こんにちは! インターンの寺田です。今回は3回目の海岸林再生プロジェクトの現場訪問についてお話します。
9月19日に宮城へ到着し、20日に「住友化学」の労働組合の方々と一緒に活動しました。秋の訪れを感じるこの頃。名取もすっかり涼しくなっており、作業日和でした。…と思っていたら、一日の終わりには汗でびっしょり! 今回はいつもよりしっかり作業ができてとても楽しかったです。
いつもと同じく、ボランティアの作業内容は「葛刈り」でした。海岸林を構成するクロマツに巻きつく青々とした葛のツルをたどり、根っこを切り落としていきます。(詳しい活動についてはこちら)
参加してくださった方々はざっと20名ほど。はじめてだ、という方も多くいらっしゃいましたが、私の参加する前日から作業が始まっていたおかげか、20日にご一緒した時は、みなさん手慣れたようすでした。中には、「ボランティア自体が初めて」という方も。海岸林のボランティアは、プロジェクトを担当する吉田部長をはじめとする職員の方々がたくさん準備してくださっているので、安全に楽しく活動ができるものの一つです。ここが参加者にとってボランティアの入り口になってくれればいいなあ、と思います。
一緒に作業しながら、皆さんの様子を見ていたのですが、葛のツルをたどり、あちこちで「これどこにつながってる~?」と声をかけあいながら作業されていて、和気あいあいとした雰囲気がすてきだと思いました。葛刈りの楽しいところは、作業の際に大きな音が出るものではないので、みんなでおしゃべりしながらできるところにもあります。もくもくと刈るのも良いですが、「大物みつけた!」と声を出しながらする作業はさらに楽しいです。
住友化学さんの作業は午前中で終了。私たちもいったん引き上げ、ボランティアのみなさんが宿泊されていたサイクルスポーツセンターへ向かいました。そこで最後にご挨拶をして、募金をいただきました。ありがとうございます!!
募金していただいた方にはステッカーをお渡ししているのですが、皆さんステッカーをスーツケースなどに貼っていただいており、うれしかったです。
集まった募金は海岸林再生プロジェクトの支援へ用いられます。ちなみに、10月20日〆切の「大阪マラソン2026」チャリティランナーもまだまだ募集中です! こちらは、出走者の方々に募金を集めていただく制度で、オイスカを寄附先に選んでいただくと、募金は同じくこの「海岸林再生プロジェクト」に届きます。ぜひ奮ってご応募ください!
住友化学のボランティアの皆さんとお別れした後は、職員とインターンで作業の続きを行いました。じつは今回、宮城のインターン生2人と、私を含む東京事務所のインターン生2人の、計4人のインターンが勢ぞろいしていました! なかなかない機会なので、いろいろお話しながら一緒に作業ができてとても楽しかったです。
私は生粋の都会っ子で、鎌の使い方が全然なっていなかったので、今回しっかり吉田部長に教えてもらいました。力が足りないせいであんまりうまく切れないんだ、と思っていましたが、そもそも鎌の持ち方や動かし方が違ったようで、教えていただいてからは今までよりずいぶん楽に作業できるようになりました! うれしくてたくさん切っていたのですが、普段使わない筋肉をたくさん使ったせいか、帰ってから筋肉痛が…。もっとたくさん現場に行って、練習を積まないと! と思いました。
ゴボウくらいの太さに育った葛の根っこ…!
東京から宮城へ、事務所から海岸林へ来るたびに感じることですが、人と自然は共生せざるを得ないのにもかかわらず、今やすっかり区分けされた空間で生きている人が増えたということです。代表例がこの私。木ひとつ大きく育てるにも、こんなに苦労がかかるんだということを身をもって知る機会がほとんどないまま育ってきました。オイスカに来てからは、自然を前にいろんなことをする機会が増えて、とてもよい経験になっています。
この海岸林がボランティアの入り口になれば…と書きましたが、全国からボランティアを受け入れることで、参加者にとって自然との接点の一つになってほしいなとも思います。
10月4日には、育林交流集会(第48回全国育樹祭併催行事)があり、吉田部長が海岸林のことをお話されます。私も見学しに行きます。またすぐに宮城へ行けることがとても楽しみです!