台湾から来たインターンの黄です。またこの日が来ました。
2011年3月11日、東日本大震災が発生しました。私は当時9歳で、まだ日本に行ったことありませんでしたが、テレビに映る津波の映像や、崩れた町の様子を鮮明に覚えています。あの日、日本で何が起こっているのか、幼いながらも心を痛めながら見守っていました。
震災直後、台湾では多くの人々が日本のために何かできるかと立ち上がりました。テレビや新聞では募金活動が呼びかけられ、街中の至るところに募金箱が置かれました。個人だけでなく、企業や飲食店でも独自の募金活動が行われ、台湾全体が日本のために動いていました。その結果、台湾からの支援金は200億円を超え、日本国内でも大きな話題となりました。
台湾人がここまで日本を助けようとしたのには、いくつかの理由があると思います。その一つが、日本と台湾の深い絆です。台湾では日本の文化やアニメ、音楽が広く親しまれており、多くの人が日本に親しみを感じています。さらに歴史的に見ても、日本と台湾の関係は長く、現在の国際情勢で、多くの台湾人が日本を「友人」と考えています。もう一つの理由が、1999年の台湾大地震(921大地震)です。この時、日本はすぐに救援隊を派遣し、多くの支援をして頂きました。その感謝の気持ちは今も忘れられず、311の時に「今度は私たちが助ける番だ」と多くの台湾人が考えたのです。
現在、東日本大震災から13年が経ちましたが、復興はまだ続いています。OISCAの「宮城県海岸林再生プロジェクト」は一つです。このプロジェクトは、津波で流された海岸林を再生し、防災と環境保護の両面から地域を支えるものです。震災で失われた海岸林を取り戻し、強いふるさとを未来の世代へとつなげていくことを目的としています。私はこのOISCAのプロジェクトに携わる機会をいただき、来週、プロジェクト担当の吉田部長と宮城県名取市の現地に出張し、復興活動に参加する予定です。台湾人として、こうして震災復興に貢献できることを嬉しく思います。
これからも日本と台湾の絆を大切にしていきたいです。お互いに支え合いながら、より良い未来を築いていけることを願っています。さらに、まだよくわからないですが、台湾にも海岸林の植林が行われていところがあり、日本と台湾の海岸林の役割や再生の取り組みにますます関心を持つようになりました。宮城での経験を活かし、今後は台湾の海岸林についても積極的に勉強したいと思っています。
台湾雲林市の海岸林
台湾西部に植えられたマングローブ
グーグルマップからの写真
台湾嘉義市のクロマツ海岸林らしい
グーグルマップからの写真
台湾嘉義市のクロマツ海岸林らしい