タイ駐在員の春日智実です。
コロナも解消し、ご支援くださる企業や団体の受入れが8月下旬から次々と続きました。すべてのご訪問が素晴らしい出会いであり、感動する出来事の毎日でした。その中でも今回は普段お会いすることが叶わないようなお方、東京海上ホールディングスの小宮暁社長の訪問について報告します。
東京海上さんは、創立120周年事業として、100年の森づくりとして1999年からマングローブ植林事業を始められました。私がタイに赴任する少し前からタイのラノーンでも事業がはじまり、25年間も続けてくださっています。その間に歴代の社長さんがラノーンを訪れてくださり、どなたもとてもおおらかで、ラノーンの自然を楽しんでくださっていました。そして今回の小宮社長はオリエンテーションの映像から涙してくださり、マングローブを見上げるまなざしに感慨を持っていたように感じました。
小宮社長とご一行様は11月7日から3日間、ラノーンに滞在してくださいました。
世界に展開する大企業のトップ、雲の上のような方ですが、オイスカの受け入れはいつでも誰でも自然のままに、あるがままにご覧いただきます。
まずはプロジェクトを知っていただくためのオリエンテーション。
ラノーンのマングローブ再生プロジェクトを牽引してくださってきた東京海上さん。そのプロジェクトの道のりについてカヤイさんから説明してもらいます。
最後にオイスカで作った活動のビデオをご覧いただくと、とても感動してくださいました。映像の力はやっぱりすごいですね。
翌日はいよいよ植林地の視察。いつものように漁船に乗って植林地へ。
2002年度の植林地。鬱蒼とした森となり、たくさんの生命を育んでいます。
ここが…
こうなった!
2008年、隅さん(元東京海上社長)が訪問してくださり、植えた植林地。
2024年、現ホールディングス社長がその大きくなった森の中で微笑んでいます。
ここが…
こうなった!
小宮社長、『まだまだこの先75年頑張りましょう!』とおっしゃっていました。東京海上さんはこのプロジェクトを100年続けると宣言されているのです!すごい覚悟ですね。大きな企業だからこそできる偉業。
この場にいる誰もが最後まで見守ることは難しいけど、次の世代へと継続していくことの大切さを会社として宣言している東京海上さん、未来を考える素晴らしい会社ですね。
そして小宮CEOにも実際に植えていただく。
エコセンターのすぐ近くにコヒルギを50本植林。
これまでプロジェクトを頑張ってくれてきた現場責任者のカヤイさんもニッコリ。
植林の後はカヤック体験。
乗っているだけの舟下り体験もあったのですが、直前にカヤック体験に変更!
ご自身でも汗だくになりながら漕いで、どこまでも精力的に動いてくださいました!
静かなマングローブの森、そこにはたくさんの生命が息づいている…。そんな気配を感じながらカヤックを漕ぎます。
お昼にはラオ島にも寄っていただき、マングローブの森からの恵みを活かして、収入向上に取り組んでいる村を見ていただきました。
どちらもマングローブが育んできた海の幸。
森づくりはコミュニティづくりであることをご覧いただきました。
東京海上さんの取り組みも25年という歴史を経て、これから次のステップとしてコミュニティにもより深く目を向けた取り組みになっていくといいなぁ。そんな願いをこめてお話させていただきました。
小宮CEOは終始笑顔で気さくに、そして話には真剣に耳を傾けてくださり、トップの中のトップとはこういう方なんだなぁと感動しました。
分刻みの多忙なスケジュールをこなされる方に、ラノーンでじっくりと活動を堪能していただき、本当に貴重な時間をいただきました。
社長を支える他のメンバーの皆さんもすぐに活動を理解してくださり、前向きに視察してくださいました。
東京海上日動さんと東京海上ホールディングスの皆さま、ありがとうございました!
またお越しくださいね。