本部の濵﨑です。今回は、11月16日~23日までインドネシア「子供の森」計画担当スタッフのエギさんの訪日研修が行われました。研修の様子を2回に分けてお伝えします!前半(~19日)は、オイスカ中部日本研修センターの農業研修生と共に、岐阜県と愛知県にて学びを深めました。
≪11月17日(月)≫
中部日本研修センターを出発し、岐阜県美濃市にある「モリノス(森林総合教育センター)」で、子どもから大人まで楽しめる森の体験を通して森林について学びました。「フォレストビンゴ」というアクティビティでは、それぞれ宝物ボックスを片手に森の中をゆっくり歩きながら、お題になっているものを探していきます。足元や頭上をじっくり見ながら、新しい視点やたくさんの気づきを得ることができました。
散策のあとは、みんなで見つけたものを共有します。どの宝物ボックスにも、森で拾ったさまざまなものが。研修生たちは、ふかふかのコケに驚きながら話していて、日本の森林の土の色が母国と違うことにも新鮮な発見があったようです。エギさんの宝物ボックスには、色や形が面白い葉っぱや木の実がたくさん入っていました。
木のぬくもりがあふれる場所でレクチャーを受けました!
エギさんの宝物
スリランカ出身 ギハンさんの宝物
続いて下呂市に向かい、下呂市長を表敬訪問しました。エギさんからはインドネシアの子どもたちと一緒に作ったエコプリントのバッグを、研修生からは新米や野菜をお渡しすることができました。その後、岐阜市の観光課の方々に、下呂市内を案内していただきました。お忙しい中、丁寧にご対応いただき、ありがとうございました。紅葉がとてもきれいな時期で、エギさんも研修生も日本の秋を存分に楽しんでいました!初めての温泉が今回の下呂温泉!という研修生もおり、日本文化も多く体験することができました。
国の重要文化財に選定されている「うだつの上がる町並み」
下呂市 山内市長
鮮やかな紅葉の温泉寺
≪11月18日(火)≫
この日は、世界遺産の白川郷を訪れました。エギさんは、インドネシア西ジャワ州にあるチプタグラルという、昔ながらの暮らしを大切に守る共同体の出身です(同地はオイスカの活動地でもあります。「伝統的な生活様式を守って生活する共同体「カセプハン・チプタグラール」支援事業」)。
エギさんは、日本にも自分の国と同じように、伝統的な知恵や生活様式を受け継ぎながら暮らしている白川郷があると知り、ずっと訪れたいと思っていた場所にようやく来ることができました。景観を守る取り組みや住民同士の助け合いの文化だけでなく、「自分が村の外の人にチプタグラルを紹介する立場になったときに活かせる」と、白川郷を案内してくださったガイドの方の案内の仕方やコミュニケーションの取り方も、とても勉強になったと話していました。
暖かい囲炉裏を囲んで
茅葺き屋根の厚みに驚きました
鮮やかな紅葉が見事でした!
≪11月19日(水)≫
この日は、中部日本研修センターに戻り、農業研修生に対してエギさんから環境教育のワークショップが行われました。アイスブレイクから始まり、3種類のエコプリント(葉っぱや花をつかった染め物)を体験しました。毎日農業の勉強を頑張っている研修生にとって、楽しく環境や身の回りの自然について学ぶアクティビティは新鮮で、とても楽しい時間となりました!
お気に入りの葉でサンプリント!
太陽に1時間当てます
レイアウトも真剣に考えていました
ターメリックが入った鍋で煮て完成!
バックにスタンプ!みんな集中して作成していました
買い物に持っていくそうです♪
今回、さまざまな場所で多くの方に温かく迎え入れていただきました。エギさんと研修生にとって貴重な体験と学びが多くあったように感じます。日本の自然環境学習や、伝統的なものを体験して、自分にできることや自然環境への関心を深めていってくれたら嬉しいです。ご協力をいただいた、愛知県支部、岐阜県支部の皆様本当にありがとうございました!研修の後半は次回紹介します。