をテイスティング
    水を貯えるツル

    ■ネイチャーゲームのシェアリング活動

    インドネシアのフィナさんからは「フォレスト・ディストラクション(日本では通常「木こりとリス」というタイトルで紹介)」の紹介がありました。日本からは、「私は誰でしょう/動物交差点」「森の美術館」「やきとり」の3つのアクティビティを紹介、実践しました。また、パプアニューギニアのリーさんからは「ネイチャー・カラーハント」が共有されました。終了後には、活動のアイスブレイクや子供たちに自然の大切さを伝えるために、自国での活動に取り入れていきたいと、意欲的な感想が聞かれました。

    フォレスト・ディストラクション:山火事・洪水・違法伐採・狩猟者のカードが出される。環境問題を体を動かして学ぶゲーム
    やきとり:自然に開いた葉っぱの穴に枝を挿していくゲーム
    ネイチャーカラーハント:自然の中の色を
    探すゲーム

    ■願いを込めて

    タイのCFPコーディネーター・ソンポンさんが経営するキャンプ場に泊まった夜、みんなで願いを込めてランタンを空に放ちました。前村長や現村長も来てくださり、「オイスカの活動のおかげで森が増えた。オイスカに感謝している」との言葉があり、地域における活動の成果が実感できる場となりました。それぞれの問題を抱えながらも頑張っていることを共有し、互いに助け合える仲間としての絆を実感する素敵な時間となりました。

    左:現村長 右:前村長
    夕焼けが綺麗で、素敵なキャンプ場でした
    最後の一つはみんなで飛ばしました

    ■CFP参加校訪問(センチャルーン学校)

    CFP参加校を訪問し、今回の研修で学んだ内容をさっそく実践しました。学校からのウェルカムダンスを楽しんだ後、オイスカ側からもダンスを披露し、温かな雰囲気の中で活動がスタートしました。当日は小学3~5年生の49名がネイチャーゲームに参加。子どもたちは活動を楽しみながら、「各国のコーディネーターたちと一緒に活動できて楽しかった」「自然の中にはさまざまな色があることが分かった」などの感想が聞かれました。

    コーディネーターたちのダンスをノリノリで見てくれました♪
    フォレスト・ディストラクション
    楽しそうに自然の中の色を探していました!

    ■CFP参加校訪問(ホイカ―イ学校)

    続いて、CFP活動に参加している中学校を訪問しました。こちらでも一緒にダンスを踊りながら、和やかな雰囲気で交流がスタート。地域の特産であるコーヒーの苗木を植えるところから、コーヒーを淹れるまで一貫して学べるプログラムを行っていることも紹介されました。ネイチャーゲームでは、フォレストディストラクションのリーダーを務めたロレンソさんから、子どもたち向けて、「今は、山火事や洪水、違法伐採など人間が環境に与える影響が大きい。一緒に守っていこう。」と語られました。活動の最後には、20本のキンレイジュ(Ginger thomas- Yellow bells)を生徒と一緒に植樹しました。綺麗な黄色い花が咲き、大きく育った姿を見るのが楽しみです!

    ネイチャーゲームの説明をしている様子
    ネイチャーカラーハント
    生徒と一緒に記念植樹

    ■研修修了式

    修了式では、オイスカ・タイランド事務局長のヤット氏より、研修参加者一人ひとりに終了証が手渡されました。コーディネーターの皆さんの感想として、『ネイチャーゲームを「子供の森」計画の活動や環境教育に応用して教えたい』「プロジェクトサイトの背景や、取り組みについて学ぶことができてよかった」「今回の研修で学んだことをセンターの他のスタッフや、地域の人、子どもたちに伝えたい」といった今後への意気込みが語られました。

    ヤットさんとモンゴルのトゥメンさん
    タイのソンポンさん
    みんなで研修を終えることができました!

    今回の研修は、チェンライ県でのプロジェクトのストーリーや、オイスカ・タイランドと村の人々とのつながり、子どもたちに教える際のポイントなど、貴重な経験をしながらそれぞれの国で応用できるような学びが多かったように感じます。また、各国から集まったコーディネーターたちの多様な工夫や視点が共有される場を見守る中で、文化や環境の違いを超えた学びの広がりや、今後の活動への波及力の大きさを感じました。この研修で得られた気づきや経験が、各国の「子供の森」計画の活動に生かされ、子どもたちや地域の人々との自然とのつながりをさらに深めていくことが期待されます。

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