2025年11月4日

マングローブ植林活動

  • 本部スタッフ
  • 皆さん、こんにちは!本部の濵﨑です。

    オイスカは、1980年から、各地域の環境に合わせて緑化活動を行っています。多くの企業さんや団体さんにサポートしていただいております。今回は、東京海上日動火災保険株式会社さんとのマングローブ植林プロジェクトについて皆さんに知っていただけたらと思っています。

    このプロジェクトは、同社の創立120周年記念事業として1999年に開始。保険契約手続きの際にお客さまがペーパーレスを選択した場合、削減費用の一部をこうしたマングローブ植林などに充てることで、「お客さまと一緒に」環境保全に取り組むことを目指しています。
    マングローブ林は、熱帯雨林を含む他の森林に比べて多くの二酸化炭素を吸収する能力があるとも言われており、地球温暖化対策に大きく貢献する可能性があるそうです。地上の幹や地下の根だけでなく、土中にもたくさんの二酸化炭素が貯蔵されています。

    2024年9月 タイ(ラノーン)鍋嶋執行役員にもお越しいただき、7ヵ国26名のボランティアと住民が協力して植林

    プロジェクト開始当初は、インドネシア、タイ、フィリピンの3ヵ国でしたが、2004年にフィジー、2011年にバングラデシュが加わり、現在オイスカでは、5ヵ国でマングローブ植林を進めています。

    本プロジェクトは、100年継続することが宣言されており、現在は27年目となっています。プロジェクトが開始した1999年から2024年度末まで、合計6024haに植林が行われました。 東京ディズニーランドが51haですので、約118個分! 大規模過ぎてイメージすることも難しいです。
    植えて終わりではなく、大きく育つまでの管理や補植等を行い、マングローブの森が持つ機能やその生態系を活用しながら防災・減災を目指すグリーンインフラの強化に努めています。

    インドネシア ブレベス
    フィジー ラ県 サイオコ村
    バングラディシュ ドルガット
    フィリピン タグカワヤン町

    日本に住んでいる方々にとって、日常でマングローブを目にする機会は少ないと思います。マングローブの役割は、地球温暖化の抑制だけではありません。本プロジェクトの活動地域では、満潮時や高潮、防風など自然災害から村や地域を守る自然の防波堤の役割や、生物多様性の保全、そしてそれが現地住民の収入の向上にもつながっています。現地住民も、マングローブを植林して管理していくことで受ける恩恵が大きく、積極的に活動に参加してくれています。さらに近年では、マングローブ林が観光業に与える経済的な良い影響にも期待がされています。

    これから各国からの中間レポートが届き次第、皆さんに近況をお知らせします!

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